卍スパイダー化に伴って、斜鏡を1.75mm接眼と反対側へ
オフセットしましたが、光軸合わせが大変になったので
書き留めておきます。
1.スパイダーを鏡筒の中心に配置する。
この時、斜鏡はオフセットしているので無視。
2.斜鏡オフセット量の√2倍を斜鏡中心からずらしてマーク
しておく。この時、斜鏡の真のセンターにもマークする。
3.√2倍ずらした点がドローチューブの中心に来るように、
センタリングアイピースを使って合わせる。
この作業は主鏡を外した状態で行うと紛らわしくない。
この時、接眼部から覗いて斜鏡が丸くドローチューブの
中心に来る程度に合わせておく。
√2倍の点がドローチューブの中心に来ていることが
ポイントである。この位置が定まらないと、
主鏡と斜鏡をイジクリ倒して何処でも光軸が合っている
ように”見える”調整もできてしまい、ハマる。
ただ、良く見ると光軸は合っていてもドローチューブ
の中心を通っていないので分かる。
4.主鏡をセルにベタ付けする。
但し、主鏡はセル中心=鏡筒中心になるようにしておく。
この時点ではセンタリングアイピースの穴が大きくずれている。
5.斜鏡スパイダー角度調整用の3本ねじで主鏡のセンターと
斜鏡の√2倍点、センタリングアイピースの穴を合わせる。
この時、斜鏡のセンターボルトを動かしてはいけない。
これでドローチューブ中心、斜鏡の√2倍点、主鏡中心が合った
ことになるが、主鏡に写ったセンタリングアイピースの穴は
相当にズレている。
6.主鏡セルの調整ねじのみを使い、センタリングアイピースの穴
と斜鏡の√2倍点、主鏡中心点を合わせ込む。
この作業は比較的簡単に追い込める。
7.主鏡セルだけでどうしても追い込めない場合は、斜鏡も微調整
する。ほんの少し動かせば全ての軸が一致する筈である。
ここまでの作業で十分に実用的なレベルで合っています。
8.ドローチューブから覗くと、主鏡に写った斜鏡はオフセット
させた分だけ接眼部と反対側に偏芯して写っている。
|
+->ここがポイントで、間違っても斜鏡と主鏡が同心円
になるような調整をやってはいけない。
そのばあい斜鏡が傾き、何時になっても光軸調整が
完了しないドツボにハマります。
はじめからレーザで光軸調整ができるのは、上記を8まで完了
させた系のみです。撮影現場で確認するなどの場合です。
上記をやらずにいきなりレーザーでやると、何処でも”光軸”
が合っているようなポイントが見つかります。
接眼部に対して傾いていようが、鏡筒と並行で無かろうが、です。
今回はレーザを使っていません。
以上の調整を再度行い、本日撮影したのがこの画像です。(庭撮)
テスト星:アークトゥールス , 0.1等星
望遠鏡:10cmF5.23フラットナー・レデューサ付
フィルタ:LPS-P2
カメラ:PENTAX K-5Ⅱs
感度:ISO1600
露光時間:30sec
トリミング:なし(APS-Cの写野)

露光時間:60sec
光量分布が設計通りになっているかを確認するために強調処理。

LPS-P2のゴーストが出ましたが無視!
5月7日の試写時点
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/317.html
よりも、もう一段追い込めています。
北斗七星の二重星ミザールの等倍切出し画像です。
露光時間は3カットとも60secです。
ISO100

ISO800

ISO1600

3本スパイダーとガサツなセル周りを改善したことで、余計な
光芒が無くなり、微恒星の締りが向上したように見えます。
早く暗い空で撮ってみたいものです。
オフセットしましたが、光軸合わせが大変になったので
書き留めておきます。
1.スパイダーを鏡筒の中心に配置する。
この時、斜鏡はオフセットしているので無視。
2.斜鏡オフセット量の√2倍を斜鏡中心からずらしてマーク
しておく。この時、斜鏡の真のセンターにもマークする。
3.√2倍ずらした点がドローチューブの中心に来るように、
センタリングアイピースを使って合わせる。
この作業は主鏡を外した状態で行うと紛らわしくない。
この時、接眼部から覗いて斜鏡が丸くドローチューブの
中心に来る程度に合わせておく。
√2倍の点がドローチューブの中心に来ていることが
ポイントである。この位置が定まらないと、
主鏡と斜鏡をイジクリ倒して何処でも光軸が合っている
ように”見える”調整もできてしまい、ハマる。
ただ、良く見ると光軸は合っていてもドローチューブ
の中心を通っていないので分かる。
4.主鏡をセルにベタ付けする。
但し、主鏡はセル中心=鏡筒中心になるようにしておく。
この時点ではセンタリングアイピースの穴が大きくずれている。
5.斜鏡スパイダー角度調整用の3本ねじで主鏡のセンターと
斜鏡の√2倍点、センタリングアイピースの穴を合わせる。
この時、斜鏡のセンターボルトを動かしてはいけない。
これでドローチューブ中心、斜鏡の√2倍点、主鏡中心が合った
ことになるが、主鏡に写ったセンタリングアイピースの穴は
相当にズレている。
6.主鏡セルの調整ねじのみを使い、センタリングアイピースの穴
と斜鏡の√2倍点、主鏡中心点を合わせ込む。
この作業は比較的簡単に追い込める。
7.主鏡セルだけでどうしても追い込めない場合は、斜鏡も微調整
する。ほんの少し動かせば全ての軸が一致する筈である。
ここまでの作業で十分に実用的なレベルで合っています。
8.ドローチューブから覗くと、主鏡に写った斜鏡はオフセット
させた分だけ接眼部と反対側に偏芯して写っている。
|
+->ここがポイントで、間違っても斜鏡と主鏡が同心円
になるような調整をやってはいけない。
そのばあい斜鏡が傾き、何時になっても光軸調整が
完了しないドツボにハマります。
はじめからレーザで光軸調整ができるのは、上記を8まで完了
させた系のみです。撮影現場で確認するなどの場合です。
上記をやらずにいきなりレーザーでやると、何処でも”光軸”
が合っているようなポイントが見つかります。
接眼部に対して傾いていようが、鏡筒と並行で無かろうが、です。
今回はレーザを使っていません。
以上の調整を再度行い、本日撮影したのがこの画像です。(庭撮)
テスト星:アークトゥールス , 0.1等星
望遠鏡:10cmF5.23フラットナー・レデューサ付
フィルタ:LPS-P2
カメラ:PENTAX K-5Ⅱs
感度:ISO1600
露光時間:30sec
トリミング:なし(APS-Cの写野)

露光時間:60sec
光量分布が設計通りになっているかを確認するために強調処理。

LPS-P2のゴーストが出ましたが無視!
5月7日の試写時点
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/317.html
よりも、もう一段追い込めています。
北斗七星の二重星ミザールの等倍切出し画像です。
露光時間は3カットとも60secです。
ISO100

ISO800

ISO1600

3本スパイダーとガサツなセル周りを改善したことで、余計な
光芒が無くなり、微恒星の締りが向上したように見えます。
早く暗い空で撮ってみたいものです。