先日おもしろい体験をさせていただきました。
知人のYさんから
「学校の運動会で生徒たちが団体演技をするんだけど、フラを踊ろうと思っていて、色々と力になってほしいの」
と相談を受けました。
ワタシが以前Yさんにお教えしたことがある演目を生徒に踊らせたい。
その曲はカヒコ調(古典フラ調)にアレンジされた現代フラの曲で、
今年はそれを学年で踊りたいんだってこと。
Yさんは中学校の先生で、たしか2年の担任だったはず。
学校の先生のお仕事って本当に多くて、
運動会で踊る曲まで先生が仕入れなきゃいけないんだね。
よさこいソーラン、創作ジャズダンス・・・
他校がやったものを今年はうちが、と横のつながりで情報交換にも余念がないそうです。
運動会でフラ
可能なら楽しそう
そんなことでお役に立てるならお引き受けしましょう
ワタシはさっそくYさんと踊りの確認をしました。
スタジオでワタシの動画を撮り、Yさんと一緒に何度も踊り、フラを持ち帰ってもらいます。
学校で生徒に教えるのはワタシじゃないんだもんね。
演技の時間は5分間あり、可能なら出とハケを作りたい。
出ながら踊って、ハケながら踊る。
Yさんから演技時間の余白の相談があり、ワタシはさらに2曲をピックアップしました。
フラの正式な演技披露の時には
「Kai」と「Hoi」というものがメイン曲の前後につくことがよくあります。
Kaiが入場の曲で、Hoiは退場の曲。
真ん中の曲をつないで
Kai~Mele~Hoi という言い方をしますよ
KaiとHoiの動きを考え、それを紙に描いてYさんに託したところでびっくりすることが発覚
Yさんは小学校2年生の担任だったんだって~
中学だと思っていたのはワタシの勘違いで、フラを踊るのは小学2年生
それでも「Kai~Mele~Hoi」で挑戦するって言うんだから、すごいことじゃない
ってことで最初に考えた複雑な案は下方修正
1学年130人をも動かすのはワタシも初めてで、可能ならやりたいアイデアはいっぱいあるのですが、
何しろ相手は小学2年生なので、フォーメーションもシンプルにしてお渡ししました。
夏休み明けの学校再開から練習を始め、要所要所でYさんから進捗状況のご報告をいただきました。
(クラスごとに教室で練習したり、校庭で全体練習をしていますね)
「生徒たちはハワイ語が大好きになり、庭で水をあげながらPua(花)!と叫んでいます」
とか
「こんな目標を壁に貼り、運動会を目指しています」
とか。
なんてたくましいんだろう?
Kai(入場の曲)の時、ザザ~ッと波の音から始まりやがてピーピーと鳥の声がします。
「いい?Yさん。鳥の声がしたら前3列が膝立ちになるよ」
「次、男性の声が始まったらこのポーズ」
う~~~ん
ダメだ
鳥の声が遠くから聞こえてくるとき、それがどこから聞こえるかは個人による。
つまり、膝立ちになるタイミングは人によるんだ。
あー、揃わない。それじゃダメだ~
「本当のフラならパフドラムがあるんだけどなぁ」
フラで古典を踊るとき、こんな風にハワイの打楽器をクムが鳴らして、それに合わせてフォメーションを変えることがあります。
それに代わるものが何か必要だなぁ。
子供たちの耳(感覚)だけで揃えさせるのなんて絶対に無理だ。
あ
学校だったら太鼓があるかな?
「Yさん、大太鼓ある?」
「あります!」
「それって運動会で使っても平気?」
「大丈夫です!」
それだ
Yさんの『Are you ready?』からいよいよ演技が始まりました。
(ここはあえてハワイ語はやめて英語にしました)
本番では演目の前に大太鼓が用意され、朝礼台の上に男の先生が一人。
彼の耳で、波の音が聞こえてから9秒でドン!
鳥の声が始まってから15秒でドン!
子供たちは先生の鳴らす太鼓に合わせてポーズを変えていけばいいんだわ!
