朝、歩いていたらね、コックさんの格好をした人がチラシを配っていたの。
「新装開店かなー」と素通りしたんだけど、次の交差点にもまたコックさん。
そんなに何人も全身白のコックさん、変じゃない?朝から。
試しにともらったチラシが「調理師専門学校の学園祭」だとわかりました。
へぇー、このビルの向こうに専門学校があるのね
ワタシはお昼前には合流をするモアイ君に、
「今日のランチは専門学校になります
」とメールをしました。
きっと意味チンプンカンプン
だったよね。
学園祭では普通の学校がクラスごとに研究成果を見せたりするように、
調理師学校ではその腕前を披露するのね。
「天ぷら御膳」
「ポルチーニ茸のオムライス」
「あんかけ海鮮汁麺」
「ミックスグリル」
「ワッフルのアイス添え」
といったメニューがライブキッチンでいただけるんだって。
食券を買い、名前を書いて、順番をお教室で待ちますよ。
うわ~、病院の待合室のよう。
大勢いるわ。
みんな、この日をすでに知ってて毎年来ている常連さんたちみたい。
「オムライスでお待ちのモアイ様~2名様~」
そうして連れていかれたのは402号室の西洋料理実習室。
お隣は天ぷら御膳、あんかけ麺という風に、お教室ごとに献立が分かれてしまうので、モアイ君にもオムライスに付き合ってもらいましょ。
おごるからね(笑)
「お客さまご来店です!Benvenuto!」
「Benvenuto!」
雰囲気出してるねぇ
なるほど~。
調理台(実習台)がそのまま食卓なんだね。
きれいなクロスが掛かった大きな教室では、すでにたくさんの方がオムライスを食べています。
チェックのシャツで茶色のサロンを巻き、デザートを用意する1年生。
ホールを仕切るのも1年生の仕事で、
2年生になると生徒はそれぞれ専門コースを決めるから
「和食」「洋食」「中華」「洋菓子」とその分野のお料理を学園祭で調理するんだね。
トントントン。
手首のところをたたき、今まさにオムレツを形作っている洋食コースのコックさん。
頑張れ がんばれ。
ワタシが座ったところの調理台は足がしまえないから、体の向きは斜めになりました。
『ポルチーニ茸とキノコのクリームソ-スオムライス』
400円!
おいしそう~
これがもし半熟トロトロを目指しましたっていうんならこれではwell doneだけど、
ふわふわオムレツっていうことなら
合~格!
空気が含まれたふわっふわの卵はとっても美味しい。
バターライスもキノコのクリームソースも、ワタシが作る何倍も上手で、キノコの香りが秋だわ~。
パンナコッタの美味しいこと。
マーマレードジャムが合うわぁ。
このセットで400円
なかなか面白いランチを見つけたわね、今日は。
焼き立てパンにも大行列ができ、私たちは買うのをあきらめたけれど、親御さんは子供の成長を垣間見られて、こういう学園祭はいいなぁ。
壁には
「日本橋今半(1名)/何とかホテル(1名)/シダックス(5名)」といったように
就職が決まった生徒の進路が貼られていました。
みんな未来のシェフ。未来の板前、パティシエだ。
どんな有名シェフだって、最初はここからなんだもんね。
そんな貴重なお食事をいただけて、うれしかったなぁ。
ごちそうさまでした
「お客様がお帰りです、Grazie!」
「Grazie!」