どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

強気だね

2011-04-26 21:31:09 | インポート
フィナンシャルタイムの社説がすごい。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5938
原発はまだまだ必要だという論説だ。確かにそうだ。だがいつかは止めなければいけない技術でもある。少なくとも使用済み燃料を300年間冷却しながら保管する。それから大深度の岩盤に捨てるが、それを管理しなければいけない。
すごいコストなのだ。最近それを勘案して計算した学者がいるらしい。すると太陽電池とどっこいのコストになった。だがこれはずっと前から知られていた事だ。ようやく発表出来るようになったという事か。
太陽電池は設置場所の問題がある。例えば今回震災にあった東北沿岸は、春秋にやませという霧が立ちこめる。日本海側ほどではないが、1年の日照時間はそんなに期待出来ない。風力の方が有力だろうが、どっちにしても不安定だ。コンパクトシティとして復興し、地域発電と給湯とを組み合わせてという考えもあるが、みんな一軒家にこだわるんじゃないのかな?結局コンパクトにはならないと思う。
次世代の発電技術は進んできているが、トリウム原子炉(トリウムを燃料にする原子炉。かなり安全)は実用まで後10年はかかるだろうし、核融合は実証炉の建設中だ。実用まで20年はかかると思う。
問題なのは、経済だ。世界は全体で右肩上がりであるという条件で今まで動いてきた。これをまわしてきたのは石油や電気だが、これが使えないとなれば長期的に経済がダウンする可能性が大きい。実は省エネというのはこのためにある。少ないエネルギーで大きく経済を動かす技術なのだが、人間の欲望の方が大きすぎてどうも追いつかない。
例えば、現在の株式決済システムがそうだ。証券会社は各ファンドにそった売買を大きなコンピューターで行い、取引所ではそのスピードに合わせるため巨大なコンピューターをおく。処理能力の増大に合わせて証券会社は…いたちごっことなる。またエコポイントを使ってテレビを買い替えた人たちの多くが、一回り以上大きなテレビに買い替えた。結果省エネな液晶テレビでも、結果省エネ効果が薄かった。
フィナンシャルタイムだからこそ、この辺りを考えているのだろう。
福島原発は、放射性物質をまき散らした以上に、このあたりの影響が大きそうだ。