いつもココロに太陽を!

~ Me Hana O Ka La I Ka Pu'uwai ~

どうしたのプンサンさん<視聴完了>

2020-01-24 | 韓国ドラマ
胃が痛かったのもあり、スケジュール的に急ぎのものがなかったのもあり(目をつぶれる範囲だったので)、ソファに毛布を持ち込んで、胃と背中にはカイロを貼って、韓国ドラマをがっつり観ました。

たまる一方で全然観られていない韓国ドラマ。
確か4話まで観たきり止まっていたのがあったわね。

ワタシの好きな家族モノを題材にした「どうしたのプンサンさん」をやっつけることにしよう!



主演はこの方、ユン・ジュンサン。
ワタシはこの人がイヤな役をやったのは見たことがありません。(ワタシの見ている本数の少なさかも?)
ワタシにはいつも誠実で正しい彼(笑)
この方が家長のドラマなら苦しくなることなく、きっと温かいドラマでしょう



プンサンさん(ユン・ジュンサン)には4人の弟妹がいます。
父の死により17歳で一家の家長となりました。
母は・・・この世にいるにはいるのだけど、放蕩な母で、子供を置いてオトコと暮らしちゃうような人。
プンサンは弟妹の世話をしながら暮らすのです。

・・・物語が始まるのはもう5人兄弟が大きくなってから。

あぁ!
どうして4話で止まっていたかを思い出しました

この兄弟たちが本当にひどいんだ。

ケンカが絶えない(いいオトナなのに)。
お金に執着し、隙あらば自分だけがいい思いをしようとする。
子供の頃のことをいつまでも不満に思い、それをすべて他人のせいにする・・・
もうね、書けばきりがないダメな人たちなの。



プンサンのすぐ下の次男坊は、大好きなオ・ジホが演じていたんだけど、食い意地が卑しい
いつもつっかけサンダルにジャージでだらしなく、プンサン兄が苦労して稼いだお金をいとも簡単にバクチですってしまうような人。
「金持ちのおばさんのツバメになりたい」が人生の目標。

さすがのオ・ジホもこうなると好きとは言えない名優っぷりなの。



次女のこの女優さん。(イ・シヨン)
ワタシ、こういうビックリ顔の女優さん、可愛くて大好きなんですけどね。
この子がまたヒドイ

人の話は途中までしか聞かずに怒鳴り散らすわ、ヒステリーは起こすわ。
常にネタミソネミしか自分の中になく、運がないのはすべて環境のせい、家族のせい。
努力を全くせず、訳ありのオトコとくっついたり離れたり。

もちろんドラマですから、これがやがて好転して、家族が結束していくのでしょう?とはわかっています。
しかーし。
4話でいったんリタイヤしたのはこの2人があまりにお兄さんを苦しめるから
だったことを思い出しましたよ。



子供の頃を思い出して5人兄弟で山に登っても、口から出るのは文句ばかり。
そしていつものケンカ。
お兄さんの心、誰も知らず・・・なんですね。

これまで数少ないドラマ視聴の中で、ワタシが観てきた家族モノをいくつも書いている脚本家の方の作品だったので、そこは期待していたわけですが、もうねー
全20話のうち、弟妹がやっとまともになるのラスト2話ですよ

それまでの争いが長い長い・・・
プンサンの病気という家族の大ピンチ、言い換えれば家族大結集のチャンスに及んでも、考えるのは自分のことばかり。
ええ加減にせぇよ



最初は脇役なんだと思っていたプンサンの奥さんが、実に素晴らしかった!
この方の感情の揺れがワタシにしっかり呼応して、どれだけ泣かされたことでしょう。

「彼と初めて会ったとき、爪が真っ黒だったの。その時、あぁこの人はきっと誠実な人だろうと思ったのよ」

プンサンは自動車整備士で、いつも油まみれ。
思春期の娘にも「汚い」と言われてしまう。

けれどその爪を見たときに、決して見てくれではなく生活を共にするならこんな人、と思えた奥さんの言葉が心に響きました。

ドラマの中のプンサンは、決して根は悪い人ではないのだけど、あまりにもお人好しすぎてちょっとイライラします。
韓国ドラマお決まりの『あとひとこと言えば解決するものを』、その言葉を飲み込んでしまうばかりに本心が伝わらない、とか。

そんな感じで20話も費やしたんですけどね



やっと自分の間違いに気づき、生活を立て直し始めたスーツ姿のオ・ジホはやっぱりカッコいい
さっき見てくれではない・・・と言ったこの口がもう「カッコいい!」と言うんだから、ヒトは見た目も大事です(どないやねん)



自分の不運を他人のせいにして、一時は自ら復讐に燃えていたのだけど、
「敵は川から死体で流れてくる(のを待てばよい)」とまで言えるようになったのです。
ワタシも、明らかに傷つけられたなぁと思うような人間関係もあったりしますが、敵とは言わないまでも、そういう人はもう別世界の人。
知らないうちに下流に流れて行ってくれれば、もう別にその姿を目撃できなくてもいいです。



20話も使ったんだから、プンサンファミリーにどんな幸せがやってくるのでしょうか?
最後はすっきり、めでたしめでたしでしたが、この兄弟の成長にはだいぶ時間が掛かりましたね。

ちょっと疲れてたっぷり泣けた『家族の』お話でした!



どうしたのプンサンさん : 全20話



ジュヒョク、信じられないよ

2017-10-31 | 韓国ドラマ
ゆうべ、悲しいニュースがスマホに届きました。

幸せにお夕飯を済ませ、お茶を飲んでいたところにお友達からのLINE。
「Marchちゃん大変!ジュヒョクが死んじゃった!」

・・・ジュヒョクって、誰?
ジュヒョク・・・ジュヒョク・・・

「それって私の好きな?」
「そうだよ!」

この年齢になると、若い頃のように感性が敏感でなく、心臓がドキドキするってめったにないこと。
でも、久しぶりにドキドキと血流が波打つのがわかった。


『韓国俳優キム・ジュヒョクさんが交通事故で死去』



死んじゃうの?
そんなに簡単に?

あわててYouTubeに行き、事故現場の画像を観た。
車が横転しているその図は凄惨だったけれど、でも死ななくたっていいでしょう?

ホントに死んでしまったの?



もういないなんてことが信じられない。

信じられない。


どの作品で出会ったのが最初だったかは、今となっては思い出せないのだけど、
(たぶん『シングルズ』というオムニバス映画だった気が)
「この人、好きだ」とすごく思った。
強く思ったのを覚えている。

たたずまい、はにかんだような笑顔、もちろんそれはその作品の中のキャラクターだったかもしれないけれど、その後深く知るジュヒョクさんも(表向きは)そんな感じのすごく好きなタイプの人だった。
強いインパクトを残すような過剰な演技をするでもないのに、じわ~っと心に残る羽毛のような温かさ。
彼は息の長い役者さんになるだろうなぁとそう思っていた。



ここまで潔いか~というほどの重い一重。
私の中の(偏見だったらごめんなさい)一番『韓国人顔』の人。
そしてそのカテゴリーの中の一番のハンサムさん

このまぶたと、頬骨と、茶色い瞳と・・・
にらめっこをしたら、私、息苦しくて絶対に目をそらしてしまうわ。
(スンホンにその感じはない)

夜遅く、別の友達からもLINEが届いた。
「あなたの好きなジュヒョクが亡くなったよ」と。


「選ばれた人でも、死んでしまうんだね。」
これが私の強く感じること。
スクリーンの中に立てる選ばれし人なのに、普通に死んでしまうんだ。


もういない、などとは考えずに、またどこかで作品を作っているのね、と思い込みたい。
無理に事実を認めなくてもいいでしょう?

これまでいくつもの映画を選んで観てきたけれど、まだいつでも観られると思って観ていないものもある。
もう少し落ち着いたら『青燕』のDVDを観よう。
そうすればジュヒョクさんは生きている。
映像の中に。


どの画像を載せようか・・・
ネットで選んでいたら心臓がドキドキと苦しい。
Wikipediaでは『45才没』と書きこみが更新されていて・・・

ダメだー。
まだしばらく苦しもう。
この感情と付き合おう。

会ったこともないのに。
一生会うこともないのに。

もういないことが信じられないんだ。

応答せよ1994 <視聴完了>

2016-03-29 | 韓国ドラマ
時間があるようでなかなかないMarchさんの気ままな生活。

家事をしながら耳だけTVなーんてことはしょっちゅうでも、どっかりソファに座ってTV鑑賞をする時間が取れません。(ご飯の時ぐらいかな)
おそらく時間の使い方が下手なんだわね。

そんなわけで、字幕を読む必要がある映画や海外ドラマを観ることがほとんどできないでいるの。

晩ご飯のあとソファに横になって深夜まで、番組が終わっているのにも気づかずにしてるくらいなら、きちんと早寝して朝5時の静かな時間から、世間が動き出すころまでじっくり観ればいいものを。


今回、全21話の韓国ドラマをこの10日間で一気見しました!

