どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

パナソニックの発明

2011-06-22 14:30:44 | インポート
昨日面白いニュースが入った。パナソニックが温水を流すと発電出来るというパイプを作ったのだ。原理は古くから知られていた。実用化されている例では、人工衛星に搭載されている原子力電池だろう。核物質の崩壊熱と宇宙空間の超低温のギャップを利用して発電する。旧ソ連ではシベリアにこの電池を置いて地域発電にしていた。(これは実は相当問題がある。やろうと思えば原発からの廃棄燃料でもこれは作れるのだが、長期間核物質を密閉出来る容器が作れないので作れないでいる。結果シベリアでの核汚染の現況となっている。)
詳細は
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn110620-2/jn110620-2.html#1
この発明のすごい所は、パイプ状に加工した事だ。単純にパイプに隙間無くこの素子を並べても出来るが、効率が違う事は単純に解るだろう。
この技術を使えば、発電所や工場のボイラーからの廃熱利用の姿も変わるだろう。また海や川に流していた温排水の問題も緩和されるのではないだろうか。電気としてエネルギーを取り出すので、廃熱量が下がるからだ。
そして今まで景観上の問題や環境面での問題を抱えていた地熱発電も(温泉地が国立公園内に多い事、地熱を得るのにボーリングが必要な事、得られた蒸気や温水に有害物質が混じっている事が多い事、発電で使った蒸気を冷やすための冷却水が山間地なので大きくとれない事、温排水の環境負荷と地下水の低下を防止するため冷やした蒸気を地下に戻すための井戸が必要な事)これで変わるのではないだろうか。なにしろわき出しているものをそのまま使えるので環境負荷が小さい。また源泉の温度が高い場合、沢水で薄めたりしていたものが電気を生み出すようになる。温泉地のイメージアップにも使えそうだ。この素子の向きを逆にして冷水を通して発電出来れば、温泉地特有の湯の花などの沈殿物からのメンテナンスもしやすくなるだろう。
問題はコスト。発表はされていないが、かなり高そう。これからの技術だろう。


骨折・生活2

2011-06-22 12:37:47 | インポート
困ったのは、ゴミの分別。台所がもっと広くて分別用のゴミ箱を置けるなら集中管理出来るので、骨折していてもそんなに問題にはならないだろう。問題はウチが狭いので分散して保管管理していることだ。それぞれの場所に松葉杖で行かなければ行けないし、その度に経ったり座ったりする。そう我が家はすべて和室。椅子での暮らしではない。実はこれが大変。左膝が痛くなる事もしばしば。労力としてはかなり苦痛である。
普段はそんな分別中のゴミと一緒に暮らしているが、室内で松葉杖を使う都合上ゴミも整理整頓されていなければ行けない。これももう少し状態が安定していればなんとか出来るだろうが、退院直後は、もえるゴミの分別は無理!となってしまった。
そしてゴミだしなのだが、これも問題。空き地にカラスよけのネットを張っているだけなのだが、ネットを押さえている石をどかしてネットを巻き上げてゴミを置いて、この逆をやるのは以外と大変。しゃがめないからだ。右足は体重がかからないように前に出すと、ネットに足がかかってしまう。そこで車いすでゴミだしをしたら、これはこれで大変。車いすの大きさの分、ちょっと近寄れないのだ。
古紙は二階に集めていたのでこれも厄介だが、古紙や資源ゴミ捨て場がちょっと離れた所にある。そこまでどう運ぶかが問題だ。わりと重さもある。結局自転車で運ぶのだが、自転車の籠に入れる時右足に体重がかかりそうになる。置く時もその事故が無いようにしなければ行けない。結局3回に分けて運んだ。


