どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

今度は暖冬を考える1

2012-02-06 03:44:20 | お天気
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寒いとか大雪だとかばかりだと嫌になるが、東北人としてこれは悪い訳ではないと思っている。冬は寒いのが当たり前で、これが狂うと春や夏に何かがあるのではないのかと思う。雪が少ないと水不足を心配して、春の田植えは大丈夫だろうかと考えてしまう。
これは東北の経済に農業が占める割合が高いから一般人でも、暖冬だと気持ちが悪いと感じてしまう。ただ実際に暖冬と凶作はどの程度関係があるのだろうか。
岩手県花巻市石鳥谷町では、滝の氷結した太さを計って作況を占う儀式があった。これを昭和50年から復活させた大瀬川たろし滝測定保存会のデーターがあった。左がその表だ。滝が太く氷結するためには、寒さも必要だが、水が供給されている事が必要だ。多分だが、寒くて雪の多い年ほど滝は太く氷結すると思う。1984年と85年はまさしくそういった年で、以前にもそのデーターは出していた。
ただ、計測不能の年の中には2月上旬にいきなり暖かい日があったりして、氷柱が崩れてしまった事もあるので全体で暖冬だったとは言えないのではないのかと思う。
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85年は記録的な寒さだった。84年もそうだったが、84年は平均気温も寒い年だった。にもかかわらず作況指数が良いのは、夏が暑かったからと言える。
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降雪量と平均気温を見ても、理想的に滝が氷結する年だった。それでは1978年を見てみる。
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寒い年だったのはよくわかる。ただなんと言うかフツーに寒い年であった。




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それでは積雪なのだが、大雪であった。さすがにベストテンには入っていないが、安定した積雪がある。
1978年なのだが、とても暑い夏だった。日最高気温が36.6度で歴代2位、35度以上の日が3日で3位、30度以上の日が38日で6位、日平均気温25度以上の日が33日で3位、非最高気温25度以上の日が94日で3位と大変暑かったのだ。作況指数が112と大きな値になった訳だ。
しかしたろし滝での計測は、微妙だが警戒という意味はある。
5メートル以下の年は計測不可能を含めて27件で、14件が作況指数100以下である。13件が作況指数101以上である。太さが5.1メートルを超えた場合の9件で、4件が作況指数100以下で5件が101以上である。
自然現象相手に、稲作という複雑な作業が加わっているので微小な差かもしれないが、管理上考慮に入れても良い数字だ。作況指数100で分けているのは、農家にとっては平年並みというのは、あまり意味が無いからだ。豊作を望んでいるからだ。今回作況指数100以下で分けたのはそういったニュアンスで決めた。
次は暖冬とは何かだが、気象庁は次のように定義している。「冬(12~2月)平均気温が3階級表現で「高い」冬。」何がなんだか解らない。それでは階級区分とは、平年並みとか高いとか低いとか言う表現らしい。しかし定義は「気温、降水量、日照時間について、平年との違いの程度を表す場合に使用する。
階級区分の基準は、次に示す累積相対度数および生起確率の範囲による。累積相対度数が0以上1/10以下または9/10を超えて1以下の状態をかなりの確度で予測できるときは、予報文の中でそれぞれ「かなり低い(少ない)」または「かなり高い(多い)」を用いることができる。」もう分けが解らない。
それではリアルに暖冬と言えるかどうか、過去のデーターで調べてみたい。
とはいえ気象庁は、過去の記録の中に暖冬記録を発表していない。年平均気温が高い年程度しか無い。それではどうしようかという事になる。