お友達の23ちゃんがブログで「我が家的過去最高ドラマ」と言っていて、ワタシよりはたくさん観ているであろう彼女をもってして「過去最高」と言わせるドラマって!
そりゃ気になりますがな。

そしたら「持ってるわ」とみーちゃんが貸してくれたのを、そのまま長いこと自分の手元に置いておくのがワタシのいけないところ・・・
とうとうみーちゃんに「次が控えてるから早く観なさい!」とケツをたたかれ、このまま返すわけにはいかないわっ!
そうしてミシンも晩ご飯の支度もそっちのけで時間を作ったのです。

全21話って約21時間と思うでしょ?
それがこのドラマ、1話65分の日もあれば95分の日もある。
「よしっ!今から1時間だけドラマを観よう」と観始めて時間を確認したら80分なんてことはザラで・・・
泣く泣く途中で出かけることもあったりと、テキトーなんです。
それでもカットされるよりはじっくり描かれていてよかったのだけど。

そんなわけでおそらく21話に30時間は費やした感じかな。



応答せよ1994

たぶん勧められなかったらワチャワチャした若者ドラマでしょー?と見向きもしなかったでしょう。
ワタシは特に高校を舞台にした学園・制服物にまったく拒否反応があり(韓国ドラマの場合)、御曹司と平民の恋(花より…的な)は非現実的だし、非行に走るドラマも嫌い。
それは「宮(クン)」でも言えるところ。
あの手の閉鎖的シチュエーションで繰り広げられるドラマはもう楽しいとも思えない感覚なんです。(年齢的にかな)

でも、このドラマは大学生が主役。
勧められなかったら観なかったでしょうけど、観始めたら懐かしいやら切ないやらでぐんぐんハマりました。

舞台はソウル。
「新村下宿」という下宿屋さんに集まった地方出身の大学生の日々を丁寧に描いたドラマです。

シーンが1994年~、2013年と2つの構成になっていて、つまりは2013年で40歳になろうとしている彼らの1994年を振り返る形で物語が進んでいくの。
この構成が面白い。

2013年現在、主人公の下宿屋の娘ナジョンはこの中の誰かと結婚しているのだけど、それが誰なのか最終話までわからないという謎解きを1994年から私たちは見ていくわけです。
その中に、恋愛あり挫折あり、若者たちの成長とそれぞれの親の愛が描かれていて、もうね~、腹筋ヒクヒクして泣いたかと思ったら次には大笑いしちゃうという、これだけ感情を揺さぶられたら「素晴らしいドラマ」じゃないはずがないですよ。




何かあれば『家族』全員でTVの前に集まるシーン。

この場所で彼らはニュースを観、ワールドカップを応援し、おそらく実際の1994年の時事が織り込まれていて、それを回顧するのは韓国の人なら楽しかったんじゃないかなぁ。
(日本人のワタシでも1994年の韓国を観るのは楽しかったもん)

地方から来た子供たちは下宿屋の夫婦のことを「お父さん」「お母さん」と呼ぶの。
この「両親」の愛が深い。とてもいい夫婦でした。
いろんな方言が飛び交い、いかにして垢抜けるかを努力するシーンなんて大笑いしながらもたまらなく可愛かった。
さっきまで「兄弟」げんかしてたかと思えばカセットテープを貸し合う子供たち・・・
ポケベルしかない時代はすれ違いも生じるし、携帯のようにはいかないの。
電話の前で電話が鳴るのを待つなんて、私たちの青春の頃と同じじゃないの。
なんて純粋で愛おしい子たちなんだろう?

けれどそれはいつか必ず終わりを迎えるわけで、兵役があり、結婚を意識し、子供たちが一人ずつ巣立っていくのを見守る親の気持ち(ワタシの気持ち)・・・
まさしくそれは「贈り物のような時間」なんだよね。

こんな下宿屋のオバちゃんやりたい!と途中で23ちゃんにLINEをしたけれど(笑)、じゃあワタシがずっと「オモニ」目線だったかと言えばそうではなく、同時にちゃーんとナジョンの気持ちで恋もしました。

ナジョンが恋をする「オッパ」スレギ。
キャー、スレギには堕ちるわね

ワタシ、ツンデレは好きじゃないんですね。
怒鳴るような乱暴な人が途中からいくら「デレ」に転じても、その乱暴さが怖いの。

このスレギは最初信じられないくらいだらしがない。
下着も着替えないし、腐った牛乳も飲んじゃう。
無頓着すぎてお風呂場のバスマットで体拭いちゃうなんて(笑)

でも、医学部ではトップの成績だったり、体調の悪いナジョンをいち早くみつけて、お皿洗いを代わってあげたりと、その優しさがいちいちワタシに刺さってくる
いざというときにだけキリッ!とする男性って、スキがないより素敵なのね。
「妹」ナジョンを優しくみつめる「兄」の瞳にたまらなく惚れました~。

いや~、これがいわゆる『ギャップ萌え』ですね。
ワタシ、頭ポンポン・・・されたいもん。


あぁ、このままナジョンはスレギと結ばれるのか、それとも違うのか。
Aを応援する人と、Bを応援する人・・・2派に分かれてみんなハラハラしたんじゃないかな。
結婚式のシーンで隣に並ぶ男性は、最後まで顔が切られており、ワタシは祈るような気持ちで背の高さとか一生懸命検証しちゃいました。
(たぶん、背の高さをわざと違えてたと思うよー。ナジョンの目線が正解の人と違うもん)

今知ったことだけど、今回のドラマは最後まで情報流出しないように、キャスト本人にも最終話で誰と結ばれるのかが知らされなかったらしい。
・・・ということは、最後の結婚式のシーン…最初に撮っているんだろうけど、ある男性1人だけと撮影したんじゃないそう。
相手を変え何シーンか撮ったんだってね。



長くなるので最後に一つだけ。
ワタシが最初に号泣したシーンは第4話。

ヘテはカッコいい都会の男になりたくて毎日おしゃれを工夫してはクラブに繰り出すの。
でも、どうにもダサすぎていつも門前払いを食らっちゃう。

故郷のオンマは《ソウルで事件・事故》の度に息子に電話をしてきます。
「大丈夫なの?」「無事なの?」と。

それがだんだんうっとうしくなる息子。
「オンマ、ソウルは広いんだぜ。心配するなって」

ある日、故郷のニュースがソウルに届きます。
《ガス爆発事故》

今日も門前払いを食らったヘテが仲間からのポケベルをチェックせずに帰宅して、家で事故のことを知ります。
急いでオンマに電話をするヘテ。
電話は近所のお友達との長話中でなかなか通じません。



やっと出たと思ったら「あら~。ソウルでもこっちのニュースが流れるのかい?それはすごいねぇ!」とのんきなオンマ。
「やだねぇ、こっちだって広いんだよ」



このダサい格好が愛おしいわぁ。

「そんなことよりヘテや。送ったイチジクのジャムはもう食べたかい?」
「うん、みんなで食べたよ」
「そう。こっちのイチジクは特別だからね。また良いイチジクを買ったから、ジャムを作って送るね。お父さんにも食べさせないんだからね」

それはヘテの嘘なんだ。
イチジクのジャムはヘテの本棚に放置したまま。

親が子を思い、子が親を思う・・・
そんな当たり前のことがダサいと思い始めたヘテだけれど、ガス爆発と聞けば手が震えるほどオンマが心配。
オンマも同じ気持ちなんだな。

そして・・・



自室の本棚からジャムのジャーを出し、ヘテは食べるのです。





どう?
たまんないでしょ?
こんなエピソードがたくさん詰まっているの。

親の愛、子供の愛、仲間の愛、恋心、迷い、葛藤・・・

誰よりも寡黙で最初は「この子いらないんじゃない?」と思ったピングレも、口数が少ない分実は周囲を一番よく見ていて、スロースタートなりにグンと成長していく。
成長の速度がみんな違ってみんないい。

ワタシに代わってもう一度1994年から青春を体験してくれた彼らに、感情移入しながらとてもすがすがしい気持ちになりました。

ナジョンのお母さんが「結婚はちゃんと縁がある人とできるのよ」と言ったセリフも素敵でした。
将来有望だからとか口出しするのではなく、娘を信頼して縁がある人と結ばれなさい、と言いきれる母心。
イ・イルファって素敵な女優さんだね。



あー。
DVDは次が控えてるみーちゃんに返さなきゃ
ワタシ史上も最高のドラマ・・・も一回観たいよぉ。



応答せよ1994 : 全21話

きらきら光る <視聴完了>

2014-05-30 | 韓国ドラマ
ネットで評判のよかった「きらきら光る」を見終わりました。
まだ私がKNTVをひいていない頃の放映だったので、後にリクエストしてミユキちゃんから送ってもらったDVDです。
(みーちゃん、コマウォ

既にBSでも放映してたみたいだねー。
よその方のレビューを新たに読むと、共感できるところがたくさんあります。

このドラマの主人公はハン・ジョンウォン(キム・ヒョンジュ扮)。


たくさんのドラマに出ている女優さんだけど私は初見~と思ったら、『花より男子』で観ていた人でした。
主人公ク・ジュンピョのお姉さん役だった人なんだね。
あのドラマの時「この人、凛としててかっこいいなー」と思ったけど、今回はあのお姉さん役よりもおキャンで可愛い役どころです。


ライバルはファン・グムラン(イ・ユリ扮)。


はいはい、いつも誰かの妹役…みたいな子だ。
優しい娘さん役でしか私は見たことないけど、今回は悪女に挑戦!


