日曜日。
私は姪っ子(妹)の娘Kナ7才の七五三お宮参りに、ただその振り袖姿を見に行くつもりでいたの。
ところが土曜日から実家に泊まりこんでいる姪っ子(妹)から夜になって
「着物着せて~髪の毛もやってぇ~ヘアピンも何もない~」
とLINEが
こんな絶望的なスタンプまで(笑)
えー美容院手配してないのぉ
お着物は姪っ子(姉)がプレゼントしてくれたレンタル品。
どちらも私から見れば子供だったのに、お姉ちゃんはちゃんとお姉ちゃんらしく妹をフォローするのね。
そして『てへぺろ』妹は幸か不幸かすくすくと育ったのです…
まったく便利な世の中で、ネットでポチっとすれば草履まで一式が届くのね。
けれど、姪っ子(姉)がその一式を実家に手配したもんだから、誰も中身を確認することなく、いざ前夜に見たらその中に髪飾りが1個しかなかったと言うの。
送られてきた髪飾りの画像は、可愛いけれど1個では絶対に寂しいわ。
他になんにも用意してないの?
どうしよう、どうしよう…
考えろ!考えるんだ!
よく、和風の絞りのプクプクしたやつを頭に編み込んだりするじゃない?
あんなのやってあげたくても持ってないよー。
私が成人式で髪の毛に使った和風の紐も会社を辞める前にマキちゃんとこのTちゃん用に全部あげちゃった!
どうにかしなきゃと、たくさんある造花の中から和風にも見えるやつ…プルメリアやハイビスカスは×よね…をダメ元でみつくろったの。
帯は?帯はできてるよね?
たぶん、私に母がしてくれたように見よう見まねでお着物は着せられる。
でも帯は絶対に結べない!
可愛い飾り結びなんて母みたいにはできないよ。
幸い、帯は形ができているものを差し込むだけでOKとのこと。
ならばやるしかないぞーと、朝6時半にを出て姉(おばあちゃん)の家まで、ホットカーラーやスプレーやらを持ってヘアメークさん係で行きました。
姉の家に近い商店街では、いくつかの美容院がいつもは開けていない朝8時にすでに七五三のお客さんのお支度をしている…
そんな光景を道すがら横目に見ながら、ガラガラをひき、つのる不安~ふあん~
姉(おばあちゃん)は当初は着物を着せる係だったのだけど、握力に難がありしばった紐がゆーるいわけ(笑)
グズグズの紐を私が全部しばり直して着物を着せて、ま、一番の難関の帯は出来てるやつを差し込むだけだからよかったのだけど。
「Kちゃん、もっと足踏ん張って!」
母に私が言われたように言うと、
「”踏ん張って”ってなに?」
「ん?うーんとね…Marchちゃんが押しても倒れないように足をぐっと踏ん…負けないように立って」
ホントは髪の毛が先なんだけど、私が着いた時にはすでに姉による着付けが始まっていたので順序は逆になったけど、帯も結んで帯締めもして何とか完成。
7才ってこんなに小さいのぉ?
ワタシのすぐ上の姉の7才はもっと大きかったのになぁーと当時3才の私は思う。
チビだった私の7才だってもう少しオトナだったんじゃないかしら?と自分では思うけど、きっとこんなもんだったのよね。
Kナの毛量も長さもそこで見るまで把握していなくて、こんな少ない髪の毛で何をどうしたらいいのだろう
姪っ子(妹)は見るからにつけ毛とわかる安っぽいナイロンっぽいくりくりのつけ毛しか持ってなくて、私、こんなの使いたくないよっ
後頭部にKナ自身の髪の毛であんこを作り、これまでの記憶を頼りに頭を夜会巻きにしてみるかな。
前髪はポンパドールに。
わざとはみ出した毛先にはカーラーをして少し遊ばせ、なんとかKナの地毛だけでそれなりの髪型ができました。
悩んだ飾りはアシンメトリーに、付属の和風リボンは左サイドに飾り、右後頭部にはフラ用の造花を飾ったの。
先生にはいつも「発色が暗いからダメ」と却下されちゃう血の色みたいな赤い花が、この場合は渋く似合いました。
お宮参りでは、元々顔立ちが大人っぽいKナがさらにお姉さんっぽく、怪我の功名で造花が活きました。
藤の花みたいなかんざしも可愛くて私は大好きだけど、ないのだから仕方ない。
3才はちょんちょりん1個で充分可愛いくても、やはり7才ともなるとみんな成人式並みに盛っていて、島田を結っている子もいたしアシンメトリーに個性的な髪型の子もいたわ。
ないなりによく乗りきったなぁ~と美容院も予約忘れてるわりに見劣りすることもなくホッとしました
そんな私の力作、見てやって下さい
レコード大賞(古っ)のようなカトレアの造花も持っていっといて良かったわぁ~
いつも自分のことは後回しで、この日も髪の毛を無造作に後ろで結んでお宮参りに行くという姪っ子(妹)。
私、なんだか健気に思えちゃって「今日はあなたも主役なんだからここに座りなさい!」と余った時間で毛先にホットカールを施しました。
カーラーを巻いた姿で出かける直前までSナのおむつを替えている姪っ子(妹)。
前髪をポンパにして毛先をほぐしたら、ほらステキな奥さんに見えるじゃないの
午後から集まった姪っ子(姉)や私の姉にもほめられて、やっぱりそれはそれで嬉しそうでした。
Kナも5才のRイも、写真館はすでに済ませていて、11月15日は家族が集まってお祝いをする日。
もう1人の主役のRイは今日は蝶ネクタイのおしゃれで来ました。
「あのね、とうねくたいのね、こえできたの。このねくたいのね、こえがね」
チュルチュルと早口で何言ってるかわかんないよっ!
