本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

父 卒寿

2008-04-24 23:53:33 | 住職の活動日記
 4月24日。父の89回目の誕生日です。

今は床に付している父ですが、気持ちは元気です。ささやかながら、子供達が集い、父を

囲んで、お祝いをいたしました。

 言葉は出なくなってしまいましたが、ニコニコと精一杯の笑顔で答えてくれます。

動けなくなった父を見てますと、元気な時以上に偉大さを感じます。

 たぶん自分だったら耐えられないだろうと思います。行くたびに、ベッドの中から顔を

ほころばせてくれます。

 毎日行けなくて、御免! と、思っていても、いつも変わらぬ笑顔で返してくれます。

こんなことは自分にはできないだろうと思います。

 不自由になっても、精一杯頑張って、いのちがおやじを生きているのでしょう。

卆寿 おめでとう!       
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新幹線がやってくる!

2008-04-24 18:36:16 | 住職の活動日記
 熊本の町は、今、新幹線が来るということで、大きく変わろうとしています。

新しい道も出来ていますし、また取り壊される道もあります。

便利になる部分と、また少し不便になる部分もあるようです。

 菩提樹苑へ行く、島崎界隈、ここの通り ( 通称、段山トンネル ) の陸橋も

取り壊されることになります。

 この写真も、新幹線のすぐそばには、知る人ぞ知る、かの有名な銘酒 『 香露 』 

という蔵元があります。

 新幹線と酒蔵の屋根、なんかいい風景ですね。この道が取り壊されると、この写真の

カットはなくなるのではと思い、カメラに収めました。

 この写真はよく見ると2月頃に撮ったものです。現在はもっと工事も進み、かなり足場

も出来て、5月からは通行止めになります。

 この新幹線沿いには古いお寺さんもあり、ほんのすぐ横を通って行きます。

新幹線は、熊本の横手・新町・島崎という町を通り、この町は結構古いものが残っている

ところです、新しいものと古いものが交差するのも、面白いものです。

 なにかしら、熊本も少しずつ動き出している鼓動を感じます。  
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母は元気 !!

2008-04-23 23:41:06 | 住職の活動日記
 今年で86歳  、とても元気な母です。 

先週末も朝から夕方まで、お茶の稽古、若いお弟子さんたちが入れ替わり尋ねてこられま

す。そして、一緒にお昼を食べ、稽古が終わったら、夕方は若いお弟子さんたちと食事に

出かけているようです。

 家にいる時は、携帯はいつもかかっているようですし、結構長電話。 

 そして時間を見つけては、踊りも踊っているようです。

 そんなこんなで、身体を動かし、若い人と接し、携帯でおしゃべりをして、と

年には見えないパワフルで元気な母です。 

 いつまでも元気でいてくださ~い   
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履物を揃える !

2008-04-23 23:17:12 | 住職の活動日記
 久しぶりに、運動、フィットネスへ、一ヶ月半ぐらい間があいた。 

チョコチョコの筋トレは続けていましたが、約2時間からだを動かすと、全身の血液が流

れ出し、滞ってたものが出て行く感じがする。  

 ここではいつも、自分なりの小さな実験をしています。

まず着替えたら、トイレにいきます。トイレのスリッパは自由気ままな形で脱ぎ捨てられ

てあります。そこで、自分の履いた分だけ、きちっと揃えて出ます。 

 トレーニングが終わった後、またトイレに行きます。たいていはスリッパは脱ぎ捨てら

れていてます。そこで帰るときは、二足のスリッパをきちっと並べて帰ります。

 ところが、今日は帰るときトイレに入ると、二足ともきちんと並べて脱いでありまし

た。なんか小さな喜びでした。  


 久しぶりの汗、気持ちよかったけど、きつくもありました。
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太陽光発電

2008-04-22 13:39:33 | 住職の活動日記
 気にかかる問題です!

 イギリスは京都議定書の数値目標を軽く達成したそうです。そういえば、イギリスのタ

クシー会社、温室効果ガスの排出量はゼロといってました。

      なぜ?