前半3分の1はこの2人の確執で物語が進みます。
この2人が病院で取り違えられ、それぞれの家庭で育つわけ。
それが28歳になったところで発覚し、元の家庭に戻るわけだけど…

「また取り違え…ありがち~」と思ったのもつかの間、2人の両親の苦悩も混ざってどんどん引き込まれていきました。

こちら、ジョンウォンが育ったお金持ちの家…平倉洞(ピョンチャンドン)のパパとママ。

ハナ肇…じゃなかったパパ(チャン・ヨン先生)。

と、SS501マンネに顔がそっくりのママ。

出版社社長のハナ肇の家は、大きなおうち。憧れちゃう


他方こちら、グムランが育った町の食堂…新林洞(シルリムドン)のお父さんとお母さん。

博打で借金取りに追われるお父さん。むかつくくらいのダメなお父さん。

コ・ドゥシムさんは食堂を切り盛りしてきたたくましいお母さん。(あまりに有名な女優さんですが、私は作品では初めましてです)

新林洞のおうちは超超貧しくて、結婚して実家を出ている姉、金食い虫の妹の間に挟まって、本屋さんで働くグムランが生活を支えているような家なの。
大黒柱。
お母さんの信頼も厚く健気なグムランなんだけど、ずっと尽くして支えてきた恋人が司法試験に受かったとたんに手の平を返したようにグムランを見下げるようになるわけ。

「俺はもっといい条件の結婚ができる男なんだ」とね。

マスカラをボロボロにしてグムランがすがるホテルのティールームで、見るに見かねたジョンウォンが男にオレンジジュースをかけるんだ。(あれ?違うかな?)
正義感いっぱいのジョンウォン。

これが2人の最初の出会い。

自分のどん底を見られたグムランは、いい洋服とブランドに身を包んだジョンウォンを見て、「私だってあの子のようにきらきら光りたいのに!」と嫉妬の対象になるんだね。
(憧れの対象になるんじゃないのが、これまでのグムランの苦労を物語ります)

そして、実はお互いの家庭が逆だったと知り、キラリン!となるグムラン。
大好きだったお母さんを捨てても、あの平倉洞へ行きたくなるの。
あそこの家には今までできなかったすべての可能性があるんだもの。

コ・ドゥシムお母さんがどんなに泣いて「今までどおり一緒にいよう」と言っても、もう気持ちが平倉洞へ向かっている。

平倉洞ママも、自分にはジョンウォンという可愛い娘がいるのに、自分で生んだ本当の娘グムランを見たら、彼女のことも欲しくなってしまう。
高価なを買い与え、を買い、「一緒に暮らしましょう」と言うの。
(グムランも思い切り猫をかぶってます)

では新林洞の方はどうかと言うと、貧しさがゆえに親であることを言い出せない母親。
あんなお嬢様が実はうちの子だったなんて、平倉洞の母親のように堂々と「一緒に暮らそう」なんて言えやしない…と泣くのよ。

もう、気の毒で気の毒でこちらも涙だった

ジョンウォンも自分の身に起きた事実が受け止められず、家を出たくはないのだけど、既に家に越してきたグムランの嫌がらせがすごいんだ。
表の顔と裏の顔…とはこのことです。

グムランが「過去はともかく、未来は私にこの家をちょうだい」と言うのは理解できなくもない。
だって、本来彼女が育つべきだった何不自由ないお金持ちなんだもの。
「人間お金じゃないよ、育ててくれた恩があるでしょ」と言うのは簡単だけど、実際にこんな状況になったら人間はどうなるんだろう…と私の自問自答も続きます。
けれど、「あんた(ジョンウォン)が私の家庭を盗んだ!」は違うよ、グムラン。
好きで取り違えられたわけじゃない。
もっと穏やかに新家庭と距離を詰めていけばいいのに、グムランはジョンウォンに「早く新林洞へ行け!」とばかりに追い出しにかかるんだ。
今度お金の苦労をするのはあなたの方よ!とね。

今までのドラマはお金持ちの方がたいてい性格が悪いのが常だけど、このドラマではお金持ちのお嬢様だったジョンウォンは明るくて苦労知らずの天真爛漫で頑張り屋なの。

貧乏育ちのグムランは、思いがけないチャンス到来で人間が変わってしまったんだね。
新林洞お母さんが「お前はどうしちゃったんだい?」と言うほど、悪い子になっちゃうの。
(イ・ユリの熱演っぷり。よくがんばったと思うなー

そこにジョンウォンも勤める父・ハナ肇の会社の編集長が恋に絡んできます
出たー、キム・ソックン。


顔はよく知ってる。名前も知ってた。でもこの方も初めまして。
(眉毛がソン・スンホン、目がチャン・ドンゴン、鼻が…のシーンも笑ったなぁ

この人が恋人役かぁ~、弱くないかなーと思ったのもつかの間、ちょうどいい(笑)。
こんな堅物な編集長、普通にいるわね。ちょうどいい。

ジョンウォンと編集長は、確実に愛を育んでいくの。ゆるぎない。
でもグムランは必死に横槍を入れてきます。
ジョンウォンのものならもはや何でも奪いたいグムラン。
でも、そんなだから人が来ないんだよね。
天真爛漫なジョンウォンは、自然と人が集まってくる人なんだ。

最初3分の1が家の取替えっこのゴタゴタだったとしたら、残り3分の2は、ハナ肇の会社をめぐる持ち株の戦いと、編集長のお姑さんとジョンウォンの戦い。

このおばさん、編集長のお母さん。

いろんなドラマで脇役を務めるハルモニだねー。

このお母さんが実は「鍾路(チョンロ)の白熊」と呼ばれるヤミ金の高利貸しだって言うんだから笑っちゃう。
自宅の奥の間で、お金に困った人から担保を預かり、お金を貸したりけんもほろろにつき返したり。
大の男が泣きついて膝まづき、絶望で自殺しちゃうような怖~い女なの。

このお母さんに会社が乗っとられそうになったり結婚を反対されたりと、3分の2でこのお母さんが大暴れするんだ。
(こんなハルモニ、簡単に殺れそうだぞ

私はもっとジョンウォンが実家の食堂を切り盛りして貧乏からの脱却に大活躍をするのかと思ったのに、貧乏実家のことは置いといて「鍾路(チョンロ)の白熊」との戦いが長かったのにはちょっと疲れました。

「鍾路(チョンロ)の白熊」は本当にひどい人で、グムランは身体に傷を受けます。(自業自得とはいえ)
普通に考えたらみんなが許さないような人なのに、新林洞の家族は「あんな身の上の編集長が可愛そうだ、お前がそばにいて支えてやらないでどうする」とジョンウォンとの結婚を後押しするの。

いくらジョンウォンの愛がゆるぎないとはいっても、お姑さんがあんな白熊だったら、縁を切りたくなるのが普通ではないかしら?
いくら資産が豊富でも、汚れたお金、ヤミ金の金貸しでは近づかないほうが得策だわ。
でも、ジョンウォンは「旅人にコートを脱がせるのは太陽」を地でいく愛情で白熊のコートを脱がせようと頑張るんですねー。
(金融業も辞めさせようと頑張るの)

果たして、ジョンウォンと編集長の愛の行方は…?
新林洞の家族の幸福は?
会社の再建は?
グムランの改心はいつ?