今年の豪雪

2012-02-05 05:25:14 | お天気
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今年は大雪だと言う。太平洋側ではそうでもなくて、日本海側がすごい事になっているようだ。とは言っても関東や名古屋、九州でも雪が降って大騒ぎになっている。
そこで、新潟県十日町市の過去のデーターを使って、今年の豪雪具合を見てみた。十日町市を選択した理由は、新潟の豪雪で有名な地帯の真ん中にあるからだ。あと過去の豪雪記録の10位以内が4年間で占められている。81年は1~3位、84年は4~5位、86年は6・9・10位、06年は7・8位だ。今年は確かに大雪の年だ。
平年値との比較でも圧倒的に大雪なのだが、なにか違和感があってこれを書いてみた。
調べてはいないのだが、この80年代の大雪の時私は青森市にいたのだが、今のように車が立ち往生とか村が孤立とか、除雪で人が死ぬという事は少なかったように思う。雪で死ぬのは子供が多かったように思う。屋根からの落雪で埋もれてしまうとか、そんな事故だ。
昨年もそうだったが、大雪での騒ぎが何か違和感がある。まず一番大きいのはマスコミだろう。極端な所を撮影してしまう。先日も出張で青森に行った人に、「青森すごかったでしょう」と質問した人がいたが、本人いやそんな事無かったよ、と軽く答えていた。以前確認したが、今年の青森は確かに大雪だが、これは普通だ。
イメージが勝手に豪雪を作り出している所がある。
次が降雪と積雪の言葉の違いを、うまくマスコミは使えていないようだ。気象用語での降雪は、1時間ごとに降った雪の厚さを積算したものだ。足し算したものと言い換えよう。積雪は実際に雪が積もっている高さを測っている。積雪は溶けたり自重で潰れたりしている。なので今日は昨日の積雪と比べて××センチの積雪でしたと言った方が解りやすい。降雪で言いたい場合は、積算値ではなく1時間あたりの降雪量を言った方が、実感があるだろう。
降雪の場合は、溶けたり自重で潰れた値が無いのでとても大きな値になる。例えば十日町市で「降雪の深さ寒候年合計」の1位の記録は87年の2159センチになる。しかし実際最大積雪は200センチとなる。
実はここでちょっと変な話しなのだが、十日町市の測候所では「積雪差寒候期合計」という用語を使っている。これは普通「降雪の深さ寒候年合計」となっている。十日町市では、積雪と降雪の言葉の違いにとても敏感なのかもしれない。積雪と降雪は一般人には同じように思える。これを厳密に言っているのが十日町市なのだろう。
実は今回書いているのは、先日人と話していて今回の雪は27センチの積雪でまだマシだ、といったら降雪で50センチの大雪じゃないかと言われた事があった。私がウソを言っているように周りから見られたので、かなり嫌だった。
記者が用語をよくわかっていない可能性がある。雪では大きな数字を取り上げる傾向にはありそうだ。
ただこのところの、大雪で村落が孤立とか渋滞とか、除雪で死亡事故とかは別な問題がありそうだ。
80年代の大雪では、確かに問題だったが誰もがなんとかしたか、何とかなったのだろう。今現在どうしようもないことが起きているのは、高齢化の問題の可能性がある。次が完璧な車社会であるからだ。
80年代の大雪の時は、まだ地方には元気で働ける世代が多かった。なので除雪などもなんとかこなしてきたのだろう。それが老人ばかりになった。除雪による死亡事故の多くが老人である事は確かだ。集落の孤立もそうかもしれない。以前だったらがんばって道をつけた人たちが、いなくなってしまった。
なお長野県栄村で、積雪で橋が落ちた事故だが、誰も震災の事を言っていないのが気になる。
次が車社会の問題だ。昔は孤立するだろう村では備蓄してきたはずだが、便利になって食料を蓄えなくなっている可能性はある。食生活の変化もある。以前だったらご飯と漬け物と、干した菜っ葉のみそ汁で我慢出来たのが、今ではそうはいかない。
車社会は、地域にあった商店を消してしまった。以前だったらどんな集落にでもあった酒屋兼雑貨屋が消えてしまった。歩いて行ける範囲には商店は無くなっている。20キロ先のショッピングセンターに買い物は当たり前だ。
以前、自動車の任意保険加入率と事故率をいろいろ調べた事があった。そこからよくわかったのは自動車事故での死亡率と高齢化の進んだ地域は一致するという事だった。特に山形県が交通法規を本当に守る真面目な県民性が伺えるのだが、ひょっとした所で人が死んでいる。島根でも似た傾向があった。
車が無いと生きて行けなくなっている。そういった実態がある。
ただ解っているのは、どうも豪雪に耐えられなくなっている、という事だ。流通システム上の問題でもある。
さて十日町市での記録は、明らかに低温と関係がある。81・84・86年と年平均気温が低い方で1・2・3位となっている。月平均でも81・84・86・06年は8・1・3・9位だ。寒い年に大雪になるとこうなるのかもしれない。
さて最後に今年積雪記録更新した北海道の岩見沢市のデーターを見る。





