どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

暫定値

2011-04-12 19:21:16 | インポート
福島原子力第一発電所の出した放射能物質の総量が、原子力保安院から暫定的に発表されました。
asahi,comの4/12の午前11時の記事から。

 18日に79年の米スリーマイル島原発事故に匹敵するレベル5に引き上げた。レベル5は放射性ヨウ素に換算して数百~数千テラベクレル(テラは1兆倍)の放出が基準だ。その後、放出された放射性物質の総量を推定したところ、放射性ヨウ素換算で37万~63万テラベクレルになった。INESの評価のレベル7にあたる数万テラベクレル以上に相当した。福島第一原発では今でも外部への放出は続いている。
 チェルノブイリ事故では爆発と火災が長引き、放射性物質が広範囲に広がり世界的な汚染につながった。実際の放出量は520万テラベクレルとされている。福島第一原発の事故での放出量はその1割程度だが重大な外部放出と評価した。評価結果は国際原子力機関(IAEA)に報告した。


現在原子核種が特定されていないので、ヨウ素換算になっています。保安院のサイトでは検討してから発表するようで、もう少しかかりそうです。
いったんペタベクレルに置き換えましょう。370~630ペタベクレルです。チェルノブイリは5200ペタベクレルとなります。なおこれは総量値であると判断しています。
なおNHKは京ベクレルという、日本語に置き換えた単位を使っていますが、朝日は1テラベクレルは1兆倍というよくわからない表現をしています。これは注意した方がいいでしょう。そもそも倍という言葉は、適切でないのですが。
今後はどの程度重金属類の放射性物質が出たかが重要になります。特にセシウムとストロンチウム、プルトニウムが重要です。むき出しの燃料棒から漏れだした放射性物質もかなりありそうなので、もうすこし時間がかかると思いますが、注視して行きたいと思います。


震災後・演劇

2011-04-12 18:46:46 | インポート
Dsc_8545
盛岡は市民演劇の盛んな土地だ。シーズンになればほぼ毎週、二つから3つの舞台が上がる。3月12日もそういった具合で、舞台写真を2件はしごする予定だった。これが震災で飛んでしまい、そのうちの一つが公演4月9日に公演延期になっていた。
ほぼ一ヶ月他に入っていた公演が無かった事から、装置はそのままになっていた。ただ予定通りにはいかない。舞台暗転をどうするのかが問題になっていた。いきなり暗転すると、恐怖でおびえるお客様がいるのでは?考えなければいけない事は多い。それでも公演にこぎ着けた盛岡大学の劇団もりのべるは立派だ。
撮影してふと見上げると、照明の灯体にAUNの文字が。
盛岡の演劇がこんなに盛んになったのは、中三デパートのおかげかもしれない。今から22年前くらいだろうか、中三デパートは改修工事をし多目的施設AUNホールを作った。当時あった文化発信・地域貢献をデパートがやろうという潮流の中だった。客数はほどほどの盛岡にない施設だった。ミニコンサートやライブもそうだが、ここから巣立った演劇人の多い事。このホールは10年ほど活発に活動してきたが、他に使いやすい盛岡劇場が出来るのと、景気もあって使われなくなって行く。
AUNホールの実質的な責任者だった大泉千春さんがNPO・風のスタジオを立ち上げて、照明の多くがこの舞台へと移動した。その関係でここにAUNの灯体がある。
しかし今回の震災の影響で盛岡中三店はガス爆発を起こし、会社更生法適用になってしまった。千春さんも彼岸にゆかれて久しい。
中三の回復を祈る。