といった感じでドラマは終わりに近づくのです…

興味深かったのは、人間の欲は終わりがないなぁということ。
平倉洞のママは自分が育てたジョンウォンにつらく当たってまでグムランを得るのに(ママが第2の悪役)、ジョンウォンが新林洞のお母さんを「オンマ(ママ)」と呼ぶのを見てやきもちを焼くんだ。
グムランはいつまでも「オモニ(お母様)」としか呼んでくれない…そこが、お金で釣った愛情と、人間愛でつながった家族愛の違いのようで面白かった。
欲しかった実の娘を得てもなお、手放した娘も夫の資産も何もかも欲しがるママにはあきれもしたけど、それも人間くさかったなぁ。

そして、実際貧乏家の娘になる!と腹を決めてからのジョンウォンの『懐に飛び込む』感じは本当に可愛かった
(オンマ~と新しいお母さんにも自然とハグできちゃう感じが可愛い)
博打好きのお父さんも、ジョンウォンの愛のある荒療治で真人間になりました。
誰にでも真剣勝負のジョンウォンこそ、本当に「きらきら光る」人間だった。

また、この《きらきら光る》を編集長の別れのセリフで
「つらい生い立ちの僕だったけど、彼女との時間は《まばゆい春の日》だった」
と訳していたのも心に染みた。
編集長にとってもジョンウォンとの出会いがかけがえのない
《きらきら光る=まばゆい春の日》だったんだね。

ジョンウォン役のキム・ヒョンジュさん。
大好きな女優さんになったなぁ。
劇中に何度も出てくる音痴な歌(わざと?)もすごくいいエッセンスになっていた

今度「インスンはきれいだ」も「愛の贈り物」も観なくっちゃ。

あ、それから、この人も出てきたよ。
カン・ドンホ。

「棚ぼたのあなた」以来2度目ですわ。
時々ジソブに似てる。
今回はジョンウォンを支える片想いの友達役。

それから、ユチョンの弟、ユファン君。

私、この子の舌の長さ?カツゼツの悪さ?だめだワー。
お兄さんもダメだけど弟も合わせて「パク兄弟」苦手かも~

そして、こんなに視聴ドラマの少ない私が、何度も何度も観ているこの人。
キム・ヒョンボム。

この人がまともな役をやっているのを一度も観ていません。
ぜーーーんぶダメな男の役ばっかり。
もしこの方の「まともな役」をお知りの方がいましたら教えてください
そろそろ観たいと思います(笑)
(あ。時代劇以外でお願いよー)

このドラマ…後味も良くて、前向きな太陽は私のコートも脱がせてくれました。
ハッピーエンドですっきり!
私は2月から観終わるまで3ヶ月かかったけど(笑)中だるみもなく、バッチリお勧めできまーす。

きらきら光る : 全54話

妻の資格 <視聴完了>

2014-02-17 | 韓国ドラマ
ネットの評判とは概ね正確なもので、
「韓国主婦の心と視聴率をわしづかみにした」との評判を得ていたドラマ『妻の資格』。
ワタシの視聴態度も見事に得て、一気に観てしまうドラマとなりました。

進む時はぐんぐん進むのよねー。ホント。

不倫ものは後ろめたくもあり、甘美でもあり…と思っていたのだけど、
いやー、壮絶なドラマでしたわ。

主役はこの方、キム・ヒエ。(ユン・ソレ役)

キャリアのある役から平凡な妻まで、上手な女優さんです。

旦那さんがこの方。
はははー出たわー。チャン・ヒョンソン。(ハン・サンジン役)

この方が出るだけで、絶対イヤな旦那なのが間違いない!
うまいよなー。うまいんだよなー、イヤな役。
余計なお世話だけど、この方、韓国で普通にトーク番組とかで楽しいおじさんの顔見せてるかしら?
出た方がいいわ、絶対に。
だって、ドラマ上は本当にイヤな役ばかりなんだもん。

続いてもう一つの夫婦。

イ・ソンジェ演じるキム・テオ。

すごくハンサムなわけじゃないけど、ちよいちょい色気のある素敵な役者さんですよね。

そのキム・テオの妻がイ・テラン演じるホン・ジソン。

実直な女性を演じたら右に出る者はいない天海祐希みたいな女優さん。
ワタシは結構好き、この方。


相関図はこんな感じね。

ユン・ソレとキム・テオの不倫が主軸。
そこにまつわる周りがギャーギャーと楽しい展開(ドラマとしては)。
実生活だったらチョー勘弁だけど!


ユン・ソレは、息子ギョルの子育てをこなす専業主婦なの。
ギョルには小さい頃からアトピーと喘息とアレルギーの持病があって、
かゆくて寝られない息子を一晩中おんぶしたり、食べ物を自然食にしたり、
発作が起きたら病院に駆け込んだりと、そんなことを1人でこなしていたの。

旦那さんは家庭を顧みない男だし、
旦那の実家もエリート意識が高い揃いも揃ってイヤな人ばかりだから、
「ギョルの病気はお前がいけないんじゃないか?」とか嫁バッシングがすごいの。
それこそ、近所の恥だから病気を公にするな、的な。

でも、ユン・ソレは息子に自然を見せたり、動物を見せたり、絵を見せたりと情緒豊かな子に育てるのよ。
当然ギョルもお母さんが大好き。

そんな風に育ったギョルがやがて病気を完治し、これからは学校生活を満喫できると思った矢先、
小6になった途端、旦那の実家がギョルの進学に口をはさんで来た。
いわゆるインターナショナルスクールの中学校に入るべきだ、と。

ユン・ソレとしては、ギョルの感性を伸ばせる方向に行かせたいけど、
旦那+実家に負けて、江南(カンナム)に引っ越して受験勉強を始めるんだ。

そこには、噂好き、お受験対策に躍起になる奥様がいーーーっぱい!
ユン・ソレはその空気にそぐわない考えの持ち主で、ご近所からは浮いちゃうんですね。

一方、イ・ソンジェ演じるキム・テオは歯科医なんだけど奉仕の心が強い良いお医者さんなの。
かつて、大恋愛で結ばれたおおらかな妻(イ・テラン演じるホン・ジソン)は
今では進学塾を開いて江南で成功をおさめた実業家で、
夫にもブランド物を着せたがる妻に変わってしまい、キム・テオとしては身の丈に合わない暮らしが窮屈な気持ち。

そんな男と女が雨やどりのバス停で出会うわけですよ

自転車通勤の歯医者さんに、黄色い雨がっぱを着て自転車を乗りこなす奥さん。
男は女が気になるんですね。

ある日、ユン・ソレの自転車が盗まれてしまい、それを取り返して来てくれた歯医者さん。
サーっと風のように現れて「はい!」と自転車を渡してくれる。
もうワタシのような俗な主婦はここら辺でキュンキュンですよ。

ユン・ソレには認知症の母がいるの。
旦那のハン・サンジンはそれが恥ずかしくて施設に顔も出さない。
息子の歯科治療を経て、ユン・ソレと知り合ったキム・テオは、離島にある施設までお母さんの出張治療に行ってくれるんだ。
お母さんの話し相手になり、心をこめて治療も施す。

街まで帰る最終フェリーに乗り遅れ、お!泊まるのか?と思ったらさにあらず。
車は島に置いて、ポンポン船をみつけて2人で帰ってくるわけ。

下船直前、男は「あれ…なんか…変だな…」と言って女を抱きしめるわけですよ。

その2人の戸惑いっぷりがいい!(笑)
そして、男の方から惚れてくれるところがたまらなく、いい

そっちが先に来てくれたからぁ…と、ワタシのような俗な主婦は思うわけです。
ここらへんから、視聴率がググーっと上ったのかなぁー?

不倫ものは、常に後ろめたさが付きまとうわけですが、
ハン・サンジンの実家の家族が素晴らしくイヤな人達ばかりなので、
不倫をとても正当化しながら見られるところが苦しくなくて、いい

ハン・サンジンの妹ハン・ミョンジン。

この女優さんはチェ・ウンギョンといって、TV局のアナウンサーだったらしい。
アナウンサーを経てフリーになって女優さんになり、今回、すっごくイヤな妹を演じた。

弁護士一家の旦那、そこに嫁ぐために梨花大学へ進学し、うまいこと玉の輿に乗った。
娘をインターナショナル中学に進学させ、今度は甥っ子(ギョル)もそこへ入れようと、
義姉(ユン・ソレ)のことをバカにしながら兄にハッパをかけるわけ。


弁護士の旦那。
うまいこと立ちまわるけど、実は愛人にも子供を産ませそっちには男の子がいる。

愛人は、しずちゃん…じゃなかったイム・ソンミン演じるカン・ウンジュ。


ウンジュとミョンジンは親友で、ウンジュはミョンジンには旦那さんはアメリカに単身赴任していると言ってあります。

弁護士の旦那は、愛人とは秘密の家でたまに会い、愛人の息子とはスカイプを通じて親子の会話をするわけ。
(息子もパパはアメリカにいると信じている)

ハン家の父はプライドの高いからっぽな男だし、母は実はネットの花札ゲームに入れ込んで借金がかさんでいる。
ハン・サンジンは報道記者として名はあるけど、弁護士一家には頭が上がらない。
しかも、職場ではセクハラまがいの気持ち悪さで、女子社員からは総スカン。
それでも空気の読めない鈍感さで自慢と傲慢を繰り返し、
浮気の発覚した妻と別れてからはとことんイヤなやつを演じます。
妹のハン・ミョンジンも、ユン・ソレの髪を引っ張り唾をかけ、ハン家にあなたを嫁として招いたところが恥だった!と言い放つの。
ユン・ソレの浮気は一家の恥と自分の旦那にも話さず、「旦那の実家とは対等でいたいのよ!」と言いながら
兄の嫁の実家はすごく見下すという矛盾。

もう視聴者は
早く借金が露呈しないかなー。
早くセクハラで解雇されないかなー。
早く愛人が爆弾を投下しないかなー。
と、ワクワクとハン家の崩壊を心待ちにするわけよ。

俗よー。
ワタシって、俗だわー。

そんな中で、ギョルも取り上げられボロボロのユン・ソレを、キム・テオはずっと支え続けるわけ。
すごく深い慈愛でね。

さて、どうなりますでしょうか?


