宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

リベンジの裏山ワンショットカラー冷却CCD

2012-08-26 16:11:00 | 天体写真(冷却CCD)
珍しく週末が晴れました。GPV予報では昨晩も曇りでしたが、
実際には雲総数30で晴れていました。こんな時は奥秩父よりも
関東平野からの風が吹き上げる奥武蔵の方が晴れるようです。
ってことで昨日のリベンジで光軸を再調整して撮影しました。

vdB142付近 , 9 X 15min = 135min Total


M31 , 7 X 15min = 105min Total


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撮影日時:2012年8月25~26日 23:08:14~04:12:19
撮影地:飯能市郊外の林道脇(標高450m)
星空指数:初め40点→夜半から70点(撮影中に薄雲通過多数)
気温:22℃

冷却CCD:ORION StarShoot Pro V2.0
       (SONY SuperHAD ICX413AQ)
撮像鏡筒:MIZAR 10cmF6 Newtonian
フィルタ:ORION SkyGlow Filter 1.25"

露出時間:***
ダーク画像:3 X 15min
フラット画像:5枚
フラット用ダーク画像:5枚

赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD

CCD制御&RAW現像:MaxIm DL Essentials Edition
画像処理:CS5

処理プロセス:MaxImDLにてFITS_16bitでダーク減算、フラット補正、
         カラー化処理、コンポジットまでを行い、出力を
         Tif_16bitでcs5へ。ここでpfotoshop的画像処理を
         行い、最終的にJPEGに落とした。
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M31の季節になりました。
コマコレが無いので周辺は厳しいですが、1.25"フィルタ+APSC
素子だということを考えると随分と良い絵になったと思います。
フラット補正をやらないとリングになっちゃいます。
このワンショットカラー冷却CCDにはIRカットフィルタが入って
いますから、空の良い所でSkyGlowFilter無しで撮ってみたい
ものです。

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2 コメント

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Unknown (demio1948)
2012-08-27 19:25:08
こんばんは。
何れの画像も飯能郊外とは思えないほど詳細まで写っていますね。
(飯能郊外は意外と暗いのか?)
特にM31の淡い腕の描写は素晴らしいです。
やはり飯能郊外は暗いのかも。
返信する
Unknown (eti_forest)
2012-08-27 20:51:46
demio1948さん今晩は。
この夜は薄雲通過もあって最高の空ではありませんでした。
標高2000mクラスで撮ると、M31はもっと青白く写りますよね。
今回は全部15分露光ですが、M31の中心部は16bitの65535のうち12000カウント程度
であり、まだまだヒストグラムの端っこに張り付いた状態でした。
このまま1カット2時間ぐらいイケちゃうんじゃない?
と思えるほど露光耐性があります(仕様上0.002秒~9.3時間)。
ワンショットカラーCCDでは、デジイチと変わらないのでは?と言われますが、
この長時間露光耐性と、16bitで出て来た絵の画像処理耐性には驚きます。

ただ、三峰ヘリPでK-5で撮影したM31と比較すると微妙です。(最終的な絵として)
K-5 , ISO1600 , 4 X 5min の画像と大差無いような気が・・・
今回は105minも露光していますから、K-5(デジイチ)でも7 X 15min = 105minと
したらどうでしょうか。ISOも800ぐらいで。
このCCDは600万画素ですから、実際にはモノクロ200万画素程度の解像度です。
(カラーフィルタが2X2のベイヤー配列でしょうから)
APSCで200万画素です。K-5なら1620万画素なので540万画素相当となります。
今のデジイチは相当に凄い所まで進化していますが、エアリーディスクなどのことも
考えると、K-5の4.8μmと言うのはかなり細かいですね。3倍の15μm相当とすると、
カラーCCDやCMOS素子でも3200万画素辺りが光学的に限界かもしれないです。
モノクロなら5μmぐらいが限界でしょうね。

この600万画素カラーCCDは7.8μmですから、まあ23.4μm程度の分解能だと言うこと
です。鏡筒の最小星像を20μm程度と考えると、丁度良いのかもしれません。
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