とりあえず、蝶ネクタイを自慢してるのはおばちゃんわかったぞ(笑)
姪っ子の変顔にみんなが大笑いの1枚。
「もう脱いでもいい?」
「まだ!Tちゃんが来るまでお着物で我慢だよ!」
そうそう。
私も着物が脱ぎたくて仕方なかったんだ。
帯をほどいた瞬間の肺に空気が入る解放感。
Kナ、オトナになった時に今日のことを思い出してくれるかな?
まったく急な難題だったけど、子供のいない私にはまさか女の子の七五三の支度ができるなんて思わなかったから、過ぎてしまえばとても嬉しかった。
母から私に、私からKナに。
7才と20才の時に私なりに母の所作をちゃんと見ておいてよかった。
それは着物を返す時のたたみ方も同様で、そこはとてもうるさく躾けてくれたので、レンタルといえどもちゃんとたたんで返すことができました。
お母さんありがとう。
帯は教わらなくてごめん。
不出来な娘だったね(笑)
私は姪っ子(妹)の娘Kナ7才の七五三お宮参りに、ただその振り袖姿を見に行くつもりでいたの。
ところが土曜日から実家に泊まりこんでいる姪っ子(妹)から夜になって
「着物着せて~髪の毛もやってぇ~ヘアピンも何もない~」
とLINEが
こんな絶望的なスタンプまで(笑)
えー美容院手配してないのぉ
お着物は姪っ子(姉)がプレゼントしてくれたレンタル品。
どちらも私から見れば子供だったのに、お姉ちゃんはちゃんとお姉ちゃんらしく妹をフォローするのね。
そして『てへぺろ』妹は幸か不幸かすくすくと育ったのです…
まったく便利な世の中で、ネットでポチっとすれば草履まで一式が届くのね。
けれど、姪っ子(姉)がその一式を実家に手配したもんだから、誰も中身を確認することなく、いざ前夜に見たらその中に髪飾りが1個しかなかったと言うの。
送られてきた髪飾りの画像は、可愛いけれど1個では絶対に寂しいわ。
他になんにも用意してないの?
どうしよう、どうしよう…
考えろ!考えるんだ!
よく、和風の絞りのプクプクしたやつを頭に編み込んだりするじゃない?
あんなのやってあげたくても持ってないよー。
私が成人式で髪の毛に使った和風の紐も会社を辞める前にマキちゃんとこのTちゃん用に全部あげちゃった!
どうにかしなきゃと、たくさんある造花の中から和風にも見えるやつ…プルメリアやハイビスカスは×よね…をダメ元でみつくろったの。
帯は?帯はできてるよね?
たぶん、私に母がしてくれたように見よう見まねでお着物は着せられる。
でも帯は絶対に結べない!
可愛い飾り結びなんて母みたいにはできないよ。
幸い、帯は形ができているものを差し込むだけでOKとのこと。
ならばやるしかないぞーと、朝6時半にを出て姉(おばあちゃん)の家まで、ホットカーラーやスプレーやらを持ってヘアメークさん係で行きました。
姉の家に近い商店街では、いくつかの美容院がいつもは開けていない朝8時にすでに七五三のお客さんのお支度をしている…
そんな光景を道すがら横目に見ながら、ガラガラをひき、つのる不安~ふあん~
姉(おばあちゃん)は当初は着物を着せる係だったのだけど、握力に難がありしばった紐がゆーるいわけ(笑)
グズグズの紐を私が全部しばり直して着物を着せて、ま、一番の難関の帯は出来てるやつを差し込むだけだからよかったのだけど。
「Kちゃん、もっと足踏ん張って!」
母に私が言われたように言うと、
「”踏ん張って”ってなに?」
「ん?うーんとね…Marchちゃんが押しても倒れないように足をぐっと踏ん…負けないように立って」
ホントは髪の毛が先なんだけど、私が着いた時にはすでに姉による着付けが始まっていたので順序は逆になったけど、帯も結んで帯締めもして何とか完成。
7才ってこんなに小さいのぉ?