しずちゃんとアナウンサーの髪のつかみ合いは見ごたえがありましたよー(笑)。
そして、愛人側には息子がいるんなら、弁護士事務所の跡取りは男の子だ!となる展開、
ハン・ミョンジンもちょっと気の毒でした。
(そもそもバカ親がそういう見栄っぱりの女性に育てたわけだし)

少し可哀想だったのは、イ・テラン演じるホン・ジソンには、ゼロとは言わないけどハン・サンジンほどの落ち度がないの。
夫婦として日常を送っていけば変わるところもあるだろうし、ましてや娘ができれば良い学校にも入れたいと思っても仕方ない。
学生時代とずっと変わらないキム・テオだけがまとも…とは言い切れないんだよね。
それでも長い年月ですきま風が吹いた夫婦には、もう元に戻れるだけの情熱がないんだ。

キム・テオがユン・ソレと先に出会っていたなら、この夫婦はきっと進学だけでない子育てをできたことでしょう。
でも、これが現代の韓国のひずみでもあり、現実でもある以上、
子供の進学も絡めて面白いドラマ作りをしたもんだなーと思いました。

「家政婦は見た」的要素もたくさん盛り込まれて、女たちの噂話も楽しいの。


最後に、『妻の資格』というタイトルはいまいちピンときませんね。
ユン・ソレは充分に妻の資格があったと思うし、母の資格もあった。
あえて言うなら『夫の資格』だと思うのよね。
ハン・サンジンには夫の資格がなかったし、キム・テオにもホン・ジソンの夫としての資格はなかったもの。

そして、なにしろこのドラマはハン・サンジン(チャン・ヒョンソン)の怪演が際立つドラマでしたよー。
この男優さん、大嫌いでそして本当に大好きだわー(笑)


妻の資格:全16話

男が愛する時 <視聴完了>

2014-01-20 | 韓国ドラマ
もう去年のうちに見終わっていたのだけど…
美由紀ちゃんにも早く感想を言わなきゃと思っていたのだけど…

こと、スンホンのドラマとなると、お写真のピックアップにも時間がかかり(笑)、
どこをどう組み立てて話そうかと考えたら、
なかなか考えがまとまりませんでした。

結局今もまとまらないままパソコンに向かっているのだけど…
あらすじを話そうと思うから大作になるんであって、
ワタシはいつものワタシらしく、偏見に満ちた感想を言えばいいのよね。

はい!
レビューはよそのブログで確認してください!
ワタシはあらすじは書けません!


まずね…
久しぶりのスンホンドラマ
『Dr.JIN』を入手していないワタシには、『マイプリンセス』以来のスンホンドラマです。

最近、昔よりホニ熱が下がっていたので(かといって他の人が現れたわけじゃありません)、またこのドラマもダメかなーと思いながら見てみたのだけど。

結論から言うと、今回のスンホンはいいぞー!

ちょうど、年齢がよくなってきた気がします。
やっとオトナの役が自然に出来る年齢になった気がします。
それに悲しき加齢じゃなく、歳をとってなお、
今回のスンホンは美しいぞー!

社長役にも不自然さがなく、オトナのスンホンが自然に出来ている。
いや、どれだけホニを見くびっているんだって感じよね?
そうなの。
ワタシ、愛するがゆえにスンホンにことさら厳しくなっちゃうんだ。
美由紀ちゃんが「あんたホントにスンホン好きなの?」と聞くほど(笑)。

今まで、アウトローを演じても外交官を演じても、
「けッ!」と言っていたワタシ。

それが今回は素直にオトナの男萌えできたし、素直にウットリ出来ました。
『夏の香り』以来久しぶりに、一時停止しては写メを撮るという懐かしい行為もたくさんしました(笑)

何度も「ちょうどいい」「ちょうどいい」と独り言を言いましたよ(笑)

では、ちょうどいいスンホンをどうぞ。

今回はスーツ萌えでしたねー

  

17歳の時、テサン(スンホン)の母が男と駆け落ちをし家を出ます。
8歳の弟を連れて。

ショックで父が帰らぬ人になり、それまで勉強に励んでいたスンホンは借金まみれの家に1人残されるの。

その面倒を見てくれたのが、ヤミ金融のボス。
テサンはすさんだ世界に身をおくようになるのね。

いくら望まない環境とはいえ、高校生だったテサンが1人で暮らすことも出来ず、テサンは大人になるまでボスの右腕として取り立て業務に奔走します。


(ワルかった頃のテサン)
ワタシはおヒゲがイヤだわー

ある古本屋で店内をグチャグチャにして取立て期日を迫るテサンに、その古本屋の娘ミドが食ってかかるの。

ミドは留学を夢に見る少女だったけど、ヤミ金融に手を出した家庭の事情で勉強を諦めるの。

この時、テサンはミドに一目惚れをしたんだろうね。
なんとか、ミドの家のきつい取立てを回避しようとしたり、少し様子が変わるのよ。
ミドには自分のように夢を諦めてほしくないと、留学の資金や学業の援助をするんだ。

やがて、ボスから独立しようとするテサンはボスを殺す現場に出くわして…

月日は流れ、投資会社を設立したテサンは、夢を実現しないでアルバイトをするミドに出くわします。

なぜこんなところにいるんだ?
金が足りないのか?
勉強はどうした?
なぜこんなところでウエイトレスをやっているんだ?

ミドは言います。
お金はありがたいけど、私にも自尊心がある。
援助してくれたお金を早く返したいんだ、と。

そしてミドはテサンの会社に就職して、そこでお金を返すことになるのです。

この2人にからんでくるのが、ミドと旅先で知り合った青年、ジェヒ。


かつてはボスの女だったけど、実はずっとテサンが好きだったソンジュ。


ボスの親友で、ソンジュのことが好きな別のボス ヨンガプ。


ここらへんがうっとうしいくらいにテサンとミドの前に現れてはジャマをし、
騙しあいながら罠にはめたり悪事を画策するのです。

じゃあ、テサンとミドの愛は磐石かといえばそうでもなくて、
ミドにとっては、テサンは出会いが最悪な男。
いくら自分を援助してくれていても、かつては親を苦しめ、今も自分をお金で縛り付けている男なのだから。

そうなの。
このドラマの面白いところは、スンホン演じるテサンが完璧ではなく、
これがスンホンじゃなくて他のブーちゃん俳優だったら
「ストーカーじゃないの?きもっ!」となってしまう危うさを持っているんだ。

それに比べてジェヒは、過去に何の悪縁もなく友情を育める男で、ミドにとっては歳も近い恋人に最適な男性なわけ。

『夏の香り』で、リュ・ジンはソン・イェジンに無償の愛を捧げていたのに、横からイケメンスンホンが現れてストーカーに代わるよね。
私たちはみんなスンホン頑張れ!とイケメン側を応援したわけだけど、
考えたらリュ・ジンだってかわいそうなんだよね。

今回のドラマでも、社長役がスンホンだから一応応援するだけで、
本当はミドをそばに置いておきたい一身ですごい束縛をするテサンは充分きもい男で、
横から現れたさわやかジェヒを応援する人がいたっておかしくないわ。

職場でミドを特別扱いし、会社の裏でイチャイチャしようとする社長のテサンは、
これがスンホンじゃなかったら(いや、スンホンだとしても)充分に気持ち悪かったし、情けない男だったよ。

言い換えれば、そんな情けない面も演じられたってことで、『俳優スンホン』に対しては今まで以上に評価できたんだけどさ。


社長テサンの右腕・左腕として働くかつての弟分2人も、思想や私生活が非常に危うくてハラハラさせてくれた。
いくら杯を交わした弟分とはいえ、こんなダメな部下、いやだなー

ドラマはラブ路線から後半サスペンスへと様相を変えます。

愛しすぎてどうしてもミドを手に入れたいテサン、テサンから逃れ自由を得たいミド、ミドを守りたいジェヒ。
スンホンファンとしては、八代亜紀のようなミドなんか、キッパリ忘れてくれればいいのに!と思っちゃうんだけど、

17歳で天涯孤独になってからの生まれて初めてのテサンの恋を応援したくもなる。

ネットで《恋のHow to》を学ぶテサンを見ると、かわいそうでかわいそうで、どうしてもリュ・ジンのようにきっぱり捨てられないし、ジェヒ頑張れ!とも言いたくないの。
(友達のレイちゃんは、途中からジェヒがうざくてリタイヤ(笑))

さぁ、最後はどうなるのでしょうか?

テサンに男の幸せは来るのか?
お母さんと弟には会えるのか?

ミドはどちらを選ぶのか?その真意は?