パフドラムの代わりに用意した大太鼓でフラの演技に重厚感も加わり、とてもいいアイデアを思いつきました。
(どの親からも見えるように、前列は膝立ちにしましたよ)
衣装はいろいろ悩んだ結果、専用の業者さんからスズランテープで作ったスカートを購入しました。
(こういうのも売っているのね)
グラススカートを自分で作る案や、衣装を家族に縫ってもらう案、いろいろ出しましたがなかなか実現は厳しくて
特に
「男子は上半身ハダカ・・・はこのご時世ダメでしょう?」
「はいー、この時代は無理です」
「だよねぇ」
みたいのもあり
私たちが子供の頃は、男子は棒倒しの時には上半身ハダカと決まっていて、それがカッコ良かったりしたもんだけど、今の時代ではそれもセクハラになっちゃうんだねぇ。
校庭に広がって踊る生徒たち。
中央に向かってカヘア(掛け声)を大きな声で叫び、また踊りながら退場します。
オットと2人、首から通行証を下げ、運動会を見せてもらいました。
感想から言うと、小学2年生のポテンシャルの高さにびっくり。
もっと難しいKaiにしても、きっとできたんだと思うわ。
まぁ、手の高さが揃うとか揃わないとか、腰の揺れとかそんなことはさておいても、
こんなに難しい振りを全部覚え、発声もたくさんし、
ちゃんと靴下も脱いで(笑)フラを踊りきってくれたことに大感動でした
近くでビデオを撮っていた家族の皆さんも「すごーい!」「カワイイ~」とお喜びで、
それを黙って聞きながら、冥利に尽きた体験でした。
徒競走
「オレは6年間ずっと1位の旗のところにしか並んだことがない!」と自慢するモアイ君。
「ワタシは3番の旗に並べたことがたぶん1回しかない!あとはいつも旗のない列だった」
かけっこは遅かったワタシだけど、オトナになったらこんな素敵な演目に携わらせていただけるなんて、誰が想像できたでしょう?
ありがとうございました。こちらこそ
知人のYさんから
「学校の運動会で生徒たちが団体演技をするんだけど、フラを踊ろうと思っていて、色々と力になってほしいの」
と相談を受けました。
ワタシが以前Yさんにお教えしたことがある演目を生徒に踊らせたい。
その曲はカヒコ調(古典フラ調)にアレンジされた現代フラの曲で、
今年はそれを学年で踊りたいんだってこと。
Yさんは中学校の先生で、たしか2年の担任だったはず。
学校の先生のお仕事って本当に多くて、
運動会で踊る曲まで先生が仕入れなきゃいけないんだね。
よさこいソーラン、創作ジャズダンス・・・
他校がやったものを今年はうちが、と横のつながりで情報交換にも余念がないそうです。
運動会でフラ
可能なら楽しそう
そんなことでお役に立てるならお引き受けしましょう
ワタシはさっそくYさんと踊りの確認をしました。
スタジオでワタシの動画を撮り、Yさんと一緒に何度も踊り、フラを持ち帰ってもらいます。
学校で生徒に教えるのはワタシじゃないんだもんね。
演技の時間は5分間あり、可能なら出とハケを作りたい。
出ながら踊って、ハケながら踊る。
Yさんから演技時間の余白の相談があり、ワタシはさらに2曲をピックアップしました。
フラの正式な演技披露の時には
「Kai」と「Hoi」というものがメイン曲の前後につくことがよくあります。
Kaiが入場の曲で、Hoiは退場の曲。
真ん中の曲をつないで
Kai~Mele~Hoi という言い方をしますよ
KaiとHoiの動きを考え、それを紙に描いてYさんに託したところでびっくりすることが発覚
Yさんは小学校2年生の担任だったんだって~
中学だと思っていたのはワタシの勘違いで、フラを踊るのは小学2年生
それでも「Kai~Mele~Hoi」で挑戦するって言うんだから、すごいことじゃない
ってことで最初に考えた複雑な案は下方修正
1学年130人をも動かすのはワタシも初めてで、可能ならやりたいアイデアはいっぱいあるのですが、
何しろ相手は小学2年生なので、フォーメーションもシンプルにしてお渡ししました。
夏休み明けの学校再開から練習を始め、要所要所でYさんから進捗状況のご報告をいただきました。
(クラスごとに教室で練習したり、校庭で全体練習をしていますね)
「生徒たちはハワイ語が大好きになり、庭で水をあげながらPua(花)!と叫んでいます」
とか
「こんな目標を壁に貼り、運動会を目指しています」
とか。
なんてたくましいんだろう?
