白鷹の家、無事、上棟いたしました。とてもいいお天気に恵まれました。
いざ工事がはじまると「現場は生ものだけに鮮度が大切」なので、日々設計・監理に追われています。。
大規模施設と違って、現場と設計者の距離が近いので、住宅は作りながら考えるような、ダイレクト感があります。
さて、これまでの進捗をざっくり振り返ってみます。
これは最終形に近い模型写真です
白っぽくなっている2階部分は全て断熱採光壁です。今回初めて取り入れた新しい試みのひとつです。
壁面から直接太陽光を取り入れることができるので、日照時間の少ない冬季でも、一日中部屋の中を明るくすることができます。意匠的にも面白い材料ですが、住宅が建った後のランニングコストに関しても、照明の電気代を削減することができます。
このほかにも、さまざまなサステナブル・デザイン手法を取り入れていますので、これから順次紹介していきたいと思います。
これは、地鎮祭の直後です。今回の住宅はベタ基礎といって、建物の基礎部分が全面にあります。その基礎のための砕石を敷いているところです。
砕石を敷いて均した後に、「捨てコン」といって、本番の基礎の下地となるコンクリートを打設します。
次に、鉄筋と型枠を組んで、基礎のコンクリートを打設します。今回の住宅では、鋼製型枠といって、鉄板でできた型枠を使います。この型枠は繰り返し使うことができるので経済的で、かつ、型枠に木を使わないので、建設工事におけるCO2排出量を低減することができます。
コンクリートは、定められた強度が出るように養生します。
建物の基礎は、最終的に見えなくなる部分ですが、この住宅ではきちんとした構造計算をして、それなりのコストを掛けています。見えない部分だからこそ、しっかりと作る必要があるのが、この「基礎」なのです。
基礎が出来上がると、「建て方」といって、建物の骨組みとなる柱、梁などを組立てていきます。まだ屋根がありませんから、何日もかかるようだと、雨に降られる恐れもあるため、建て方には正確さと迅速さが求められます。
この住宅では、あらかじめ木材を加工してから現場に運んでいますので、一日で建て方が完了しました。