それと、ドラマの中では最後まで邪魔でしかないこの2人だけど、

この2人は2人なりに一途な純愛で(ヨンガプ→ソンジュ→テサン)、気の毒でキライにはなれなかったなー。

ワタシが印象に残るのは本屋でのシーンで、

監督さんも言っていたけど、本を読むスンホンは特に美しかった!
本屋でのシーンはいい時間が流れていたなー。


このシーンもよかったよー


それと、いつもは嫌なサービスシーンも、今回は素直にステキと思えたわ。


何しろ、久しぶりに、年齢にちょうどいいスンホンを観られてよかった!
ちょうどいい!ちょうどいい!
この先年老いるホニが恐くなくなった気がするんだ。

それに、今までの役とも違う良いだけの男じゃなくて、心の闇も汚れた部分も見えてリアルでよかったわ。

最後まで読んでくれた方、ありがとう(笑)

お礼に私が好きなホニの写真を3枚置いていくわね。

きれいな横顔。まつげが長い!


おでこフェチのワタシは、前髪・ヒゲなしの彼が大好物(笑)
白シャツもごちそうさま!


でも、この顔が一番かな?
この顔されたらアテクシ、もう、デローーーンだわね(笑)


男が愛する時:全20話

ブレイン ~愛と野望~ <視聴完了>

2013-11-13 | 韓国ドラマ
初めて接したものを親と思ってついてっちゃうのはなんだっけ?
カルガモ? お猿さん?
よく動物園で人工飼育している飼育員さんが頭を悩ませているよね。
「お前の親は俺じゃないんだよ」って。

 

ワタシが初めて見た韓国ドラマは、冬ソナでも夏香でもなく、たしかテレ東あたりで深夜にやっていた『ナイスガイ』というドラマ。
「なんなの?この空気感?」
ルーシーショウから始まりSATCなど、小さい頃からアメリカドラマは見ていたけど、
やっぱり初めて見た韓国ドラマは日本のそれとは空気感が違って、毎週(毎晩だったかな?)待ち遠しく見ましたねー。
スンホンの『夏の香り』に出会ったのなんて、その少し後の話ですよ。

その『ナイスガイ』に主演していたのが、この人 シン・ハギュン。

私にとって最初に見た尊敬すべき親のような俳優さんです。
ただナイスなだけでない、屈折した警察官の役を実に見事に演じていました。
それ以降ワタシは、シン・ハギュンにはひれ伏しちゃう感じ。
彼の演技力と、一筋縄ではいかないこだわりの深さに、少し畏怖の念すら抱いちゃうんだよねー。

そんな彼が映画界から久しぶりにに選んだドラマがこの『ブレイン ~愛と野望~』。

シン・ハギュンが出るなら見ないわけにはいかないと、韓国ドラマでは初のメディカル物を見てみました。
(韓国版白い巨塔もDr.JINも見ていません)

もうねー、シン・ハギュン演じるイ・ガンフンが救いようのないイヤなやつなのよー。

舞台はBRAINというだけあって、大学病院の脳神経外科。
イ・ガンフンは手術技術の優れた名医なわけ。
だけど、まだ研究医。
誰よりも早く准教授になろうと野心を燃やし、もし准教授になれたとしても彼の満足はそこじゃない。
目指すターゲットは教授のこの人。

チョン・ジニョン演じるキム・サンチョル教授。

この人、時代劇やるとチョーかっこいいよね。
とても重厚感のある役者さんだなぁと思います。

このキム教授は、研究に情熱を燃やし、患者さんには笑顔で接する

非の打ちどころのない赤ひげ先生のような人格者なの。
どんな人にも手を差し伸べ、人望も厚い。

そのキム教授を苦々しくみつめるのが、イ・ガンフンともう一人

イ・ソンミン演じるコ・ジェハク教授。

この役者さんはいつも狡猾なせこい役をやらせたら天下一品だけど(最近はシフトチェンジが成功してるみたいね)、
この中でも同じ。

自分にはキム教授ほどの人望もないけど、イ・ガンフンに論文を作らせて共同研究に名を連ねようとしたり、いろいろ画策します。

イ・ガンフンと同期でライバルなのが、

チョ・ドンヒョク演じるソ・ジェソク研究医。

育ちの良いお坊ちゃんなんだけど、仕事もまじめで評価も高く、こちらがまっすぐな太陽ならイ・ガンフンは屈折した月って感じね。

イ・ガンフンとソ・ジェソクは、どちらが先に准教授に推されるかを争いながら、1人の女性を巡っても争います。


2人の後輩に当たるユン・ジヘ。
この女優さんチョ・ジョンヨンさんは、『噂のチル姫』以来なんだけど、
浪費家で家族に迷惑ばかりかける三女っぷりが頭に来るほどだったのに、
ここで熱心に仕事をする姿に、やっぱり人の印象って変わるんだなーって感じ。
この人がこんな役をできるなんて、見てみるまで想像できなかったわ。

あー、人の紹介だけでえらい行だね。


この師弟関係も美しく、新しい研究が成功すると喜びあうキム教授とユン・ジヘ。

この2人が清廉潔白な医者だとしたら、イ・ガンフンはやっぱり出世しか頭にない男。
幼い頃の父の医療ミス事件でキム教授には個人的に恨みもあって、
コ教授側に付いて、コ教授を踏み台に上に上ろうと画策します。

教授に上着をかけてあげながらも、この顔。(腹の中はドロドロ)

一方のコ教授も



自分の手術のミスにビビってたくせに、聞き取り調査の場では
「君が電圧を上げたのか?イ・ガンフン?」などと罪をなすります。

イ・ガンフンはそれこそ倍返しの計画でコ教授を失脚させ、
いろんな手を使って結局准教授にもなるんだけど、その手段がもうひどい

キム教授を慕って来た難しい手術の患者を自分の方がうまいといって横取り。
権力者の会長が倒れれば、自分の病院じゃない所に運んで手術もしちゃう。
どれもこれも、名を上げるためならなんでもやります。


自分が執刀している手術で、上から見ている教授が「その方法は危険だからダメだ!」と言っても、
モニターを切って無視して執刀しちゃう。

結果的にすべて成功したからいいものの、懲罰委員会にもかかるし、人望的にも最悪。


イ・ガンフンの腕に心酔しながらも振り回される後輩達も気の毒なの(笑)


イ・ガンフンのすねの傷なのがお母さんの存在で、お母さんは無償の愛を捧げるのに、お人好しでだまされ続けのお母さんが気に食わないガンフン。
お母さんにとても冷たい態度で接し自分の世界から排除したいほどなのに、いざ死にそうになったら(偶然にも脳の病気で)すごく取り乱し、無理やり手術を行います。

実は深かった母の愛に触れ、そんなところからガンフンも少しは軟化していくのがこの手のドラマのセオリーでしょ?

ところが、ガンフンはとことんイヤなやつなんだ。

キム教授にも脳の病気が見つかり、それをイ・ガンフンが助けることでめでたしめでたしかな?と思ったりもしたけど、
もうガンフンは最後までひどい男。
もちろん、そこにはこじれたキム教授に対する感情が(書くと長い)あってのことで、
深層心理では尊敬しているのかな?とか、恨んでないのかな?とか、いろいろ読み取ってみたのだけど、
それにしても目に映るガンフンは最後までひどい男よ。


イ・ガンフンを医者として尊敬し、男としても愛してしまうユン・ジヘだけど、
それでも私には理解できないほどガンフンはひどい男なの。
ワタシじゃ愛しきれない。
ユン・ジヘの笑顔でどれだけガンフンが癒されようとも、彼の信念の前にはユン・ジヘすらも邪魔なんだよね。

イ・ガンフンの上昇志向はおそらく教授になったとしても叶うものではないし、
世界的な賞を取ったとしてもまだ足りないんじゃないか。
結局基本的に『医者とは人を救うもの』っていうことに気づけないガンフンがだんだん可哀想にすらなってきます。
でも、好きにはなれない。

最後にやっとキム教授の手術の執刀中に「人を救うんだ」と気づき、無謀な手段を回避できるのだけど、
気づくの遅いよって感じよ。

そして、手術後にキム教授とランランラン♪のお花畑にならないところが、今までのドラマと違って面白かった!

も~二転・三転あって、うまく文章では書けないの。
過去の伏線も、キム教授の秘密も、イ・ガンフンの深層心理も、最後まで見れば理解できるけど、ここで書くには長すぎるぅ~。

結論から言うと、見て良かった!
イ・ガンフンがいくら嫌な奴でも見たくなくなりはしなかったし、
たまに、シン・ハギュンが大和田常務ばりに演技が過剰にもなったけど(笑)、
手に汗握って見られる面白いドラマでした。

そして、いくら人望に厚くていい人でも、
このキム教授の目の奥にすべてを見透かしてしまいそうなものが見えて、
もし実社会にこんな人がいたら薄汚れたワタシなんてタジタジになるんだろうなーって、思ったの。

たまにいない?そういう人。
この人の前だと自分がちっぽけに見えて、緊張しかないわ。
どんな嘘も見透かされちゃうと思うと、なるべく近寄るのをやめようと思わされる人。

そういう意味では深層心理でワタシもイ・ガンフンと同じでキム教授が怖かったのかも?



