昨日面白いニュースが入った。パナソニックが温水を流すと発電出来るというパイプを作ったのだ。原理は古くから知られていた。実用化されている例では、人工衛星に搭載されている原子力電池だろう。核物質の崩壊熱と宇宙空間の超低温のギャップを利用して発電する。旧ソ連ではシベリアにこの電池を置いて地域発電にしていた。(これは実は相当問題がある。やろうと思えば原発からの廃棄燃料でもこれは作れるのだが、長期間核物質を密閉出来る容器が作れないので作れないでいる。結果シベリアでの核汚染の現況となっている。)
詳細は
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn110620-2/jn110620-2.html#1
この発明のすごい所は、パイプ状に加工した事だ。単純にパイプに隙間無くこの素子を並べても出来るが、効率が違う事は単純に解るだろう。
この技術を使えば、発電所や工場のボイラーからの廃熱利用の姿も変わるだろう。また海や川に流していた温排水の問題も緩和されるのではないだろうか。電気としてエネルギーを取り出すので、廃熱量が下がるからだ。
そして今まで景観上の問題や環境面での問題を抱えていた地熱発電も(温泉地が国立公園内に多い事、地熱を得るのにボーリングが必要な事、得られた蒸気や温水に有害物質が混じっている事が多い事、発電で使った蒸気を冷やすための冷却水が山間地なので大きくとれない事、温排水の環境負荷と地下水の低下を防止するため冷やした蒸気を地下に戻すための井戸が必要な事)これで変わるのではないだろうか。なにしろわき出しているものをそのまま使えるので環境負荷が小さい。また源泉の温度が高い場合、沢水で薄めたりしていたものが電気を生み出すようになる。温泉地のイメージアップにも使えそうだ。この素子の向きを逆にして冷水を通して発電出来れば、温泉地特有の湯の花などの沈殿物からのメンテナンスもしやすくなるだろう。
問題はコスト。発表はされていないが、かなり高そう。これからの技術だろう。
詳細は
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn110620-2/jn110620-2.html#1
この発明のすごい所は、パイプ状に加工した事だ。単純にパイプに隙間無くこの素子を並べても出来るが、効率が違う事は単純に解るだろう。
この技術を使えば、発電所や工場のボイラーからの廃熱利用の姿も変わるだろう。また海や川に流していた温排水の問題も緩和されるのではないだろうか。電気としてエネルギーを取り出すので、廃熱量が下がるからだ。
そして今まで景観上の問題や環境面での問題を抱えていた地熱発電も(温泉地が国立公園内に多い事、地熱を得るのにボーリングが必要な事、得られた蒸気や温水に有害物質が混じっている事が多い事、発電で使った蒸気を冷やすための冷却水が山間地なので大きくとれない事、温排水の環境負荷と地下水の低下を防止するため冷やした蒸気を地下に戻すための井戸が必要な事)これで変わるのではないだろうか。なにしろわき出しているものをそのまま使えるので環境負荷が小さい。また源泉の温度が高い場合、沢水で薄めたりしていたものが電気を生み出すようになる。温泉地のイメージアップにも使えそうだ。この素子の向きを逆にして冷水を通して発電出来れば、温泉地特有の湯の花などの沈殿物からのメンテナンスもしやすくなるだろう。
問題はコスト。発表はされていないが、かなり高そう。これからの技術だろう。