宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

破綻しない画像処理

2012-07-13 23:30:00 | 天体写真(冷却CCD)
ORIONのStarShoot Pro V2.0でテスト撮影したNGC7000ですが、
妙に赤色が強いと思いました。これは、FITSフォーマットから
TIFF_16bitに変換する際の設定で大きく変わるようです。
先日の画像は硬調処理が過ぎた設定で変換してたようです。
赤けりゃイイってもんじゃありませんね。

TIFF_16Bit処理は破綻しにくいです。
左:ダーク減算のみ      右:ダーク減算+フラット補正


なんとか冷却CCDっぽい画像になってきました。
青い星やオレンジ色の星も潰れずに表現できました。

<露出不足>

この画像は10min X 3枚のコンポジットです。
それぞれの露光ヒストグラムを見ると、まだまだいくらでも露光
出来そうな雰囲気です。SkyGlowフィルタを入れているのでカブリ
も無く、たった3枚ですが結構イイ感じになっています。
(盛大にピンボケていますので、そこは目をつぶってください!)
冷却CCDなので熱ノイズが少なく、15分×10枚程度やればスゴイ
画像になると思います。

皆さんモノクロ冷却CCDを使って頑張っておられますが、
カラーCCDでも予想以上の結果です。DSLRと比べると手間は
かかりますが、16bit処理が出来るというのは凄いモノだと
いう印象です。


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2 コメント

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Unknown (eti_forest)
2012-07-14 21:21:02
demio1948さん今晩は。
この手の画像処理に慣れていないため、色々実験中です。
そもそもAPS-Cの素子の前に31.7mmのフィルタ枠にハマったSKyGlowFilterを付けて
いますから、確実に四隅は減光しているのです。フラット画像は明らかに視野が
丸く切り取られています。それでもこれだけ出てくるというのは面白いですね。
48mmのLPS-P2もありますので、接眼部を2インチ改造したら試してみたいです。
でも、LPS-P2はSKyGlowFilterに比べて随分と青紫なんですね。
カラーバランスがニュートラルではないでしょうね。難しそうです。

この夏はNGC7000を題材にして、冷却CCDの撮影ルーチンを確立しようと思います。
今回のテストはたった10min X 3枚ですから、やはり10枚くらいはやってみたいです。
モノクロCCDの方はもっと感度が高いらしいので、LRGBとExtraNarrowBandにて
ハッブル望遠鏡みたいな画像が撮れたらいいなと思っております。

C-8に関してはAOガイドも考えていますが、ジズコに聞いたらイマイチ反応が
宜しくなかったので今回は見送りました。

今までは気分転換に取れればイイヤ的な考えで撮っていましたが、
冷却CCDは、そんな考えでは手に負えないシロモノだなあという印象です。
長い間にスッポ抜けたスキルを短時間に吸収しなければ、どうも話について行けない
今日この頃です。
demio1948さんのご作例のように撮れるまでには、まだまだ掛かりそうです。

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Unknown (demio1948)
2012-07-14 19:35:06
こんばんは。
前回の画像と比較すると別物のような仕上がりですね。
情報量が多く、立体感すら感じます。
特にフラット処理した画像は素晴らしいです。
私の場合はフラット処理が上手く決まらないことが多く
未だ試行錯誤しています。
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