宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

ZWO-CN15F4のフード製作・主鏡爪加工・バスコーク着け

2016-04-25 17:20:00 | 撮影機材
久し振りにZWO-CN15F4に手を入れました。
笠井コマコレからMPCCⅢに変更して良像範囲は確実に広がりましたが、
根本的な所で未完成な所があり、お星が三角形でヒゲも激しく発生していたのであった。
尚、笠井コマコレもGINJI-300FNでは十分な星像を出せていますが、
若干青色収差が出ます。やはりMPCCⅢの方が良かったです。

やっとフードを作りました。


主鏡側も斜鏡側もドライエアを入れられるようになっていますが、
そこまで必要でない時にはフードで事足りるようにしたかったし、ハイビーム攻撃
に対応できなかったので作りました。

主鏡脱落防止爪(鏡に触れていない)をギリギリの円弧加工。


元々付いていたラバーもワッシャーも外したため、鏡とのクリアランスは0.8mm程度
となりました。元々は1.5mmくらい離れていたので丁度良い感じになった。

before


after


これだけ爪が直線的にかぶさっていればヒゲも出ますよね。
かなり改善されたと思います。

お星が三角形になる原因はコレ。


ナイロンビス三箇所で主鏡を止める構造です。
上記の爪は主鏡に触れていないので、このナイロンビスを緩めると鏡が抜けて
しまいます。案の定、それなりに強く締めてありました。
この鏡筒は光軸調整機構や接眼部、スパイダー、鏡筒が良く出来ているのに、
肝心の鏡固定方法と脱落防止爪がイカンかった。
鏡が動かないようにするには、ナイロンビスを締め付けるしか方法が無い。
そりゃ~、お星が三角形になる道理です。
  |
  +->迷わずバスコーク着け!! これでイイのだ。


と言うことで、

ZWO-CN15F4はきっと素晴らしい星像を見せてくれるに違いありません。
GWが楽しみだニャ。

ところで、

しばらく使っていなかった90s赤道儀にこの鏡筒を付けてみたら、ベストマッチでした。
K-1を24mm角で使うなら、十分にアリな星像なことは分かっています。
もしかしたら、もうチョット広く使えるかもしれません。
広写野なので目盛環導入でアッサリOKなため、自動導入の必要性を感じません。
大きなバッテリーも要らないし、5cmF4ガイド鏡と小型省電力ノートPCがあれば
一晩撮影出来てしまいます。以前、10cmF6改造鏡筒で撮影していた頃は冷却CCDも
フル装備で頑張っていましたが、現在はGN-26s改+GINJI-300FNとアトラクス改+VISAC
がそれらを担当しています。特に300FNの集光力と1220mmF4というのは強力で、
冷却CCD撮影はこれ一択となってしまいました。

もうすぐK-1が来るため、
VISACのF9やF6.4での撮影もアリかもしれません。
F9でもISO12800の5分ならかなり写るでしょう。それを4枚スタックする程度で
かなり見られると予想しています。アトラクス改はE-ZEUSⅡ仕様なので自動導入が
出来ます。系外銀河リストを作成するには丁度良いかもしれません。
300FNで粉銀河を撮影するにも、何処に何があり、どんな状態なのかをハッキリさせる
必要性を強く感じています。その目的に使えるかと・・・(^^♪

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (りぼんず)
2016-04-25 22:16:36
Kー1での素晴らしい星空を楽しみにしています。
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Unknown (☆男(hoshiotoko))
2016-04-26 12:13:40
りぼんずさん

いよいよあと二日ですよ。
どのような特性なのか楽しみです。
小さい鏡筒にはチト重いですが、冷却CCDに比べれば半分程度ですからね。
GWは新月期なので徹底的に狙って行きます!
返信する

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