骨折・生活1

2011-06-21 21:37:36 | インポート
シュミレーションの結果、買い物は車いすで、家の中は松葉杖で、買い物の無い時で遠くに行きたい時は自転車+松葉杖で何とかなるのが解った。
トイレはとても狭いのでかえって安全なのがよくわかった。台所も狭いので何とかなりそうだが、食事は台所に折りたたみの椅子を用意した。というのはお椀やコップで液体を運ぶのは、松葉杖ではほぼ不可能だからだ。少なくともみそ汁は飲みたい。パソコンの前でお茶を飲むためには、ペットボトルにお茶を入れて運んでいる。風呂にはシャワーがないので片足立ちとかは無理。狭いけどさすがに風呂は台所より広い。台所の椅子で兼用。
実際それで暮らし始めるといろいろ解る。例えば松葉杖でものを運ぶ場合、リュックか首から下げる事になるが積載重量が割と少ない。どちらにしても4キロ以上だと事故の危険性がある。松葉杖で手に持って歩けるものはもっと軽くないと難しい。松葉杖で買い物身に行くのはかなり限定される。
我が家は2階建てだが体を使う生活というコンセプトで家具を配置した結果冷蔵庫が二階にある。このため卵をどう下に運ぶのかも問題になった。寝床も2階なので1階のトイレにどう素早くおりれるかも問題になる。ものは首から下げて運ぶのが簡単なのがよくわかった。またいちいち松葉杖を2階に運んだり降ろしたりするより2階用の松葉杖を使った方がいいのも解った。階段は座って上り下りした方が安全だし松葉杖が無いだけ早くおりる事が出来る。
実験もしたし、いろいろ考えたがやっぱりいろいろある。


退院

2011-06-19 20:03:40 | インポート
Dsc_8628
さてすったもんだあって退院。
まずはお世話になった方々に、ありがとうごさいました。一人暮らしでは退院もままならないものです。本当にお世話になりました。またこの問題児を3週間置いてくださった岩手県立中央病院の皆様にも感謝します。もっとひどい患者が担ぎ込まれているのに、ベットを支配しているのですからこちらも申し訳なく感じていました。
さて自分でいうのもなんだけど、車いすと松葉杖でどんな所でも行けるフォーメーション。こんなふざけた事も、自分で後なんとかしなければ行けない、意気込みだと思ってください。
お世話になりました。


入院中の

2011-06-19 17:08:34 | インポート
Dsc_8854
病院には津波に巻き込まれて、複雑骨折の人もいた。改めて無事に生き残ったというのはすごい奇跡なのだなと感じた。翻って私は自分で転んで骨折だったから、なんとなくうしろめたい所がある。そのせいか取引先の社員が私が泥酔して転んだと言いふらしているのを、徹底的に抗議出来ないでいる。
ましてや盛岡に住んでいるということで、悪い事している訳でないのになんとなく気にしている。
さて入院中にNHKが独占インタビューと、子供がいっぱい亡くなった大川小学校の生存者にきいた放送を思い出している。二人出演していたが、高学年の女の子は津波の直前に親が車で迎えにきたので助かった子だ。彼女ははっきりと受け答えしてた。ただ中学年らしい男の子のインタビューは、不思議なものだった。体験談なのにほとんどが伝聞なのだ。彼は津波に巻き込まれた小学生の中でも、奇跡的に助かったのにだ。もちろんこれはインタビュアーの問題もあると思う。小学生に難しい事をきいたりしたからこうなったのかもしれない。
でも今は、彼がまだ全く整理がついていなかったからこうなったのだと考えている。実際あまりもの事で、前後の記憶がなくなっていてもおかしくないのだ。そこで自分に起きた事を整理しようとがんばればがんばるほど、伝聞だらけになってしまう。見ている時は不思議に思ったのだが、今思えばその姿は痛々しい。
でも彼はどうしてマイクに向かわなければ行けなかったのだろうか。彼はこの体験を語らなければ行けないと、向かった。でも本当は、後ろめたかったのではないのだろうか。先の女の子と違って、みんなと一緒に津波に巻き込まれたからだ。生き残ったという事に、個人を超えた、様々なものがのしかかっていたのではないだろうか。
日航ジャンボ墜落事故のとき、少女が一人助かった。社会は彼女を守ったと思う。でも彼は出て行かなければ自分が守れないようだ。