30cmプライムの光軸調整を未完のまま年を越すわけには行きません。
12月27日から29日にかけてゴンドラと徒歩にて観測所入りしました。
富士見パノラマスキー場のゴンドラで頂上まで行きます。

そこからは機材一式を背負って雪中行軍で40分ほど歩きます。
ミラーの圧迫を取るためにイロイロ手を加えました。


鏡筒トップリングがほんの少し斜めって取り付いていた為、
スパイダーを加工して傾き調整が出来るようにしました。




ちなみに、27日の夜はもの凄い地吹雪と低温(マイナス14℃)でした。
観測室内で作業していても、ゴーゴーと恐ろしい音がしていました。
これでバッチリ同心円状に調整でき、圧迫も無くなりました。
コリメーションアイピースにLX7のテレ端押し付けマニュアル設定にて。

さぞかし素晴らしい星像になるかと思いきや・・・
さにあらず・・・
27日の夜は殆ど晴れなかった上、あまりの強風と低温で手も足も出ず。
28日に仕切り直しとなりました。
で、
上記のごとくバッチリ調整した状態でカペラの内外像を見てみると・・・
なーんと、縦にかなりつぶれた状態ではありませんか!
と言うことは、主鏡の光軸センターが合っていないということです。
28日は弱風でマイナス11℃と穏やかな天気でやり易かったです。
主鏡セルを少し動かし、内外像がほぼ真円となるように追い込みました。
その結果がコレ。
完璧ではないものの、十分改善されています。
これ以上はシーイングの良い夏場に再調整すれば良いと思います。


あれ?主鏡センターマークがこんな所に・・・

おーい! 何のためのセンターマークじゃ!?
センターマークがズレているのか、そもそも光軸がセンターに無いのか
分かりませんが、とにかくココで光軸が一番合っているというのが事実。
月が沈んだ2時からは薄雲も取れ、快晴・弱風・結露なしの好条件。
5時30分の薄明開始まで4対象を撮影しました。
NGC2174(モンキー星雲)、NGC2264(クリスマスツリー星雲)
しし座トリオ銀河、M95銀河
どれもスバラシイ星像で満足の結果でした。
シーイング2/5で1200mmの焦点距離はチョット厳しいですが、
弱風の為、鏡筒がぶれず良い結果となりました。
今日は12月31日でこれ以上画像処理などやっている場合ではないため、
まずは最後に撮影したM95だけを置いて行きます。
M95 , 7X600s , 70min Total , Dark=4 , SkyFlat=3
APS-Cトリミング無しの等倍画像です。

いいですねえ~~
やはり、プライムはこうでなくてはイケマセン。
----- 画像追加 2017/12/31 -----
M65_M66_NGC3268 , 5X600s , 50min Total , Dark=4 , SkyFlat=2
APS-Cトリミング無しの等倍画像です。

NGC2264 , 11X600s , 110min Total , Dark=4 , SkyFlat=2
(月明中撮影)

NGC2174 , 5X600s , 50min Total , Dark=4 , SkyFlat=2
(月明中撮影)

------------------------------------------
撮影日時:2017/12/27~29
撮影場所:入笠山天体観測所(標高1810m)
天候:27日は強風でほぼ曇り。28日~29日明け方は快晴、弱風
気温:-9℃->-14℃
星空指数:70(28-29日)
シーイング:2/5
撮像鏡筒:昭和機械製作所30cmプライム焦点 , F4 , fl=1200mm
カメラ:Orion StarShootProV2(Sony ICX413AQ APS-C)
フィルター:無し
コマコレクター:旧パラコア2インチ
赤道儀:昭和機械製作所25E赤道儀_E-ZEUSⅡ改
ガイド:60mmF4ガイド鏡 + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3
ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:MaxImDL_Pro Ver6.13
画像処理:SI7 , Photoshop_cc
------------------------------------------
・ゴンドラで観測所入り。
雪は吹き溜まりで40cm程度だったが、27日は強風でマイナス14℃となり、
恐ろしく厳しい環境であった。28日夜半~29日明け方は快晴・弱風で撮影できた。
・鏡筒のトップリングがやや斜めって取付けられているらしく、結局はスパイダーを
1.5mm程度傾ける必要があった。また、完全に同心円状にしてセンターマークまで
合わせると、内外像が結構な立てつぶれ円になってしまった。
カペラにて主鏡調整をやった結果、ほぼ真円になった。
センターマークも目安程度に考えた方が良い。
・シーイング2/5ながら微恒星も点像となり、APS-C全画面で良像であった。
・今回はDarkもFlatも撮った。
Dark用の黒ビニール袋は透け透けであった・・・org
Flatはプライムの筒先に半透明ビニール袋を被せて実用的に撮れた。
12月27日から29日にかけてゴンドラと徒歩にて観測所入りしました。
富士見パノラマスキー場のゴンドラで頂上まで行きます。

そこからは機材一式を背負って雪中行軍で40分ほど歩きます。
ミラーの圧迫を取るためにイロイロ手を加えました。


鏡筒トップリングがほんの少し斜めって取り付いていた為、
スパイダーを加工して傾き調整が出来るようにしました。




ちなみに、27日の夜はもの凄い地吹雪と低温(マイナス14℃)でした。
観測室内で作業していても、ゴーゴーと恐ろしい音がしていました。
これでバッチリ同心円状に調整でき、圧迫も無くなりました。
コリメーションアイピースにLX7のテレ端押し付けマニュアル設定にて。