Kai(入場の曲)の時、ザザ~ッと波の音から始まりやがてピーピーと鳥の声がします。
「いい?Yさん。鳥の声がしたら前3列が膝立ちになるよ」
「次、男性の声が始まったらこのポーズ」
う~~~ん
ダメだ
鳥の声が遠くから聞こえてくるとき、それがどこから聞こえるかは個人による。
つまり、膝立ちになるタイミングは人によるんだ。
あー、揃わない。それじゃダメだ~
「本当のフラならパフドラムがあるんだけどなぁ」
フラで古典を踊るとき、こんな風にハワイの打楽器をクムが鳴らして、それに合わせてフォメーションを変えることがあります。
それに代わるものが何か必要だなぁ。
子供たちの耳(感覚)だけで揃えさせるのなんて絶対に無理だ。
あ
学校だったら太鼓があるかな?
「Yさん、大太鼓ある?」
「あります!」
「それって運動会で使っても平気?」
「大丈夫です!」
それだ
Yさんの『Are you ready?』からいよいよ演技が始まりました。
(ここはあえてハワイ語はやめて英語にしました)
本番では演目の前に大太鼓が用意され、朝礼台の上に男の先生が一人。
彼の耳で、波の音が聞こえてから9秒でドン!
鳥の声が始まってから15秒でドン!
子供たちは先生の鳴らす太鼓に合わせてポーズを変えていけばいいんだわ!
パフドラムの代わりに用意した大太鼓でフラの演技に重厚感も加わり、とてもいいアイデアを思いつきました。
(どの親からも見えるように、前列は膝立ちにしましたよ)
衣装はいろいろ悩んだ結果、専用の業者さんからスズランテープで作ったスカートを購入しました。
(こういうのも売っているのね)
グラススカートを自分で作る案や、衣装を家族に縫ってもらう案、いろいろ出しましたがなかなか実現は厳しくて
特に
「男子は上半身ハダカ・・・はこのご時世ダメでしょう?」
「はいー、この時代は無理です」
「だよねぇ」
みたいのもあり
私たちが子供の頃は、男子は棒倒しの時には上半身ハダカと決まっていて、それがカッコ良かったりしたもんだけど、今の時代ではそれもセクハラになっちゃうんだねぇ。
校庭に広がって踊る生徒たち。
中央に向かってカヘア(掛け声)を大きな声で叫び、また踊りながら退場します。
オットと2人、首から通行証を下げ、運動会を見せてもらいました。
感想から言うと、小学2年生のポテンシャルの高さにびっくり。
もっと難しいKaiにしても、きっとできたんだと思うわ。
まぁ、手の高さが揃うとか揃わないとか、腰の揺れとかそんなことはさておいても、
こんなに難しい振りを全部覚え、発声もたくさんし、
ちゃんと靴下も脱いで(笑)フラを踊りきってくれたことに大感動でした
近くでビデオを撮っていた家族の皆さんも「すごーい!」「カワイイ~」とお喜びで、
それを黙って聞きながら、冥利に尽きた体験でした。
徒競走
「オレは6年間ずっと1位の旗のところにしか並んだことがない!」と自慢するモアイ君。
「ワタシは3番の旗に並べたことがたぶん1回しかない!あとはいつも旗のない列だった」
かけっこは遅かったワタシだけど、オトナになったらこんな素敵な演目に携わらせていただけるなんて、誰が想像できたでしょう?
ありがとうございました。こちらこそ