研究医のこの人と年上の師長さんの淡い恋のシーンが、一服の清涼剤でいい役割を演じていました。
この男優さんも『千回のキス』で軽薄な浮気オットを演じてて大嫌いだったんだけど、
実はいい男だったのね~って、びっくりよ。

 ね 

そして、最後に触れないといけないのが、このキャスティングのいきさつで、
ワタシが聞いたところによると、最初にスンホンにオファーがあったというの。
それが、イ・ガンフン役なのか、ライバルのソ・ジェソク役なのかはわからないんだけど。
もし、ライバル役だとしたらスンホンには小さな役すぎるし(役に大きい小さいはないという建前は置いといて)、
かといってイ・ガンフンでは荷が重かったんじゃないか(笑)?
スンホンはこの役を「まだメディカルドラマは荷が重すぎます」と言って断って、『Dr.JIN』を選んだって聞いたのよ。
(Dr.JINはメディカルドラマじゃないのかいっ

シン・ハギュンが2011年のKBS演技大賞を取ったと知った時、
スンホンの逃したの大きさにワタシの方が悔しくなっちゃって(笑)、
それでこのドラマをしっかり見なくちゃと思ったのもあるのだけどね。

それともう一方で、キム・レウォンファンの子のブログを見たら、
レウォン君にもオファーがあったと書いてあるのよ。

結局、オファー話はよくわかんないよね。

でも、この役はもし主役の方だとしたらスンホンではあそこまで悪に徹することができなかったと思うし、
レウォン君ではもっさりしすぎだったと思う。

やっぱりね、シン・ハギュンの狂気って、あの皮膚の薄さ感にあるのよ。

こんな怖い顔、ぽっちゃりレウォン君にもBeautyスンホンにもできないもの。
ニヤっと笑うとできるホウレイ線と、まぶたの薄さがチョー怖いんだからーーー!

だから、結果的にこのキャスティングでよかったなーと思うのよね。
ま、スンホン&レウォン君でも見てみたいけど(笑)


長いことお付き合いくださってありがとうございました。

このドラマ、ご縁があったらご覧ください。
見ごたえがあっておすすめですよー


《ブレイン ~愛と野望~ 全20話》

ベッドの中で

2013-11-09 | 韓国ドラマ
秋の夜長~。

あと30分で最終回が終わるドラマを
ベッドの中でDVDで観ています。

あったかいお布団があれば
ストーブも要らないもんね。

アメリカ映画のように、枕を高くして
寄りかかります。

もちろん、ヘッドホンは必要。
オットが起きないように…

あと30分。

結末は涙腺決壊なのかしら(笑)?

紳士の品格 <視聴完了(全20話)>

2013-07-28 | 韓国ドラマ
先日、「紳士の品格#1-10」までを観たところでいったん感想を書きました。
それから2週間弱で残る10話を観終わりましたので、感想を書きますね。

前回の感想 <#1-10 はこちら>

全20話。
期待ワクワクで観始めたわりに、前半はどうにも乗れずにリタイヤ寸前で苦しんだわけですが、後半はなかなかスピードアップしましたね!

それはひとえに男性4人のキャラクターやら魅力がわかってきたからでしょうか。

前半で不満ブーブーだったチャン・ドンゴン氏ですが、これはもう目先を変えて、
かのドンゴン氏がいつにないコメディ演技をすることが、
きっとウケたんだろうと理解して進みました。



彼女とのデート前に、グルーミングをしながら踊るドンゴン氏。
きっとファンの方にはたまらないことでしょう。



こんな変な顔もします。
戦争映画に出るだけがドンゴン氏じゃないんですね!
(と持ち上げながらも、ワタシは全然はまりませんでしたが)



こんな風にかっこよくドラムをたたくシーンもありましたよ。
(本筋にはあまり関係ないシーンなので、ファンの方へのプロモーションビデオととらえました)

前半はイヤミなドンゴン氏が嫌いでしたが、後半はキム・ハヌルのほうがいやな女でしたね~。

ドンゴン氏が22才の時に関係を持った女性が実は男の子を産んでいて、19歳になった息子がドンゴン氏の前に現れます。
ドンゴン氏はいきなり一児の父になるわけですが、これがハヌルには耐えられない。
初恋だった女性とその息子を大切に扱うドンゴン氏に腹が立つのも理解はできます。
でも、じゃあ、「オレじゃない!」と逃げるような男性だったらよかったのかしら?
ドンゴン氏は財力もあるし、元彼女にも息子にも、堂々と立派にしていたと思います。
誰にだってスネに傷はあるし、初恋の彼女も息子も新しい父と幸せに暮らしているのだから、そこはハヌルが理解してあげてもよかったのじゃないかと。
小娘じゃあるまいし。

一方、その出来事でドンゴン氏はハヌルから手を引きます。
あーあ、せっかくラブラブになったのに。
それは、彼女をバツイチ男(厳密にはバツイチではないけど)と一緒にするわけにはいかないから。
自分と一緒になることで、彼女に向けられるであろう陰口(後妻かしら?とか、遊び人のダンナとか)から守りたい。
そのためには離れることなんだ、と。

その行ったり来たりが長かった
耐えられない長さではなかったけれど、特に2人のラブラインには心が震えなかったので、ここでは書くのをやめておくね。

最終話が近づくにつれて、それぞれの4組がどうなるか、結末へスピードアップしていきます。



気が強い意地っ張りを演じたら上手ねー。ユン・セア。
超ミニピタピタのぶっ飛んだ衣装には時々ビックリしたけど、
ここは、キム・スロが「俺のところに来い!」とはっきり言わないと進まないカップルだったんだね。

後半よかったのがこの2人。


イ・ジョンロクとキム・ジョンナン扮する姉さん女房。
浮気ばかりしていた旦那を信じられない自分、夫が真人間になったあとでも一事が万事疑ってかかる自分がいやになってしまったパク・ミンスク。
かわいそうだったわ。
そんな自分と決別したいから、あなたとも別れさせて、と。

この自転車のシーンで旦那のイ・ジョンロクが
「いい車には女を何人も乗せたけど、自転車の後ろに乗せるのはお前が初めてだ」
これはいいセリフだったなー。
確かにそうだよね。
私も好きな人が自転車に誘ってくれたら、それは車に乗るより嬉しいかもしれないな。
スペシャルシートな気がするわ

さぁさぁ、一番書きたかったミンジョン扮するチェ・ユンとイム・メアリ カップルですよ。
ここは、もうよかった!よかった!
私、ミンジョン氏を見るだけで、後半は涙~涙になっちゃって、ずっと堤防決壊でした。



女子が一番好きな(笑)、飛行場での「カジマ!(行くな)」シーーーーン

私だってその1人です。
キターッ
私はメアリより早く(笑)ボロ泣きでした

その後も、メアリ兄のキム・スロに膝まづいて許しを請うシーン、これもよかった。
全てがミンジョン氏の憂いのある瞳のせい

回想シーンだったのだけど、号泣してしまったのが、ユンの前妻が亡くなったシーン。



病院で肩を落とす茫然自失のミンジョン氏。
どんな仕事もすっ飛ばして駆けつける3人の友達。
喪服にも自分で着替えられないミンジョン氏。
3人の友達の心も震えています。
私、これまでにいろんな人がいろんな方法で肉親との別れを演技してきたのを観たけれど、このミンジョン氏が見せた表情だけで、こんなに胸が苦しくなったことはないわ。
泣いてもいないのに、ミンジョン氏のこの表情だけで、こちらが本当に苦しかった。

これだって、「Ready action!」と言われて作ってる表情なんだよね?
(当たり前だけど)
どれだけグーッと集中して気持ちを作ってからの「action!」かはわからないけど、つくづくすごい役者さんだなーと思いました。



3人の男たちもすごくよかった!

この頃から、4人の友情がクローズアップで、前半の関係希薄な(に見えた)4人が実は深く心からつながっているソウルメイトなんだってことが、私にも理解できてきた。



亡き妻の法事も4人で仕切り・・・なんていい友達なんだろう?

