放射能という言葉はイマイチだ。放射線と放射性物質を混同している。これはなぜかと考えると、日本の原子力政策の悪い所だと思う。分けると安全といいにくいからだ。
放射線は、α線・β線・γ線・中性子線に分類される。このうちα線は一番質量があるヘリウム原子核で、エネルギーレベルは高いが紙一枚で止まってしまう。β線は電子が飛んでくるものだ。これもエネルギーは高いがなにぶん電子なので、数ミリのアルミで止まってしまう。内部被爆の主役である。γ線は電磁波でこれが一般に言う放射能だ。エネルギーとしては弱い。揺さぶる力とでも言おうか、あんまり強力に浴びると細胞を殺してしまう。透過力がある。分厚い鉛でおおうと安全というものだ。中性子線は普通の核崩壊で発生しないもので、臨界以上のレベルで現れる。中性子には質量と透過力があり、そのスピードからエネルギーレベルは危険なものだが、中性子線と言った場合原爆にあいましたという話しになる。JOCの事故は小規模ながらとんでもない話しであった。
これらの放射線がどの程度人体に影響するのかといえばよくわからない。ただ解っているのは、放射線のエネルギーは人体の物質に影響を与える、ということだ。これを示す単位がシーベルトだ。放射線のエネルギー対生体の重量、エネルギー単位であるジュールを使い、ジュール/キログラムであるグレイから、障害が起きるかどうかを表した数字だ。
だが単純に1シーベルトというとその強さを出している。これをメチャクチャな言い方をすると回復出来ない火傷をするレベルが1シーベルトだ。人が蒸発するのが、広島から100シーベルトと言われている。
ただこの単位はつかいにくい。力そのものだからだ。このためシーベルト/アワーという単位がある。1時間あたりの被爆値を算出する値だ。基本的にシーベルトと言えばこの単位Sv/hだと考えて欲しい。ここをとっちらかった新聞社がいるのは残念な事だ。
さて人間は遺伝子が損壊された場合、修復もしくは損壊された細胞を壊す機能がある。タンパク質が損壊されても修復出来る。ここが話しを厄介にしている。例えば1ミリシーベルトの放射線を200時間浴びたからガンになる可能性が高くなるかもしれないが、50マイクロシーベルトの放射線を4000時間浴びたらどうなるかと言えば、可能性は普通と同じ程度になるだろう。
問題は放射性物質だ。放射線を出す物質の事だが、これが人体にどの程度蓄積されれば障害があるのかは、よくわかっていない。ただ細胞の近くにあると、高エネルギーのアルファ線やベータ線が直接当たる事になり、遺伝子を損壊出来る。ただこれがどの程度か、時間がどの程度か解っていないのだ。放射性ヨウ素が若年層の甲状腺ガンと因果関係があると解っている限りだ。ストロンチウムと骨肉腫の疑いはある。とはいえ放射性物質が体内に取り込まれない限り、危険性は薄い。例えばアルファ線崩壊するウランやプルトニウムは強力な発がん性物質である。アルファ線の高エネルギーがその原因だが、ありがたい事に水に溶けにくい。人体に取り込まれる可能性は普通は低い。
体内に放射性物質を取り込んだ場合、これを内部被爆と日本では言っている。これを認めていない国は多いし、日本でも最近まで認めていなかった。ただ法廷で認めたことで、報道でも内部被爆に関して注意を呼びかける声があった。これは画期的な事だった。
ただ放射性物質を体に取り込んでいたらガンになる可能性は、短期的には低いのだ。10年以上であるかもしれない。放射性物質を吸収する可能性、人体に残る可能性、細胞をガン化させる可能性、人の免疫機構がガンを止められない可能性、それぞれが高くてもこの4つがそろわないといけないからだ。なので絶対になるとは言い切れない。
今回の放射性物質がどの程度拡散しているのかは、個人でデータがとれるようになっている。これは考える材料として使うべきだと思う。
放射線は、α線・β線・γ線・中性子線に分類される。このうちα線は一番質量があるヘリウム原子核で、エネルギーレベルは高いが紙一枚で止まってしまう。β線は電子が飛んでくるものだ。これもエネルギーは高いがなにぶん電子なので、数ミリのアルミで止まってしまう。内部被爆の主役である。γ線は電磁波でこれが一般に言う放射能だ。エネルギーとしては弱い。揺さぶる力とでも言おうか、あんまり強力に浴びると細胞を殺してしまう。透過力がある。分厚い鉛でおおうと安全というものだ。中性子線は普通の核崩壊で発生しないもので、臨界以上のレベルで現れる。中性子には質量と透過力があり、そのスピードからエネルギーレベルは危険なものだが、中性子線と言った場合原爆にあいましたという話しになる。JOCの事故は小規模ながらとんでもない話しであった。
これらの放射線がどの程度人体に影響するのかといえばよくわからない。ただ解っているのは、放射線のエネルギーは人体の物質に影響を与える、ということだ。これを示す単位がシーベルトだ。放射線のエネルギー対生体の重量、エネルギー単位であるジュールを使い、ジュール/キログラムであるグレイから、障害が起きるかどうかを表した数字だ。
だが単純に1シーベルトというとその強さを出している。これをメチャクチャな言い方をすると回復出来ない火傷をするレベルが1シーベルトだ。人が蒸発するのが、広島から100シーベルトと言われている。
ただこの単位はつかいにくい。力そのものだからだ。このためシーベルト/アワーという単位がある。1時間あたりの被爆値を算出する値だ。基本的にシーベルトと言えばこの単位Sv/hだと考えて欲しい。ここをとっちらかった新聞社がいるのは残念な事だ。
さて人間は遺伝子が損壊された場合、修復もしくは損壊された細胞を壊す機能がある。タンパク質が損壊されても修復出来る。ここが話しを厄介にしている。例えば1ミリシーベルトの放射線を200時間浴びたからガンになる可能性が高くなるかもしれないが、50マイクロシーベルトの放射線を4000時間浴びたらどうなるかと言えば、可能性は普通と同じ程度になるだろう。
問題は放射性物質だ。放射線を出す物質の事だが、これが人体にどの程度蓄積されれば障害があるのかは、よくわかっていない。ただ細胞の近くにあると、高エネルギーのアルファ線やベータ線が直接当たる事になり、遺伝子を損壊出来る。ただこれがどの程度か、時間がどの程度か解っていないのだ。放射性ヨウ素が若年層の甲状腺ガンと因果関係があると解っている限りだ。ストロンチウムと骨肉腫の疑いはある。とはいえ放射性物質が体内に取り込まれない限り、危険性は薄い。例えばアルファ線崩壊するウランやプルトニウムは強力な発がん性物質である。アルファ線の高エネルギーがその原因だが、ありがたい事に水に溶けにくい。人体に取り込まれる可能性は普通は低い。
体内に放射性物質を取り込んだ場合、これを内部被爆と日本では言っている。これを認めていない国は多いし、日本でも最近まで認めていなかった。ただ法廷で認めたことで、報道でも内部被爆に関して注意を呼びかける声があった。これは画期的な事だった。
ただ放射性物質を体に取り込んでいたらガンになる可能性は、短期的には低いのだ。10年以上であるかもしれない。放射性物質を吸収する可能性、人体に残る可能性、細胞をガン化させる可能性、人の免疫機構がガンを止められない可能性、それぞれが高くてもこの4つがそろわないといけないからだ。なので絶対になるとは言い切れない。
今回の放射性物質がどの程度拡散しているのかは、個人でデータがとれるようになっている。これは考える材料として使うべきだと思う。