年平均気温と、29~60年の平均値とを見てみます。
札幌と盛岡と仙台が、キレーに並んでいます。とはいえ盛岡札幌は直線で320キロ北、盛岡仙台は、直線で160キロ南。理屈から言えば、札幌はもっと寒いはずだ。これは仙台が寒流の影響があって、札幌は暖流の影響があるからこうなる。
裏日本の代表で新潟は誰もが文句無いものと思います。札幌も裏日本的な傾向があります。そこにもう一点欲しかったのですが、島根や鳥取に29年からのデーターが無く、金沢を選択しました。まあ近いのでどうなるのかと思いましたが、やっぱりデーターも似ています。ただ全体平均気温を下回っています。43年にあるピークが見当たりません。
盛岡が内陸という事で、内陸で盆地の所は無いかと検討しました。長野市は新潟に近いのでボツ。諏訪は29年からのデーターは無かった。甲府は悩んだのですが、名古屋のデーターもあるので、ビミョーとなって松本にしました。
裏日本と表日本の中間みたいな値になっています。
さて東京と名古屋です。仙台とも比較すると、42年にピークがあります。盛岡札幌は43年です。太平洋の影響でしょうか。45年の低さと48年の高さがはっきりしています。
名古屋といえば東京より暑いので有名ですが、この当時は東京より平均気温が低いです。
さて大阪、松山、福岡ですが顕著な特徴があります。47年の落ち込みが45年より大きくなっています。また全体で低温です。さて松山を選んだ理由なのですが、大阪のデーターが他の分析でとんでもない値になってしまったから、瀬戸内海からどこを選ぶのかとなった訳です。で、九州よりの松山を選んだ訳です。丁度九州が一カ所というのもどうなのかとありましたから。本来なら広島なんでしょうけど。
大阪のデーターの異常というのは、ずっと後に言いましょう。ヒントは、大阪の平均気温。名古屋もそうでした。計算間違いは無いのですが。
さて、なぜか離島を選んでいます。理由は地形の影響が少ない事、海面の温度が一定で、特に塩の流れの速い八丈島と対馬の厳原は、海面温度が安定していると言えます。
さて海流の影響でしょうか、かなり傾向の違う様相です。対馬のデーターは穏やかなデーターですが、大阪などのデーターと比べると、47年の低温とか似ていると思います。金沢、新潟のデーターとも共通点はありそうです。
八丈島は、これに比べると45年のピークが不明瞭で、41・2年の高温期と、43~5年の低温期が目立ちます。
いずれ東日本と西日本では様相が違うようです。ただ45年と7年に低温だったのは確かなようです。48年も全体では高いと言えそうです。