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文句なしの豪雪です。これは間違いが無い。

季節を、報道で左右されているような気がするのは私だけなのだろうか。
ただここ数年暖かくて、雪が積もらなかっただけなのは確かだ。


盛岡私的観光案内 冬の高松の池2

2012-02-03 21:25:26 | まち歩き
さてようやく野鳥のパラダイスですが、今日はそんなに発見出来ませんでした。


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高松の池ですが、雪の足跡は白鳥の足跡です。デカイです。



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高松の池は、遊歩道と車道が囲んでいます。なので歩行者には待避所がいっぱいある状況です。そして緩いアップダウンがあるのでウオーキングやジョギング、陸上競技の学生の練習場所にもなっています。おまけにトイレ充実。これで車が入らなきゃ言う事ないのですが。



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盛岡市では、高松の池での野鳥の餌付けをやんわりと禁止しています。しかし昔から餌付けしてきた人たちがいます。特にこのお宅は長年餌付けしながら、数や種類を計測しています。立派な行為なので、盛岡市も黙認しているようです。



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さてやはり人がいれば、鳥が集まります。究極のバードサンクチャリーなのです。ここでは鳥は人に警戒を抱きません。



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カルガモパレードはよくありますが、オナガガモパレードです。これもよく見ます。



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ミコアイサの雄です。高松の池の常連ですが数は少ないです。今日で4組程度でしょうか。



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野鳥の餌付けをやんわりと禁止する看板。しかしですなこの看板の内容も最もだけど、高松の池に7歳以下と70歳以上は行っては行けないとするべきだろう。実際家族連れで見物に来たりデイケアサービスが来たりしています。車いすのお年寄りが、パンを与えたりしています。
ベネフィットという言葉をどうするのかが、問われています。



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さて、今年の寒さで開氷面が少ないようです。鳥の種類も少ないです。
キンクロハジロが飛んでいます。


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頭が赤いのがミコアイサのメス。白黒でまとめたシックな旦那に頭を赤く染めた嫁のハデコンビですね。鳥の中では目面しくハデカップルです。
左はじはキンクロハジロ。毛繕いも水面でやっちゃうんでヘンなポーズが多いです。




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ミコアイサのメスとヒドリガモ、そしてまた左にキンクロハジロがいます。キンクロハジロの器用さはすごいもので、水面で仰向けで毛繕いしたりします。



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昨年までは1羽だったオオバンです、が今年は今回見た限りでは5羽以上いるようです。



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このオオバンですが、足からいって完璧な水鳥ではないと言われています。足にヒレがないです。


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高松の池と言えば白鳥です。なので撮影しました。



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私としては白鳥よりキンクロハジロが好きです。あのバスクリンのおまけのようなスタイルと、金の目、そして以外と賢そうな所です。


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バードサンクチャリーを荒らすカラスですが、微妙に共存しています。この時期は大体白鳥に負けますから。
ただカラスをこの距離で撮影出来るのは、ここならではです。



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オナガガモに至っては50センチも離れていない距離で撮影出来ます。




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犬と鳥も、距離を置いて平気でいます。



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さすがに近寄りすぎたようです。飛び立つ前です。


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オナガガモのメスが飛んでゆきます。


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これはマガモでしょう。この池にはアヒルもいるのですが、かなり小さい。1羽だけです。



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飛んでいる鳥を撮影するのはそんなに難しくないのですが、シャッターの切り具合が難しいです。


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トリミングしましたが、ここまで雀に近寄れるのは高松の池ならではです。ウチの近所ではムリです。


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白鳥は大きいです。



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池のほとりには神社があります。かわいらしいので好きな神社です。


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カルガモもいます。



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貸しボートもあります。レトロな観光名所です。ゆったりするにはもってこいです。
トイレ充実、図書館ありですから。釣り堀もあるし。
しかし屋外プールが無くなったのは痛い。夏のヒマの日には屋外プールで泳いでプールサイドで本を読んで(飲食と喫煙はプールサイドから下がった所で出来た)、図書館にいって、池を一周して東屋で休むなんてことが出来たのですが。
私は、これを高松リゾートと呼んでいたのですが残念な事です。




盛岡私的観光案内 冬の高松の池1

2012-02-03 19:44:57 | まち歩き
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冬の高松の池に行く時には、パンかポップコーンを持ってゆくのがオススメです。これは池の鯉にエサを上げる楽しみがあるからです。塩分等ちょっと気にして自分で無添加ポップコーンを作りました。
さて準備が整ったら出発です。



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せっかく雪かきしたのに、雪を散らかしている人がいるようです。


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例の凍結する場所に捨てている人がいます。解っているのでしょうか。自分のやっている事を。
でも気持ちは解りますが。



