件名の検証を行いましたのでまとめます。
テスト星:アークトゥールス , 0.1等星
望遠鏡:10cmF5.23フラットナー・レデューサ付
フィルタ:LPS-P2
カメラ:PENTAX K-5Ⅱs
感度:ISO1600
露光時間:30sec
トリミング:なし(APS-Cの写野)
0.5mmスパイダーの場合
φ6.5mm黒チューブ・スパイダーカバー付きの場合
幅8mmのギザギザ遮光紙を張付けた場合
ピクセル等倍比較
ん? 汚くなっているだけで明るさも長さもあまり変わらない?
<結果> スパイダーが太くギザギザになるとどうなるか
・星像がデカくなる。→ ピント位置が変わるみたいだが・・・?
・ゴーストが明るくなる。
・光芒が汚くなる。
・光条は太く短くなる。
・星が丸くなくなる。
<考察>
0.5mmスパイダーに黒いケーブルの被覆をハメて実験しました。
カッターで縦裂きしてハメると実に簡単。更に、
この被覆チューブに遮光紙の縁をギザギザに切ったものを張付け
て撮影しました。
結果から言うと、太くギザギザなスパイダーでは星像が丸くなく、
汚い光芒や黒い影光芒がまとわり付き、更に、
星像が大きくなって(ピント位置が変わる?)主鏡のゴースト
もより明るくなりました。
確かに光芒自体は太く短くなりましたが、このギザギザは
4本とも同じ条件で製作しないと汚い光芒が発生しますね。
φ6.5mm黒チューブを被せた状態では、光芒が太くなる分
光条がハッキリしてしまうように見えました。
やはり、これも星像が美しい丸ではなくなっています。
でもギザギザ・スパイダーよりもかなりキレイです。
ピントは0.5mmスパイダーの時にLV+ルーペで合わせました。
そのまま一気に(30分以内程度)全部の撮影を終わらせています。
スパイダーが太く→更にギザギザになるとピント位置が変わるの
でしょうかね? そんな感じに見えました。
または、元々完全にピントが合っていない状態で、
光芒が汚くなることによって星像が肥大して見えているのかも
しれません。これはアークトゥールスではなくて、周辺の
恒星を見れば良く分かります。
<現状の結論>
やはり0.5mm卍スパイダーの光芒、星像は素晴らしく美しいです。
眼視では薄いスパイダーが良いと言われていますが、
星野写真撮影では太い方が光条が目立たないし、そもそも
眼視に比べて要求精度が何倍も甘いから関係ない・・・
と、
言われてはいますけど、
実際に撮影して比べてみると分解能的には明らかな差があります。
特に微細素子のモノクロ冷却CCDを使う場合、この光芒の再現性
や出方にも影響されることを考えると、やはりスパイダーは
薄い方が良いと言う結論です。
強度の事を考えると、
今回は10cmニュートン反射だから0.5mmでも実にしっかりと固定
できましたが、20cm以上では3mm程度は欲しいですね。
0.5mm十字スパイダーな製品が巷にありますが、光条はどうなん
でしょうか? 星像は丸く小さそうですが・・・
結局5mmぐらいの羽根型スパイダーに辿り着くのかなあ?
作る側から見ればそうでしょうけどね。
0.5mm卍スパイダー最高!!
ってことにしておきます。
今後、色々と撮像して今までの画像と比較してみたいと思います。
// 今日はココまで。 //
テスト星:アークトゥールス , 0.1等星
望遠鏡:10cmF5.23フラットナー・レデューサ付
フィルタ:LPS-P2
カメラ:PENTAX K-5Ⅱs
感度:ISO1600
露光時間:30sec
トリミング:なし(APS-Cの写野)
0.5mmスパイダーの場合
φ6.5mm黒チューブ・スパイダーカバー付きの場合
幅8mmのギザギザ遮光紙を張付けた場合
ピクセル等倍比較
ん? 汚くなっているだけで明るさも長さもあまり変わらない?
<結果> スパイダーが太くギザギザになるとどうなるか
・星像がデカくなる。→ ピント位置が変わるみたいだが・・・?
・ゴーストが明るくなる。
・光芒が汚くなる。
・光条は太く短くなる。
・星が丸くなくなる。
<考察>
0.5mmスパイダーに黒いケーブルの被覆をハメて実験しました。
カッターで縦裂きしてハメると実に簡単。更に、
この被覆チューブに遮光紙の縁をギザギザに切ったものを張付け
て撮影しました。
結果から言うと、太くギザギザなスパイダーでは星像が丸くなく、
汚い光芒や黒い影光芒がまとわり付き、更に、
星像が大きくなって(ピント位置が変わる?)主鏡のゴースト
もより明るくなりました。
確かに光芒自体は太く短くなりましたが、このギザギザは
4本とも同じ条件で製作しないと汚い光芒が発生しますね。
φ6.5mm黒チューブを被せた状態では、光芒が太くなる分
光条がハッキリしてしまうように見えました。
やはり、これも星像が美しい丸ではなくなっています。
でもギザギザ・スパイダーよりもかなりキレイです。
ピントは0.5mmスパイダーの時にLV+ルーペで合わせました。
そのまま一気に(30分以内程度)全部の撮影を終わらせています。
スパイダーが太く→更にギザギザになるとピント位置が変わるの
でしょうかね? そんな感じに見えました。
または、元々完全にピントが合っていない状態で、
光芒が汚くなることによって星像が肥大して見えているのかも
しれません。これはアークトゥールスではなくて、周辺の
恒星を見れば良く分かります。
<現状の結論>
やはり0.5mm卍スパイダーの光芒、星像は素晴らしく美しいです。
眼視では薄いスパイダーが良いと言われていますが、
星野写真撮影では太い方が光条が目立たないし、そもそも
眼視に比べて要求精度が何倍も甘いから関係ない・・・
と、
言われてはいますけど、
実際に撮影して比べてみると分解能的には明らかな差があります。
特に微細素子のモノクロ冷却CCDを使う場合、この光芒の再現性
や出方にも影響されることを考えると、やはりスパイダーは
薄い方が良いと言う結論です。
強度の事を考えると、
今回は10cmニュートン反射だから0.5mmでも実にしっかりと固定
できましたが、20cm以上では3mm程度は欲しいですね。
0.5mm十字スパイダーな製品が巷にありますが、光条はどうなん
でしょうか? 星像は丸く小さそうですが・・・
結局5mmぐらいの羽根型スパイダーに辿り着くのかなあ?
作る側から見ればそうでしょうけどね。
0.5mm卍スパイダー最高!!
ってことにしておきます。
今後、色々と撮像して今までの画像と比較してみたいと思います。
// 今日はココまで。 //
なかなか興味深い実験です。
今までの常識に捉われず実際に確認するという行為が素晴らしいですね。
私も一般常識として遮光面積が少ない方が情報量が多いので有利かなと思っていますが。
0.5mmだとその辺が難しいですよね。
卍だと更にやっかいです。10cmだから出来たようなものです。
スパイダー議論はいろいろありますが、眼視用と写真用で分けるべき
と言う方もいらっしゃいます。
やってみて、私もそれを感じています。
まだいくつか実験しますのでお楽しみに!
*ガリバー遠征お疲れさまでした。
あの辺りは富士宮方面が明るいですね。