”PHD2で写野が西へ(ガイド星が東へ)ズレて行く”
”1カットごとのガイドは成功している”
と言う現象がある場合、原因は鏡筒や赤道儀全体の”タワミ”で
間違いないと言う結論に達したので書きます。
正確にはPHD2で・・・ではなく、どのようなガイド方法でも同様です。
尚、ガイドが失敗している場合は他にも原因があります。
親子亀ガイドの場合のガイドスコープと撮像鏡筒とのズレなどです。
↑
撓んだなら、撓んだなりにガイド位置をキープしてくれるのがAGじゃ
ないのか? どうも、悪シーイングや風ブレでガイドが暴れ、かつ、
ガイドカメラの露光が長い場合に西ズレ問題が出ているような気がする。
PHD2が本当にガイド開始位置座標に戻してくれているのなら、
鏡筒が撓んでも、少なくともガイドカメラの写野はズレないよね?
良シーイング+ガイドカメラの露光が短時間の場合は位置ズレしない
確率が高いようなので、やはり、PHD2はガイド許容エリアの四角の
中で基準位置を取り直したりしているのか?
そこにタワミが加わると、1カットごとは成功しているのに、
写野がどんどんズレて行く現象が起こるのではないか?
|
+->ステラショットなどのマルチスターガイドなどでも検証
すればハッキリしてくるでしょうね。
性懲りもなく追記:2018/04/27
PHD2で写野がズレる件(2018/04/07)
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/774.html#comment
では、赤経軸ウォームギア部のガタによるガイドエラーを検証
しましたが、不確実な動きをPHD2の責任に押し付けていました。
結果的にこれは間違いで、上記の通りタワミが原因で間違いないです。
もちろん、ウォームギア部のガタはゼロにならないので東側荷重の
鉄則は生きています。
---------------------
追記(単純にタワミだけの影響ではないという考察)
<宇宙ネコで考える写野の西ズレ問題>
・6 X 600s = 60min(20:46:04~21:36:16)
☆4個分写野が西にズレている。
ピントは合っている。
・14 X 600 = 140min(22:17:40~00:41:48)
☆6個分西へ、2個分南へ写野がズレている。
ピントが甘い。
・前半はピントが合っているが、後半は甘ピンである。
5枚目や9枚目は良い星像だが、8枚目はボケボケで
スパイダー光状ダブル状態・・・
こりゃ~シーイングがメラメラ変化している最中
だったと思われる。
・シーイングが悪く、ガイド速度2秒、まだ鏡筒が東側
にある状態だった。 この条件では、写野の西ズレが
明らかである。 一方、1時から2時頃に撮った
NoFilterでは、16カット全部が成功しており、
写野ずれもない。ただ、前半最後のカットが
00:41:48 で、後半最初が 01:08:58 である。
この間にシーイングや風の状態が劇的に良くなった
記憶はない。
そもそも、この夜は微風~弱風程度で好条件であった。
|
+->大きな違いはガイド速度である。
前半は2秒、後半は0.2秒と大きく
異なっている。
しかも、後半は写野ズレが全くない。
|
+->この写野ズレ問題、
単純にタワミだけの影響では
無さそうである。
ガイド星の選択は、飽和しない星を選んでいる。
シーイングが悪い場合、大抵は2秒~3秒で平均化
させるようにしてきた。その方が重心位置が計算しやすい
だろうと思っていた。しかし、PHD2側は良いとしても、
撮像側にとってはどうか?
シーイングで☆が振られていても、
修正されない時間が長いということである。
|
+->ハッキリと断言はできないが、
どうもガイド速度は速い方が良さそうである。
西ズレ問題とも関係アリか?
”1カットごとのガイドは成功している”
と言う現象がある場合、原因は鏡筒や赤道儀全体の”タワミ”で
間違いないと言う結論に達したので書きます。
正確にはPHD2で・・・ではなく、どのようなガイド方法でも同様です。
尚、ガイドが失敗している場合は他にも原因があります。
親子亀ガイドの場合のガイドスコープと撮像鏡筒とのズレなどです。
↑
撓んだなら、撓んだなりにガイド位置をキープしてくれるのがAGじゃ
ないのか? どうも、悪シーイングや風ブレでガイドが暴れ、かつ、
ガイドカメラの露光が長い場合に西ズレ問題が出ているような気がする。
PHD2が本当にガイド開始位置座標に戻してくれているのなら、
鏡筒が撓んでも、少なくともガイドカメラの写野はズレないよね?
良シーイング+ガイドカメラの露光が短時間の場合は位置ズレしない
確率が高いようなので、やはり、PHD2はガイド許容エリアの四角の
中で基準位置を取り直したりしているのか?
