春の嵐のような強風が収まったので、早速試写してみました。
ステライメージ7がK-5ⅡsのRAWファイルに対応したので、
そのテストも行います。ってゆーか、SI7使うの初めて!
ダークもフラットもまじめに撮りました。(庭撮りです。)
M81 , M82付近 , ISO1600 , 10min X 6 composite only

おお~、予想通り均等な周辺減光だわ。
ダーク&フラット補正をSI7にてまっとうに行うとこうなります。

確かにに素晴らしくフラットにはなりましたが、
肝心の中心部の情報は失われてしまうようです。
いくらLPS-P2を付けていても、光害残存地域でAPS-Cデジイチを
使うのは避けたいところですね。
フラット補正に使った画像は↓を2カット。(超強調処理してあります)

設計上はφ21.6mmの100%光量エリアとなっている筈です。
しかし、実際には1枚目の画像を見ても真に許容出来るのは
φ12mm程度でしょうね。つまり、対角11mmの2/3インチ型冷却
CCDであるStarShoot MonoⅢであれば文句なく光害残存地域
でも周辺減光しないと言うことです。
-----------------
さて、
薄いスパイダーと言うことで光条が気になります。
北斗七星の柄杓の一番先にある1.78等星ドゥペを撮ってみました。
10cmF5.23 , K-5Ⅱs APS-C全画像。

拡大像

この明るさの星でこの程度なら、M45を撮っても大変なことには
ならないと思います。単なる0.5mmの4本スパイダーだったら
大十字群光条になっちゃうと思います。
M45は、ほぼ3等星以下の集団ですから大丈夫でしょう。
また、鏡筒内ドローチューブを9mm切断してケラレを無くしたこと
で余計な光条が出なくなり、主鏡押さえのツメをツライチ化した
ことで暗い光芒も無くなったようです。
で、
ここからが本番。
今回の目的は高分解能化を目指した所にあります。
K-5Ⅱsで撮影した画像をダーク減算もフラット補正もせずに、
SSMonoⅢの画角まで拡大して切り出したのが下の画像です。

左側のSSMonoⅢは従来の太さ3mm丸棒3本スパイダーです。
結構な微恒星まで6本の光条が出たがっており、コンペイトウの
ような星像です。
右側のK-5Ⅱsは、すばる望遠鏡タイプのスパイダーです。
微恒星には光条が無く、どの星も綺麗な丸になっています。
実はこの特性がとても大切なんです。
モノクロ冷却CCDでLRGB撮像した画像がコンペイトウ状だと、
色によってはカラー合成時にはみ出して残ってしまうのです。

*** すばる望遠鏡式スパイダー かつ、 0.5mm薄羽根効果 ****
撮像素子の微細化により、今までの撮像鏡筒の常識が通用しなく
なって来ているように思います。
太い丸棒3本スパイダーは斜入射光に対しても断面積が変わら
なくて良さそうですが、LRGB合成を行う微細CCD時代では弊害
を伴うことが判りました。
---------------- 共通データ --------------
撮影日時:2013年5月7日 20:50:04~23:02:12
撮影地:飯能市郊外(標高200m)
星空指数:70点
気温:9℃
カメラ:K-5Ⅱs
撮像鏡筒:MIZAR 10cmF6 Newtonian -> F5.23
(自作フラットナー・レデューサー使用)
(すばる望遠鏡式スパイダー改造)
フィルタ:LPS-P2
感度:ISO1600
露出時間:10min X 6
ダーク画像:10min X 2
フラット画像:1sec X 2
フラット用ダーク画像:1sec X 2
赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD
画像処理:SI7 , CS5
---------------- 検証後記 ----------------
それにしてもK-5Ⅱsの性能は大したもんです。
↑でSSMonoⅢと併記した画像は面積比で6倍もトリミングして
います。しかも、ダーク減算もフラット補正もやっていません。
この画角であれば100%光量エリアのため、冷却CCDを使わなく
てもK-5Ⅱsで撮ってトリミングすればイイじゃん!?
と思いたくもなります。
何しろモノクロ冷却CCDでの撮像は手間がかかります。
フラットだってLRGBごとに撮るんですよ。
ピント出しだってバーティノフマスク + PintAide + FWHM
+ 試写だもんね。それに比べてK-5ⅡsはLV液晶画面を10倍拡大
させて3倍ルーペで見ながら一発決めでここまで合っちゃう。
SSMonoⅢ等倍まで拡大しても、ほぼ合ってるじゃあないですか。
K-5Ⅱsが出た日のインプレ試写だってLVとルーペだもんね。
バーティノフマスクすら使っていません。
楽だわ~~
中心部のピクセル等倍画像(1416 X 1888にトリミング)