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さて高松の池に向かいます。三叉路があります。ここが田んぼだった名残でしょうか。



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上田2丁目には、「こども歯科」というユニークな建物があります。神明町のエンゼルクリニックに匹敵する、ファンシーな建物です。エンゼルクリニックはナゾの洋館ですが、こちらはかわいらしい。
でも異様な感じがします。


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さてバイパスを渡ります。向こうに見えるのは聖ハリストス正教会。ロシア聖教会公認の鐘を4つ持っています。4つの鐘でリズムとメロディーを作るのですが、けっこう楽しみになっています。今日はゴージャスだなとか、今日は何の日だろうかとか、鐘が何かを教えてくれます。



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高松の池は農業用の堤です。右側が堤で左が市立図書館です。


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このブロックは市立図書館だけでなく、市立幼稚園、屋外50メートルの勤労青少年プール、私立の幼稚園と市立の保育園があり、ユースホステルもありました。近隣では、小学校が二つ、中学校が一つ、高校が3つ、大学が一つあります。学童保育もあります。立派な上田公民館や市立体育館も近いので、設備充実です。
残念ながら、勤労青少年プールとユースホステルは無くなりました。



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ユースホステルはやっぱり閉館のようです。


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すぐそばにある家なのですが、あまり盛岡に無い作りの家です。廃屋のようなのですが、もう30年以上このままで立っています。作りが良いのでしょうか。



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高松の池ですが、昔は完全結氷してスケートが出来たそうです。実際スケート国体でアイスホッケー会場になった事もあります。昔は貸しスケート靴あり升みたいな看板がありました。
今は完全結氷は無くなりスケートは禁止されています。



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花見の名所でもあるので設備が充実しています。あづまやなんかいくらあるのだろうかと。


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シベリア抑留の碑ですが、これにはイロイロあります。まずこの池から南に一山超えた所が榊山稲荷です。そういったブロックでもあります。
横川省三の墓が近いと思います。またその銅像もありました。意味が一杯あります。


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さて、バラ園があります。これは何なのかと言えば、戦前の大金持ちたちはバラ園を作っていたのですが、戦後公共施設に作るのが流行ったようです。しかしそういったものは流行に流され大体無くなってしまいました。
盛岡には、盛岡城趾公園とここ高松の池、あと岩手銀行中の橋支店に公開庭園があります。ただ今で言う所のアーチとか一杯あるバラ園ではなく、花壇のようなバラ園です。
なぜ残っているのかが不思議な気もします。



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対岸が白鳥の餌付けをやっていた場所です。ここは結氷しないので鳥が集まります。



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立派な雪だるまがありました。磨いてあります。



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一見すると喫茶店化なんかありそうですが、トイレです。トイレがとっても充実です。自販機も適度にあるので、散策には最高です。



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釣り堀もあります。これって市の施設なんです。
これでスケートが出来たら、間違いなく3丁目の夕日張りの世界がまだ生きている事になります。
さて次は、野鳥編です。




盛岡の大雪

2012-02-02 03:40:16 | お天気
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今回の盛岡の大雪は、峠を越えそうです。今日も降りそうですが、ここまで酷くは無さそうです。
昨年の、記憶に残る大雪のデーターを出してみます。クリスマスと大晦日のドカ雪が原因のようです。
この年は湿ったドカ雪が年末に降ったので、その後に凍って大変な事になったのですが、どうも気温変化とも関係がありそうです。とはいえこの程度でははっきりとは解りません
















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それでは近年まれに見る大雪だった、平成17年を見ます。歴代2位と4位の積雪記録を持っています。
12月に降った2回のドカ雪が祟っているのがよくわかります。2月にトドメをさされたように降っています。
22年度と17年度を比べると、22年度の方がわずかに気温が低いように思えますが、12月から2月までの3ヶ月平均を見ますと、22年度が平均・最高・最低気温がー0.7・3.1・ー4.5度となっています。17年度が平均・最高・最低気温がー1.8・1.6・ー5.5度となっています。
どうも雪が残るための条件があるようです。なお両年とも一日の最大降雪は35センチで、3ヶ月の合計は22年度が205㎝、17年度が261センチで圧倒的に降っています。
私は昨年度から、近所の雪かきをしているので22年度の方が面積が大きいので記憶にあるようですが、思い出せば確かに17年度は雪捨て場がないとか大騒ぎになっていました。
今年は多分大丈夫だと、思っているのですがどうでしょうか!