 それは、排出する量に見合う植栽をしてるからなのだそうです。

 それに対し、日本は技術開発は世界でもトップクラスでしょうが、それに頼りすぎてる

ということもあるのでしょうか、逆に排出量は増加傾向にあるようです。


 当院にも、『  太陽光発電 』 の勧めもあり、ずいぶん検討しました。

お寺を建替える時は、太陽光は勿論、風、雨水、自然の力を普く取り入れたものにしたい

と考えておりました。

 しかし、どうも、太陽光発電というと、オール電化ということがついてくるようです。

すると、温水器、電磁調理器、とかがセットになって考えなくてはいけない。

 そしてなによりも、電力会社の発電した電気の買取価格が安すぎる、という壁があるよ

うです。ドイツでは日本の約4倍の買取価格だそうです。自然からの電力は安定供給が出

来ない、という理由からの価格だそうですが…

 なんとも、一千万近い金額をかけて、( 補助金は出るものの ) 

取り戻すのに10年以上 ?

これだけ期間がかかってしまうのでは、お寺の本体が持たない。

地球の将来のことも気になるものの、お金のこともとても気になる問題です。


 日本は排出量が6,4パーセントも増加しているのに、個人の太陽光発電もさることなが

ら、もっと大きな規模で考えていかないと無理なのではないでしょうか。

 それと、個人個人の物にたいする感謝と勿体無いという意識改革がなければ、

この両面がないと、日本の数値目標達成は無理のような気がします。  ゾ!


 そんな ! こんなで !  今回は断念せざるを得ないようです。 残念 
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一期一会

2008-04-21 23:52:25 | 住職の活動日記
 お見送りするとき、いつもこの言葉が浮かびます。

東寺にいる時、師匠から 『 一期一会 』 とは と聞かれ、

『 ? ? ? 』 

『 一期一会とは、この出会いが最後かもしれない、という気持ちで、

 玄関先で見送って扉を閉めるのではなく。その方の姿が見えなくなるまで、

 見送るのですよ。 』

 と、教えていただきました。

 本山にいる時、大玄関で正座してお見送りします。中にはそのまま振り返らず、帰って

いかれる方もいらっしゃいます。

しかし、門のところで一度振り返られ、そして、一礼して帰ってゆかれる。

 『 これが一期一会と言うことの実践ですよ 』 

 この言葉はずっと頭から離れませんでした。


 それからというもの、必ず門を出られて姿が見えなくなるまで、お見送りするようにし

ています。

 しかし、最近の若い方は偉い!!。 玄関で 「 失礼します 」 といったあと、

門のところで振り返って、お辞儀をして帰ってゆかれます。

 今日の若いカップル  も門のところで、ちょこんと頭を下げて、帰

ってゆかれました。

その姿がとても清々しい、気持ちでした。 
 
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今週の言葉4/21~4/27

2008-04-20 23:09:08 | 今週の言葉
 花開く時に 蝶来り、
              蝶来る時に 花開く。

 
 この言葉には前後がありまして、かの有名な 『 良寛さん 』 の言葉なのです。

 
 「 花無心招蝶  蝶無心尋花。  花開時蝶来  蝶来時花開。

   吾亦不知人  人亦不知吾  不知従帝則。 」


 ( 花は蝶を招くに心なく、蝶は花を尋ぬるに心なし。

   花開く時に蝶来たり、蝶来る時に花開く。

   われもまた人を知らず、人もまたわれを知らず、知らずして帝則にしたがう。)


 というのが、全文になります。

 『 帝則 』 ( ていそく ) とは自然の法則のことです。

花は無心にして蝶を招き、蝶は無心で花を尋ねる。とはごく自然の摂理です。このあたり

まえのことをあたりまえと受け流すのではなく、その働きに大きな感動を持ってみるとき

このときは、自然 (しぜん )と書いて、自然 ( じねん ) と読むほうがいいの

ではないでしょうか。 

 『 自然 』しぜん 、というと自分と言うことが抜きになっているような、自分は自

分、自然は自然というような別々のこととなっているようです。

 『 自然 』 じねん 、そこには起こっている現象を自分のことと受け止めていく、

自分が生かされているのは、この大きな働きの中の一つの存在なのだと言う、自然に対す

る謙虚な受け止め方があるようです。

 良寛さんの歌も、当たり前、のことなんですが?  難しくもありません! 