ステライメージ7がK-5ⅡsのRAWファイルに対応したので、
そのテストも行います。ってゆーか、SI7使うの初めて!
ダークもフラットもまじめに撮りました。(庭撮りです。)
M81 , M82付近 , ISO1600 , 10min X 6 composite only

おお~、予想通り均等な周辺減光だわ。
ダーク&フラット補正をSI7にてまっとうに行うとこうなります。

確かにに素晴らしくフラットにはなりましたが、
肝心の中心部の情報は失われてしまうようです。
いくらLPS-P2を付けていても、光害残存地域でAPS-Cデジイチを
使うのは避けたいところですね。
フラット補正に使った画像は↓を2カット。(超強調処理してあります)

設計上はφ21.6mmの100%光量エリアとなっている筈です。
しかし、実際には1枚目の画像を見ても真に許容出来るのは
φ12mm程度でしょうね。つまり、対角11mmの2/3インチ型冷却
CCDであるStarShoot MonoⅢであれば文句なく光害残存地域
でも周辺減光しないと言うことです。
-----------------
さて、
薄いスパイダーと言うことで光条が気になります。
北斗七星の柄杓の一番先にある1.78等星ドゥペを撮ってみました。
10cmF5.23 , K-5Ⅱs APS-C全画像。

拡大像

この明るさの星でこの程度なら、M45を撮っても大変なことには
ならないと思います。単なる0.5mmの4本スパイダーだったら
大十字群光条になっちゃうと思います。
M45は、ほぼ3等星以下の集団ですから大丈夫でしょう。
また、鏡筒内ドローチューブを9mm切断してケラレを無くしたこと
で余計な光条が出なくなり、主鏡押さえのツメをツライチ化した
ことで暗い光芒も無くなったようです。
で、
ここからが本番。
今回の目的は高分解能化を目指した所にあります。
K-5Ⅱsで撮影した画像をダーク減算もフラット補正もせずに、
SSMonoⅢの画角まで拡大して切り出したのが下の画像です。

左側のSSMonoⅢは従来の太さ3mm丸棒3本スパイダーです。
結構な微恒星まで6本の光条が出たがっており、コンペイトウの
ような星像です。
右側のK-5Ⅱsは、すばる望遠鏡タイプのスパイダーです。
微恒星には光条が無く、どの星も綺麗な丸になっています。
実はこの特性がとても大切なんです。
モノクロ冷却CCDでLRGB撮像した画像がコンペイトウ状だと、
色によってはカラー合成時にはみ出して残ってしまうのです。

*** すばる望遠鏡式スパイダー かつ、 0.5mm薄羽根効果 ****
撮像素子の微細化により、今までの撮像鏡筒の常識が通用しなく
なって来ているように思います。
太い丸棒3本スパイダーは斜入射光に対しても断面積が変わら
なくて良さそうですが、LRGB合成を行う微細CCD時代では弊害
を伴うことが判りました。
---------------- 共通データ --------------
撮影日時:2013年5月7日 20:50:04~23:02:12
撮影地:飯能市郊外(標高200m)
星空指数:70点
気温:9℃
カメラ:K-5Ⅱs
撮像鏡筒:MIZAR 10cmF6 Newtonian -> F5.23
(自作フラットナー・レデューサー使用)
(すばる望遠鏡式スパイダー改造)
フィルタ:LPS-P2
感度:ISO1600
露出時間:10min X 6
ダーク画像:10min X 2
フラット画像:1sec X 2
フラット用ダーク画像:1sec X 2
赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD
画像処理:SI7 , CS5
---------------- 検証後記 ----------------
それにしてもK-5Ⅱsの性能は大したもんです。
↑でSSMonoⅢと併記した画像は面積比で6倍もトリミングして
います。しかも、ダーク減算もフラット補正もやっていません。
この画角であれば100%光量エリアのため、冷却CCDを使わなく
てもK-5Ⅱsで撮ってトリミングすればイイじゃん!?
と思いたくもなります。
何しろモノクロ冷却CCDでの撮像は手間がかかります。
フラットだってLRGBごとに撮るんですよ。
ピント出しだってバーティノフマスク + PintAide + FWHM
+ 試写だもんね。それに比べてK-5ⅡsはLV液晶画面を10倍拡大
させて3倍ルーペで見ながら一発決めでここまで合っちゃう。
SSMonoⅢ等倍まで拡大しても、ほぼ合ってるじゃあないですか。
K-5Ⅱsが出た日のインプレ試写だってLVとルーペだもんね。
バーティノフマスクすら使っていません。
楽だわ~~
中心部のピクセル等倍画像(1416 X 1888にトリミング)
