鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.20 (和光視察1)

2013-06-10 11:55:01 | 日記
13-14日、鶴岡市の包括支援センター事業の一環としての和光市の視察に、同行
させて頂きました。和光市は、地域包括ケアのモデル(先進)地区として全国か
ら注目されています。今回の視察は、鶴岡市の地域ケア会議のあり方を学ぶ、と
いうのがおもな目的です。

和光市は、官僚出身の東内さんという方が平成13年に部長として就任して以来、
超高齢化社会に対応する地域包括ケアシステム構築を目指したマクロの政策とミ
クロのマネジメントを実践してきました。

マクロの政策とは、介護保険法に記載されている、

国および地方公共団体は、被保険者が、可能な限り、住み慣れた地域でその有す
る能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、保険給付に係る保健医
療サービスおよび福祉サービスに関する施策、要介護状態等となることの予防ま
たは要介護状態などの軽減もしくは悪化の防止のための施策ならびに地域におけ
る自立した日常生活の支援のための施策を、医療および居住に関する施策との有
機的な連携を図りつつ包括的に推進するよう努めなければならない。

を行政が責任をもって実施することであり、介護保険の保険者である市の機能強
化であり、介護保険の実行計画でもあるとのことです。具体的には、地域の実態
を徹底的に分析した上で、政策を立案し、市民へ情報公開し、確実に実施するこ
とで、成果をあげています。

和光市の要介護・要支援認定率(23年度)は10.2%、全国平均17.4%をかなり下
回っており、他地区からみると驚異的な数字だそうです。さらに、死亡率も全国
トップクラスにあり、和光市には、元気で自立している高齢者が多いと、胸を張っ
ていました。

一方、ミクロのマネジメントのエンジンになっているのが、地域ケア会議です。
その目指すところは、在宅介護の限界点を高める!だそうです。

午前中は、その地域ケア会議を見学させて頂きました。

冒頭、部長からのあいさつがあり、和光市は包括支援センターを丸投げにはしな
い、市が責任をもって委託運営しているなど和光市の取り組みの概要を含むあい
さつがあり、会議がスタートしました。

(続く)
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