黄泉の国と現世との境の千引岩
伊邪那美命(いざなみのみこと)の祀られた揖夜神社から更に東へ進むと、踏切の手前に黄泉比良坂への案内が置かれています。そこで、踏切を渡ると、目に飛び込んできたのが「黄泉の国への入口 黄泉比良坂」の案内です。
いったいどんな場所なのか、とても期待が高まります。そのまま道なりに進むと、車道終点が駐車地です。ここには立派な案内が立っており、この地は北川景子主演の「瞬(またたき)」のラストシーンに使われたそうです。
黄泉比良坂は、黄泉(あの世)の国と現世(この世)の境界として古事記上巻に、伊邪那岐(いざなぎ)命が先立たれた最愛の妻、伊邪那美(いざなみ)命を慕って黄泉の国を訪ねていかれた入口がこの地(黄泉比良坂)であるとされています。また、別名「伊賦夜坂(いふやざか)」の起源でもあるそうです。
駐車場の奥に続く坂を登ると大きな岩が見えてきます。これが黄泉の国との境の千引岩です。大岩の前に立ち、この岩の先に黄泉の国があると思えば、そう思えてくるから不思議です。
昼間でもひんやりとした涼気に包まれるこの神秘的な場所は、「逢いたい人に逢える場所」といわれているそうです。
千引岩の前に立つ石柱
「神蹟黄泉比良坂伊賦夜坂伝説地」と刻まれた石碑
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