そこにタワミが加わると、1カットごとは成功しているのに、
写野がどんどんズレて行く現象が起こるのではないか?
|
+->ステラショットなどのマルチスターガイドなどでも検証
すればハッキリしてくるでしょうね。
性懲りもなく追記:2018/04/27
PHD2で写野がズレる件(2018/04/07)
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/774.html#comment
では、赤経軸ウォームギア部のガタによるガイドエラーを検証
しましたが、不確実な動きをPHD2の責任に押し付けていました。
結果的にこれは間違いで、上記の通りタワミが原因で間違いないです。
もちろん、ウォームギア部のガタはゼロにならないので東側荷重の
鉄則は生きています。
---------------------
追記(単純にタワミだけの影響ではないという考察)
<宇宙ネコで考える写野の西ズレ問題>
・6 X 600s = 60min(20:46:04~21:36:16)
☆4個分写野が西にズレている。
ピントは合っている。
・14 X 600 = 140min(22:17:40~00:41:48)
☆6個分西へ、2個分南へ写野がズレている。
ピントが甘い。
・前半はピントが合っているが、後半は甘ピンである。
5枚目や9枚目は良い星像だが、8枚目はボケボケで
スパイダー光状ダブル状態・・・
こりゃ~シーイングがメラメラ変化している最中
だったと思われる。
・シーイングが悪く、ガイド速度2秒、まだ鏡筒が東側
にある状態だった。 この条件では、写野の西ズレが
明らかである。 一方、1時から2時頃に撮った
NoFilterでは、16カット全部が成功しており、
写野ずれもない。ただ、前半最後のカットが
00:41:48 で、後半最初が 01:08:58 である。
この間にシーイングや風の状態が劇的に良くなった
記憶はない。
そもそも、この夜は微風~弱風程度で好条件であった。
|
+->大きな違いはガイド速度である。
前半は2秒、後半は0.2秒と大きく
異なっている。
しかも、後半は写野ズレが全くない。
|
+->この写野ズレ問題、
単純にタワミだけの影響では
無さそうである。
ガイド星の選択は、飽和しない星を選んでいる。
シーイングが悪い場合、大抵は2秒~3秒で平均化
させるようにしてきた。その方が重心位置が計算しやすい
だろうと思っていた。しかし、PHD2側は良いとしても、
撮像側にとってはどうか?
シーイングで☆が振られていても、
修正されない時間が長いということである。
|
+->ハッキリと断言はできないが、
どうもガイド速度は速い方が良さそうである。
西ズレ問題とも関係アリか?
ガイド鏡はどこに付けていますか?
当然ながらガイド鏡は撮影望遠鏡のガイドをするのだから、撮影望遠鏡の上
に監視の役目で頑丈に取付けられていなくてはなりません。
なので、「マッチプレート」ってやつは、ガイド鏡と撮影用望遠鏡が別々に
取付けられているので信用できんです。
実は天ガではマッチプレートの記事は一度も作ったことはないんです。
こうやっちゃうと撮影用望遠鏡をガイドするのではなく、ガイド鏡をガイド
している(←この言い方が流行ったこともある)ことになりますから。
最近は「子亀方式」と言うんですか? 撮影用望遠鏡の上にガイド鏡を載せる
(赤緯軸の鉛直上)のが流行していますが、これでもガイド鏡を鏡筒バンド
に付けたのでは、鏡筒バンドをガイドしていることになってしまいます。
ガイド鏡の一番良い取付いつはどこでしょうかね?
案外、斜鏡の前だっりするような気もします。
ガイド鏡の位置を副鏡の反対側へと言うのは以前にお聞きして、そうか!って
思ったものです。シャープな光学系ならオフアキが良いでしょうし、
IR光だけ利用したビームスプリッターで”オンアキシス・ガイダー”なんてものも
存在しているようです。面白そうですね。
もっと面白そうなもの・・・
それは、デジイチのボディー内手振れ補正機構を使ったオンチップ高速ガイダー
ソフトウェアの実現ではないか? と思っています。
PENTAX機ではアストロトレーサーを実現できているのだから、オンチップAO
が出来ると思うのですよ。
そういう尖ったことこそが、技術のブレイクスルーなんですね!
はじめまして。
ガイドの撓み問題は昔から存在していますが、
それでも解決できない、理解不能な現象もたまに発生します。
junlwataさんの場合、大きく重いガイドレンズを軽いものへ
変更して解決されたようですね。良かったよかった。
私のヨタ記事で、かえって混乱してしまったらどうしよう
と感じています。システムごとに個別問題が発生し、
それを克服するのも楽しいものです。