
6週間もの間、学生の集合写真を撮影して来たわけだが、その間着る服をよほど寒くない限り、ユニクロのスヌーピーTシャツに決めて着ていた。結果ほとんどスヌTになっていた。
まあこのおっさんがスヌTと言うのも変だが、実際の所よくおじいさんが着ている。
仕事として、キャッチーであるのと話題がとれる所が都合がいい。その上小学校の時に国内で翻訳されていたのはほとんど読んでいたので中の世界観は良くわかっている。
この2枚、ポルカと「猛犬注意」まあ普通の奴。とはいえスヌーピーが猛犬注意の看板の上で寝ているのだからしょうがない。

これは絵柄が原作の初期の奴なので、あえて購入。ただこういった普通の奴は、キャッチーな事以外はあまり面白くない。
さてユニクロのスヌーピーTシャッツは、原作の4コママンガから持って来ている場合が多い。これをTシャツにした場合拡大率が凄い事になるのだが、シュルツ氏の絵はそうならない。理由は簡単で、4コママンガなのだが原稿のサイズがばかデカイのだ。確か一こまA4サイズ以上あったと思う。ウサギのミッフィーのディック・ブルーナーもそうだが、自分の絵にこだわる作家が多く、特に線描写にこだわりを持つ作家ではよくある話。縮小掛けるからそんなのは潰れてしまうのだが、それでもこだわる。結果原稿サイズが大きくなるのだろう。

さて「Love is getting someone a glass of water in the middle of the night 」となるとめんどくさい。確か原作では、スヌーピーがこれをチャーリーにおねだりして毎日やらされて、最後にはチャーリーがうんざりしてしまうという、連作だったと思う。多分当時この文句が流行っていたのかもしれない。 the middle of the night をどう訳せばいいのか解らない。「真夜中の一杯の水の幸せ」と訳せばいいのだろうが、かなりめんどくさい言い回しなのは確かだ。
多分英語はなにかエロイのだろう。

実はこの企画は昨年から初めている。だがスヌTを揃えられなかったのと、言葉が面白くなかったりして買わなかったりして、同じものを3枚買ったりした。「TAKE IS CHEEP 」は私の訳だと「聞き飽きた」なのだが、実はこれを直訳すると「話はピヨピヨだ」となる。CHEEP はひな鳥がピヨピヨ鳴く事を指している。
実は「TAKE IS CHEAP 」と引っ掛けているらしい。「話は下らない」と「話はピヨピヨだ」と鳥のウッドストックが掛けられている、高度なダジャレTシャツになっているようだ。今年ネイティブに聞いたら「聞き飽きた」でも大丈夫だけど、翻訳できないと言われた。

これもどう翻訳していいのか解らない言葉。「WILL YOU TELL ME A STORY?」「僕にその話をしたいのかな?」となると思うが、実際解らなくなる。絵柄とあわなすぎるからだ。そうなるともったいぶった言い回しとなって、多分「その話、聞きたい?」と主語が入れ替わるのだろうか。

「That's the way it goes 」は多分「いつか来た道」。なぜか翻訳できる人がいない。多分私が大雑把に翻訳できるのは、谷川俊太郎の翻訳付きの本で読んでいたからだ。
なおこのTシャツ、着ると少し胸厚に見える。デザインのマジックだ。良く出来ている。

これはかなり着なかったTシャツ。ある意味決めT。バンド系の撮影がある時に着ていった。これは翻訳不可能。
問題なのは、鳥のウッドストックだ。初期にはウッドストックに名前が無かった。谷川俊太郎は「ヌケサク鳥」と翻訳をしている。それがある日ウッドストックと宣言された。ウッドストックフェスティバルから名前が付けられた。
ということで、スヌーピーが「いわゆるパンク」といったのをウッドストックが笑っているという絵柄は、実は意味深だ。
ところでニューヨクタイムスで掲載されていたピーナッツシリーズだが、ニューヨークのパンクと言えば攻撃的だがオバカではないと聞く。パティ・スミスなんかが筆頭だろう。歌詞は非常にきめ細かく作り込まれている。そう考えると、この絵柄は更に意味深になってくるのだが、誰も気がつかない。

購入が遅れて実際着なかったTシャツ。多分今月中にいつかは着るだろう。多分これも意味深な文句だろう。まだ訳してみていないが、60年代から70年代のものなのかと思う。
ただ今着ると、とんでもないメッセージになってしまう気がするのは、私だけだろうか。ヒッピー文化をかなり取り入れた、ピーナッツシリーズだからこその言葉かもしれない。
ユニクロスヌTなのだが、ピーナッツの初期ばかりを狙い撃ちしてTシャツ化しているように思える。そこがドンピシャ私に来るものがある。

たった一日だけ着ていたもの。シマムラのギンガムチェックシャツ。麻と綿の混紡の良く出来たシャツなのだが、残念感が凄いシャツだった。情報系の撮影の時に使用。
あとは赤ボーダーのシャツを着た事があった。これはボーダー縛りの集合撮影があった時に、ノリで着替えたもの。近所だから出来る技だ。

スポーツ大会の時に来たTシャツ。クマモンはキャラがきつすぎてかなりめんどくさいのだが、こういったイベントでは使えるかもしれないと思ったのだが、なかなか難しいものがあった。
クマがクマ着てどうすんだと言った所か。

最後に30分を2回だけ借りて付けた「ネコミミ」。脳波を検知して耳が動くガジェットなのだが、これもまた強烈なものなので、使い方がかなり難しそうだ。
とはいえ特売で4000円で売られていたので、買ってみた。さてどうするか。