鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

長寿の鍵は“口”にあり~口腔ケア最前線~

2014-12-04 11:12:07 | 日記



ご覧になった方も多いと思いますが、12月1日のNHKクローズアップ現代は、「口腔ケア」がいかに重要かという内容でした。

なお、口腔ケアとは、単に口腔内の清掃ではなく、虫歯・歯周病治療、歯石除去、食べる機能回復を含みます。

以下のサイトで放送の一部を見ることができます。

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http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3587.html

“毎日朝晩歯を磨く”、“口の中を清潔に保つ”こうした基本的な口のケアが、糖尿病、腎臓病、心筋梗塞、さらには認知症など全身の疾病に深く関係していることが、最新の研究で明らかになってきた。また、ガンなどの手術の前後に口腔ケアを行うと、副作用や合併症を減らし入院日数も短縮、医療費抑制の効果が大きいこともわかってきた。さらに、要介護の高齢者に口腔ケアを継続して行うと、“食べる機能”を回復でき、栄養状態が改善することで起き上がれるようになった、認知機能が上がったという報告も相次ぎ、口腔ケアは、健康長寿を伸ばす鍵として注目を集めている。しかし、病院と歯科医との連携が進まない、在宅の高齢者の訪問診療が広がらないなど、課題は多い。継続的に口腔ケアを実践し、健康寿命を延ばす体制をどうつくるか、始まった各地の取り組みに迫る。
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当地区では、「ほたる」に在宅訪問歯科診療相談窓口を設置しています。

http://www.tsuruoka-hotaru.net/modules/contents/index.php?content_id=47#houmon-shika


また、周術期における荘内病院と歯科診療所との連携、歯科の出張勉強会などにも取り組んでいます。

口腔ケアが必要と思われる患者さんには、表記窓口などを利用し、積極的な歯科への紹介をお願いします。

なお、番組で解説をされていた日本医科大学教授の菊谷先生の講演を予定しています。

日時:2月22日、13:30~ 
場所:慶応大学生命先端研レクチャーホール

在宅医療を考える会の企画です。

菊谷先生の講演は2度聴いていますが、”目から鱗”のわくわくする講演でした。
今回は、おもに在宅医へ向けて歯科口腔ケアの重要性を知ってもらうための企画ですが、多くの職種に聴いてもらいたいと思っています。沢山の皆さまの参加をお待ちします。

また、番組に出てくる千葉県旭市にある国保旭中央病院で、3年ほど前、妻共々地域連携パスやNet4Uの講演をさせて頂きました。1000床を超える巨大な病院ですが、先進的な取り組みを数多くされていました。




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