さぞかし素晴らしい星像になるかと思いきや・・・
さにあらず・・・
27日の夜は殆ど晴れなかった上、あまりの強風と低温で手も足も出ず。
28日に仕切り直しとなりました。
で、
上記のごとくバッチリ調整した状態でカペラの内外像を見てみると・・・
なーんと、縦にかなりつぶれた状態ではありませんか!
と言うことは、主鏡の光軸センターが合っていないということです。
28日は弱風でマイナス11℃と穏やかな天気でやり易かったです。
主鏡セルを少し動かし、内外像がほぼ真円となるように追い込みました。
その結果がコレ。
完璧ではないものの、十分改善されています。
これ以上はシーイングの良い夏場に再調整すれば良いと思います。


あれ?主鏡センターマークがこんな所に・・・

おーい! 何のためのセンターマークじゃ!?
センターマークがズレているのか、そもそも光軸がセンターに無いのか
分かりませんが、とにかくココで光軸が一番合っているというのが事実。
月が沈んだ2時からは薄雲も取れ、快晴・弱風・結露なしの好条件。
5時30分の薄明開始まで4対象を撮影しました。
NGC2174(モンキー星雲)、NGC2264(クリスマスツリー星雲)
しし座トリオ銀河、M95銀河
どれもスバラシイ星像で満足の結果でした。
シーイング2/5で1200mmの焦点距離はチョット厳しいですが、
弱風の為、鏡筒がぶれず良い結果となりました。
今日は12月31日でこれ以上画像処理などやっている場合ではないため、
まずは最後に撮影したM95だけを置いて行きます。
M95 , 7X600s , 70min Total , Dark=4 , SkyFlat=3
APS-Cトリミング無しの等倍画像です。

いいですねえ~~
やはり、プライムはこうでなくてはイケマセン。
----- 画像追加 2017/12/31 -----
M65_M66_NGC3268 , 5X600s , 50min Total , Dark=4 , SkyFlat=2
APS-Cトリミング無しの等倍画像です。

NGC2264 , 11X600s , 110min Total , Dark=4 , SkyFlat=2
(月明中撮影)

NGC2174 , 5X600s , 50min Total , Dark=4 , SkyFlat=2
(月明中撮影)

------------------------------------------
撮影日時:2017/12/27~29
撮影場所:入笠山天体観測所(標高1810m)
天候:27日は強風でほぼ曇り。28日~29日明け方は快晴、弱風
気温:-9℃->-14℃
星空指数:70(28-29日)
シーイング:2/5
撮像鏡筒:昭和機械製作所30cmプライム焦点 , F4 , fl=1200mm
カメラ:Orion StarShootProV2(Sony ICX413AQ APS-C)
フィルター:無し
コマコレクター:旧パラコア2インチ
赤道儀:昭和機械製作所25E赤道儀_E-ZEUSⅡ改
ガイド:60mmF4ガイド鏡 + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3
ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:MaxImDL_Pro Ver6.13
画像処理:SI7 , Photoshop_cc
------------------------------------------
・ゴンドラで観測所入り。
雪は吹き溜まりで40cm程度だったが、27日は強風でマイナス14℃となり、
恐ろしく厳しい環境であった。28日夜半~29日明け方は快晴・弱風で撮影できた。
・鏡筒のトップリングがやや斜めって取付けられているらしく、結局はスパイダーを
1.5mm程度傾ける必要があった。また、完全に同心円状にしてセンターマークまで
合わせると、内外像が結構な立てつぶれ円になってしまった。
カペラにて主鏡調整をやった結果、ほぼ真円になった。
センターマークも目安程度に考えた方が良い。
・シーイング2/5ながら微恒星も点像となり、APS-C全画面で良像であった。
・今回はDarkもFlatも撮った。
Dark用の黒ビニール袋は透け透けであった・・・org
Flatはプライムの筒先に半透明ビニール袋を被せて実用的に撮れた。
しかし年末に...、寒かったでしょうが、心おきなく年を越せましたね。
今年もよろしくお願い致します。
本年も宜しくお願い申し上げます。m(._.)m
PoleNavigatorを活用すべく、冬場は秩父で撮影
したいと思っております。
GN-26sをシステム的に上回るかもしれないブツを
オーバーホール中です。これを運用するには
PoleNavigatorが必須です。
minerさん同様、そろそろ撮影にも力を入れたいと
考えています。
雪を掻き分け現地入り。しかも機材を担いでってっ!w
お見逸れ致しました。
どの写真も美しく素晴らしいですね~私もこのような写真を目指してみたいです。
先ずはガイドの成功かな、、、
コメント有り難うございます。
今回は工具と冷却CCDを持って行きましたが、
積雪期の車行きよりも遙かにお気楽なんです。
チェーンを巻く必要も無いし、谷底落ちの心配も無い。
登山ではなくて、雪道ハイキングですよ!
とは言え、もちろん車横付け遠征の方が楽ですけどね。
厳冬期は雪を楽しむ余裕を持てないと厳しいです。
マイナス14℃で季節風が強い真夜中、標高1810mの
山中・屋外で撮影するなど正気の沙汰じゃないです。
今年も宜しくお願い致します。