ワタシのすぐ上の姉の7才はもっと大きかったのになぁーと当時3才の私は思う。
チビだった私の7才だってもう少しオトナだったんじゃないかしら?と自分では思うけど、きっとこんなもんだったのよね。
Kナの毛量も長さもそこで見るまで把握していなくて、こんな少ない髪の毛で何をどうしたらいいのだろう
姪っ子(妹)は見るからにつけ毛とわかる
後頭部にKナ自身の髪の毛であんこを作り、これまでの記憶を頼りに頭を夜会巻きにしてみるかな。
前髪はポンパドールに。
わざとはみ出した毛先にはカーラーをして少し遊ばせ、なんとかKナの地毛だけでそれなりの髪型ができました。
悩んだ飾りはアシンメトリーに、付属の和風リボンは左サイドに飾り、右後頭部にはフラ用の造花を飾ったの。
先生にはいつも「発色が暗いからダメ」と却下されちゃう血の色みたいな赤い花が、この場合は渋く似合いました。
お宮参りでは、元々顔立ちが大人っぽいKナがさらにお姉さんっぽく、怪我の功名で造花が活きました。
藤の花みたいなかんざしも可愛くて私は大好きだけど、ないのだから仕方ない。
3才はちょんちょりん1個で充分可愛いくても、やはり7才ともなるとみんな成人式並みに盛っていて、島田を結っている子もいたしアシンメトリーに個性的な髪型の子もいたわ。
ないなりによく乗りきったなぁ~と美容院も予約忘れてるわりに見劣りすることもなくホッとしました
そんな私の力作、見てやって下さい
レコード大賞(古っ)のようなカトレアの造花も持っていっといて良かったわぁ~
いつも自分のことは後回しで、この日も髪の毛を無造作に後ろで結んでお宮参りに行くという姪っ子(妹)。
私、なんだか健気に思えちゃって「今日はあなたも主役なんだからここに座りなさい!」と余った時間で毛先にホットカールを施しました。
カーラーを巻いた姿で出かける直前までSナのおむつを替えている姪っ子(妹)。
前髪をポンパにして毛先をほぐしたら、ほらステキな奥さんに見えるじゃないの
午後から集まった姪っ子(姉)や私の姉にもほめられて、やっぱりそれはそれで嬉しそうでした。
Kナも5才のRイも、写真館はすでに済ませていて、11月15日は家族が集まってお祝いをする日。
もう1人の主役のRイは今日は蝶ネクタイのおしゃれで来ました。
「あのね、とうねくたいのね、こえできたの。このねくたいのね、こえがね」
チュルチュルと早口で何言ってるかわかんないよっ!
とりあえず、蝶ネクタイを自慢してるのはおばちゃんわかったぞ(笑)
姪っ子の変顔にみんなが大笑いの1枚。
「もう脱いでもいい?」
「まだ!Tちゃんが来るまでお着物で我慢だよ!」
そうそう。
私も着物が脱ぎたくて仕方なかったんだ。
帯をほどいた瞬間の肺に空気が入る解放感。
Kナ、オトナになった時に今日のことを思い出してくれるかな?
まったく急な難題だったけど、子供のいない私にはまさか女の子の七五三の支度ができるなんて思わなかったから、過ぎてしまえばとても嬉しかった。
母から私に、私からKナに。
7才と20才の時に私なりに母の所作をちゃんと見ておいてよかった。
それは着物を返す時のたたみ方も同様で、そこはとてもうるさく躾けてくれたので、レンタルといえどもちゃんとたたんで返すことができました。
お母さんありがとう。
帯は教わらなくてごめん。
不出来な娘だったね(笑)
今さらだけど。
ワタシは、マネーだしてません(笑)
ポチっとしただけ。
マネーはお母さんが出してくれました。
ワタシは、くちだけだしました。テヘぺろ~
そうだったの?
黙ってればそのまま美談だったのに(笑)
そっかそっか。
それでも素敵なお着物をありがとう。
少ない奉仕で千歳飴をよこせとねだった叔母より。