 良寛さんのご苦労の人生観が、当たり前なのに、そこによくよく考えて見ると奥深い重

みを持った言葉として響いてくるのではないでしょうか。

 晩年、こういう歌ものこしておられます。


 『 災難にあう時節には、災難にあうがよく候。死ぬ時節には死ぬがよく候。

    これはこれ災難をのがるる妙法にて候。 』

 
 なかなかこういう心境にはなれないものです。

が、自分のことを見て見ると、災難に遭いたくない、死にたくない、という 「 いやな

こと 」 (自分にとって都合の悪いこと ) から逃げる心が、自分の心を苦しめるの

です。

 その時そのときに、精一杯生き抜いてこられた、良寛さんならではのやさしくみえて、

実は味わいのある、苦労からにじみ出た言葉となってると思います。


  味わってみてください!
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バイクで巡礼  決まってます!

2008-04-20 22:22:39 | 住職の活動日記
   

 若い方の巡礼。お参りされて、納経を頂かれた後、チョッと雑談。

「 エッ~ バイクでお参りですか? 大きなバイクですか? 」

 興味津津で外に出てみる。

「 小さなバイクですよ! 」

なんと 『 スーパーカブ号 』 ではありませんか。  

「 どちらからですか? 」

「 山梨県からです 」    

 これも驚きです。こんな小さなバイクで、よくぞお参りいただきました。

 よくみると、写真がお好きなようで、使い込んだ愛用のカメラやら三脚を後ろに乗せて

おられます。前には寝袋やらテント、そして自分なりに工夫した小物が上手に設えてあり

ます。

 ( なんかいいな~  昔を思い出します。 こんなバイクで回りたいと思います。

   が、今となっては無理でしょう。大きなバイクというより、このスーパーカブ号

   がいいですよネ )


 どうぞ、お気をつけてお参りください。  
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ヘンなおじさん ? 実はすごい人 ?

2008-04-19 22:46:25 | 住職の活動日記
 お寺のご近所に、茶髪のおじさんがおられます。

年に一回は必ず、『 星祭り 』 には決まって、お参りに見えられます。

そして、必ずと言っていいほど、何かしらの 『 景品 』 を見事ゲットしていかれま

す。

 先日、転居の御祓いにお見えになりました。ひょんなことから話が弾み、

「 来ませんか 」 と招待状をもらいました。

 なんと、ジャズのライブです。このヘンなおじさまは 「 ボーカル 」 だそうで

す。 「 へ~ 」 と思いながらも、せっかくのご招待ですから、昨夜お邪魔しまし

た。

 小さな店です。しかし、ジャズの生演奏を一番前の席で聞くことが出来ました。


  『  すごい  』  の一言です。

 しばし、酔いしれました。

 ピアノも素晴らしかった! このヘンなおじさんも、なかなかの方です !

とても、人気のある方のようで、また実力の持ち主です。

 なんか、はまりそうです。

 ジャズの曲というのはほとんどが私が生まれる前から歌い続けてきているものばかりの

ようです。やはり、人の心をひきつけてきたのだな~ 心からそう思いました。

 また聞きたい衝動に駆られます。

 町の巨匠に   


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菩提樹苑の菩提樹

2008-04-19 22:12:19 | 住職の活動日記
  菩提樹苑の 『 桜 』 も終わり、今は 『 つつじ 』 が咲き出しました。

それからは、 『 さつき 』 『 あじさい 』 と続きます。

 お観音さまの前の広場には、大きな 『 菩提樹の木 』 があります。

30数年前、父が当苑を開くにあたり、その記念として植えたものです。

すっかり大きく成長しました。

今は枯れ木のようですが、しっかり 『 蕾のふくらみ 』 をつけています。

 6月ごろには、白い花を咲かせます。とてもいい香りがするのです。

その時は小さな蜂たちが、花の香りに酔ったように乱舞しています。


 仏教ではおしゃかさまのご一生を3本の木で象徴しています。

 『 無憂樹 』 という木の元でお生まれになり、

 『 菩提樹 』 という木の下で瞑想され、悟りをお開きになりました。そして、

 『 沙羅双樹 』 という木の下で、涅槃に入られます。

 すべての生きものは 『 無憂樹 』 と 『 沙羅双樹 』 はあるのです。

生まれたものは、必ずなるという、二本はあるのです。

 大事なところは 『 菩提樹 』 ということです。

 命の意味を見つけるという。

『 命を大切に 』 とよくいいますが、どういうことでしょうか 

「 単に長生きすること ? 」 

「 100歳まで生きれば、命を大切にしたことになるのでしょうか ? 」


 考え直してみる必要があるようです。!



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