メアリのかわいいウエディング姿も、8人4組の結末も、それは観た方のお楽しみにしておこうかね。

私がハワイで見た最終回の「フラッシュモブ」によるプロポーズ。
やっぱり私はアホなんだ。
ハワイで見た最終回は、ずーっとフラッシュモブをやっていたような感覚で、だからみょうちくりんな最終回だなぁという印象だったのだけど、実際はあんなに短かったんだね。

3組のカップルのダンスがそれぞれ個性があって、それはそれで良かった!
ハワイで何も知らないまま結末だけ見たのとは、印象が全然違ったわ。
特にどさくさでメアリにチューしようとするユンに萌え(笑)
(新婚っぽくて可愛い

ただ、あそこまでのプロポーズをされなきゃ、相手を信じられないキム・ハヌルが面倒くさい女だなー、って感想(笑)。
好きならば、素直じゃなくちゃいけないよ。




エンドロールで見せてくれたNGシーンも良かったなぁ。
結局のところ一番楽しかったのは、視聴者の私たちより、40代の4人のおじさん俳優さんなのではないかしら?
そんな楽しそうな現場風景が浮かびましたね。

おまけに、ラストシーンでのドンゴン氏。


これは文句なくかっこいいわ。
つまり、私はやっぱり、男のおでこに弱いんだってこと。
男はおでこ出してこそ!なんだって痛感しました。

「紳士の品格」全20話。

後半14話は楽しかった。それなりに。
観なきゃよかったという後悔はない。
観てよかった
それは名俳優のキム・ミンジョンと大変身イ・ジョンヒョクを観られたから・・・だな

あ、最後に。

この子はイケメンカテゴリーなんですか?
どーにもこーにも・・・

完。


紳士の品格 <#1-10>

2013-07-15 | 韓国ドラマ
久しぶりに韓国ドラマネタです。
ずっとずっと書きたくて、誰かに訴えたかったのだけど、忙しくて書けませんでした。

このブログにたまたま来てしまった方が毎日いらっしゃるようですが、レビューの上位は韓国ドラマの記事が多いですね。
検索ワードに引っかかるんでしょうか?
特に、先日KNさんで最終回を終えた「棚ぼたのあなた」は連日上位みたいです。
やっぱり、ご自分が見たドラマを他の人がどう思っているのか、★いくつなのか、気になりますもんね~。

ま、そんな方に対して、ストーリーも追わず偏見に満ちた私のブログなど、たいして役にも立たないですが、それでもよかったら読んでってください。

今日お話したいのは、やっと折り返しまで視聴した「紳士の品格」。

全20話の10話目になりました。

あらすじでしたら、他の詳しい方をお尋ねくださいね
私は、ここまでの私の苦労話しか書きませんので(笑)

  

去年ハワイへ行ったとき、ある晩お部屋で、買い込んだ晩ご飯を食べながらTVをザッピングしました。
日本人向けチャンネルはハワイの名所巡りばかり(自分で行くって!)、アメリカチャンネルは討論会ばかり。
どこもつまんないなー、と見つけた韓国チャンネルで、ちょうどこの「紳士の品格」の最終回が始まるところでした。

あ!この4人のドラマ観たかったんだ!
最終回だけど観ちゃおう!

だから、私は結末をもう知っています(笑)
みょうちくりんな最終回を観て、「そうか、そうか」と納得して全部見た気になったところ、美由紀ちゃんから全話のDVDが届きました。

「是非見て!最終回だけ評判悪いけど(笑)、そこに行くまでの過程を見て!」
とミーちゃんが言うので、じゃ、見てみるか~と視聴開始。


正直ね~、1~6話目までは苦しかった!
何度リタイヤを考えたか
現にお友達の23ちゃんは早々にドロンしたそうです。
もう、何度も「取り出し」ボタンに手をかけ、
「もうやめた!」「いや、もう少し」の葛藤でした。

最初にこのシーンから始まる時には、どんなドラマが始まるのかと、チョーワクワクしたんだけど。



手前から、イ・ジョンヒョク、チャン・ドンゴン、キム・スロ、キム・ミンジョン。
このメンツ
期待しないわけがないもんね!

では何がつまんないって?

ドラマは40代の男性4人の恋物語なんだけど、チャレンジしたであろう設定(配役)が私には合わないの。
それに女優さんも。



主役のお2人はチャン・ドンゴンとキム・ハヌル。

まず、キム・ハヌルの目頭が気になって(笑)、ドラマが全然頭に入らない。
キム・ハヌルはどちらかというとこれまでは、病弱的な・・・というか、受動的な・・・空気感のある・・・役柄の多い女優さん。
けれど今回は、まるキム・ソナのやる役のような活発なおきゃんな面を見せるんです。
それが、痛々しい。(私には)


ドジをしては「私ってば!」と頭をポコポコたたいたり、ベッドに倒れこんで足をバタバタしたり、そんなシーンが多いんだけど、それが似合わない。
あの目頭なのに(笑)

けれど、目頭にも見慣れてきたら、スタイルは抜群だし、それはそれで主役の相手にふさわしい女優さん。

そのキム・ハヌルと犬猿の仲結ばれるであろうお方が、チャン・ドンゴン氏。

この犬猿の仲っぷり
いい大人がそんなにいがみ合わないって、と突っ込みたくもなる。

チャン・ドンゴンのやる建築家、イヤミな男でね。
自信たっぷりで皮肉屋さん。

私たち日本人は、チャン・ドンゴン氏の韓国でのポジションをわかってるようでわかっていないのでなんとも言えないんだけど、韓国においては久しぶりのドラマ出演、しかもイヤミで皮肉屋の男性をあの天下のチャン・ドンゴンがやるってことは、とても大きな話題なのかもしれないね。
福山がやればいいのか?阿部ちゃんか?織田君なのか?キムタクか?

ま、なにしろ、チャン・ドンゴンが
「こんな麗しい男は僕しかいないだろ」みたいなことを言うわけですよ。
ラブコメのつもりなんだろうけど、1つも面白くない(毒

キム・スロ氏。

コミカルを演じさせたら右に出る物はいない素晴らしい映画俳優さん。
それは私も知ってる。
でも、このスロ氏、今回は実直・正義・堂々・家柄・・・なにも文句ない人。
それがつまんない。


彼はキム・ハヌルのルームメイとのユン・セアと恋愛中

そしていい年して、キム・ハヌルが実はキム・スロに片思い中っていうんだから、けっ!て言いたくなっちゃう。
ルームメイトのことを思って、そっと身を引き、なんなら応援したりもするキム・ハヌル。
ないないない

乳液の顔を片思いの彼に見られてとまどうキム・ハヌル。似合わない・・・


イ・ジョンヒョク。

いつもコワモテで、相手をバッタバッタ斬ったり(推奴)、冷静沈着な医師、犯人を追い詰める刑事が多かった笑顔のnothingなイメージの彼。
ま、彼にしたら、本当はこういう面もあるんだよと、出したくもなるわな。
ワタシもそこに期待したんだよ。
資産家の奥さんに行動を握られながらも、目を盗んでお姉ちゃんとイチャコラやっちゃう彼。

期待はしていたのだけど、やっぱり、この彼の軽薄なプレイボーイっぷりを納得できるには時間がかかっています、ワタシ
それくらい、彼の迫真のコワモテが刷り込まれちゃっているんだね。
(ジョンヒョク氏よ。ミヤン

では、そんなにブーブー言いながらもワタシはなぜリタイヤをしなかったか。
それはひとえにこの彼。

キム・ミンジョン氏。

ミンジョンだかミンジュンだかミョンミンだか(笑)、いつもわからなくなるんだけど、私はこの俳優さんが大好き!
初めて見た昔の作品では「森進一かっ!」と思ったのだけど、それでも、この方の演技が素晴らしい。
どの作品でも裏切らない。この憂いのある瞳。
彼は本当に目の演技がいい。

ちょっとのとまどい、ちょっとの怒り、ちょっとのいたずら、そんなものがこの瞳の奥で繰り広げられるわけです。


リタイヤしようと思った頃に、この2人キム・スロの妹のメアリとのラブラインが少し進み、やめるにやめられなくなっちゃった。

小さい頃から知っている親友の妹。
妹としか見ていないあの娘が、僕に一直線に向かってくる。
親友には「妹のことは無視してくれ(つまりは結ばれたら困るといっている)」と言われ、先妻を亡くしている僕にはそんな資格もないし、彼女の一直線さが子供っぽくもある。
でも、どうしてか気になるし、守ってあげたい親友の妹。

キャー
そんな葛藤がこのキム・ミンジョン氏の瞳の奥で繰り広げられるわけ。

それに比べて、大きな声では言えないんだけど
○ャン・○ン○ン氏の瞳の演技はなーーーんにもない。
ファンの方、本当にごめんなさい。
でもよく見てください。
彼はせりふを言う時、目が全然動きませんよね?

棒読みかどうかは言語の違いでよくわからないし、それが今回の役作りかもしれないけど、一点を見つめてせりふを言うのってちょっと違う気がするんです。
ミンジョン氏の細かく展開する目の演技、ちょっと見ていただきたい。

あー、本当にごめんなさい。
でも、ワタシ、この4人のいいオトナがいつまでも高校時代のようにバカやるシーンは好きなんですよ。

お姉ちゃんが来たらスカートの中をのぞいたり、

内輪もめで争ったり・・・

そして、そんな軽妙なこともとっても上手にできるキム・ミンジョン氏を目で追っているわけです
(彼はカメラが自分にないところでもなんか色々とやってます

野球チームの審判もやっちゃう活発なキム・ハヌル。

(「バッターアウト!」とか叫ぶのも似合わない

若干お痩せすぎな気がするチャン・ドンゴン氏。

(アシンメトリーな前髪・固定の視線

この2人は10話にしてそろそろ結ばれますが、まだ折り返し地点。
これから何度かもめて、あの不思議な最終回へ行くんでしょうな~

ミンジョン氏とメアリがいる限り、ワタシも必ずゴールします。
またゴール地点でお会いしましょう!