今日は久しぶりに寒くなかった。午前中は時間があったので、我が家の庭木に取り付いているカツラマルカイガラムシに宣戦布告した。マツグリーン2という農薬が届いたのだ。葉面散布は250倍で、6リッターくらいまいたが木が3メーターを超えているので、大した量にはならない。初戦なのでこんなものだろう。通常の農薬だとぐっしょり濡れるくらいに撒けと言われているのだが、浸透性農薬なのでそこまでゆかなくとも効果が期待できる。
本命は樹幹注入なのだが、木に穴をあける作業があるのと、即効性はないので葉面散布を先行させた。まあ樹幹注入用のボトルが手に入らなかったというのはある。スポイトボトルというのだが、どのメーカーのがいいのかがよくわからない。庭木なのであんまりぶっといのが刺さっているのも痛々しいし、あまり大きな穴を開けたくもない。直径60センチの木とかだと5.2リッターで、250CCのボトルで21本とかさすことになるが、幹の地面から120センチあたりの直径が20センチだと800CCと少ない。公園や森林では管理の手間を考えて大きめのボトルの方がいいが、庭木だとボトルが空になったらすぐに交換できる訳で、大きいのを刺しておく必要はない。その辺を今考えている。
作戦ですかね。イチゴは農薬の届かないところにいたから大丈夫。
問題は農薬のドリフトだ。家庭菜園の方は養生していたが、サンショウの木は養生していなかった。このかぐわしい木の芽を今年は賞味できないのが決定。まあ一応この農薬は人への毒性は低い。ニコチンより低い。タバコを吸う私には問題がない。だが農薬というだけで嫌なものだ。あの臭いが嫌なのだ。
初めてネオニコチノイド系の農薬を使ったのだが、なんでこいつらが人気なのか本当にわかった。匂いがほとんどない。先週ウドンコ病がひどいマサキにモレスダンという殺菌剤をまいたのだが、これも匂いが少ない農薬なのだが、比べても全くない。アセタミプリドだけなのかもしれないが、使いやすいのは間違いがない。
戦争は始まったばかりだが、マサキのウドンコ病の治療もあるんだな。こいつが年々どうしようもなく酷くなってゆくので、こいつの対策まで考えると、農薬を撒くスケジュールがハチャメチャになってしまう。モレスダンは効いたが小康状態といった具合だ。カイガラムシ対策でマツグリーン2を散布したので、2週間は化学農薬は使いたくない。するとカリグリーンという無農薬農業指定農薬を使うか。
樹幹注入はこの辺りの計算が楽だな。ドリフトを考えなくていいのはありがたい。
現実に戦争状態のカタールとサウジアラビア6カ国の戦争状態。国交断絶・陸路空路封鎖ですからただ事ではない。そして国家というより部族社会の王族の集まりの社会、そして宗教。これをわかりやすく書いた記事があった。ニューズウイークの保坂修司氏のイスラーム世界の現在形がいい。「開戦」は5月下旬 けっして突然ではなかったカタール断行」。今の所これが一番わかりやすい。
アラブ社会は部族社会ではあるがアラブという大義も持っている。その中での序列があり、カタールは近年そこをはみ出す行動が多かったという。アルジャジーラという放送局も、サウジがBBCのアラビア語放送を引き継ぐはずだったのに、カタールが横取りした。しかしやっていることはBBCのような姿勢を見せつつ、自国のことは何にも言わなくて周辺国ばかりをいう。なのでサウジはアラビーヤというニュース専門チャンネルを作った。
で、ここにバトルがあったという。だがそれ以上に面白いのはカタールが過激派に支援したと言われる内容だ。
「象徴的な事件が2015年にあった。わたしがちょうど出張でイラクにいっていたとき、その南部で鷹狩りをしていた首長家メンバーを含む多数のカタル人が何ものかに誘拐される事件が起き、イラクでも大きく報じられた。ちょうど、カタルに立ち寄る用事があったので、そこで外交官などに尋ねたら、誰も事件について知らなかったのである。」
「誘拐犯に身代金を支払っただけの単純な構図にみえるが、実際にはそう単純な話ではなかった。10億ドルのうち7億ドルはイランおよびイラクのシーア派民兵組織に渡り、残りの3億ドルは、かねてよりカタルとの関係を噂されていた、シリアのスンナ派武装組織、シャーム自由人やシャーム解放委員会に渡ったとされている。シャーム解放委員会は、アルカイダのシリア支部だったヌスラ戦線を母体とするグループで、公式にはアルカイダから離れたことになっているが、実際のところは不明である。」
わざわざ危険なイラクで鷹狩りというのんびりしたことをしたのと、身代金の巨額さとその分配は疑惑を持たれても仕方がないものだった。しかも、この金で、シリア政府およびスンナ派武装勢力はそれぞれが包囲していたシリア国内の都市の包囲を解除したともいわれている。そしてカタルのタミーム首長がアメリカよりイランがマシといった発言で、スンニ対シーアの、シーアを理解するスンニなどあってはならない、ということで断交につながったのだが、全くよくわからん。ムスリム同胞団絡みでエジプトが同調するのはわかるが、リビアはよくわからない。誰か教えてくれ。
クエートが仲裁に入ったようだが、とっても危険なアラブ社会のお家騒動だ。何しろ彼ら王族の正当性を、ISやアルカイダは突いているからだ。
トランプさんは全く関係ないようだ。
ただね、イランでテロが起きた。これはデカい。ISが犯行声明を出した。ローンウルフではないと思うので、これはヤバイことになった。カタールとの国交断絶は、この前哨戦だった可能性もある。
二つの事象がバラバラだったとは思えないのだが、つまりイエメンの問題も含めてだが、スンニとシーアの対立が決定的になったのだ。曽於の上でのカタールの事件なのだろう。
石油とか天然ガスの価格が如何のこうのではない。
事実上の世界大戦勃発なのだ。なんともならないよ。核付きの宗教戦争になる可能性がある。