「劇」 と「戯(ぎ)」は、パッと見、よく似ている。
この二つの文字が似た印象を与えるのは両方に「虍(とらがしら)」の字形を含んでいるから。また「劇」の旁(つくり)の「刂(りっとう)」は刀、「戯」の旁の「戈(ほこ)」は剣(けん)に柄(え)をつけた武器。これも似ている。前回の「号」の成り立ちに、「虎」をご案内済み。
まず「劇」から説明をはじめる。
この「虍」と「豕(し)」を合わせた偏の部分は虎の頭を持つ獣の形。虎の頭のかぶり物を着けて奮迅する人のことで、その人に「刂」(刀)で立ち向かう様子を文字にしたもの。
古代中国では、戦う前に神前で虎の姿で暴れる者を刀で討伐する儀式が行われた。戦争の勝利を祈る儀式で、虎姿の人の動きや討伐する動作が劇(はげ)しいので「はげしい」の意味になった。
次は「戯」。その旧字「戲」は「虍」「豆」「戈」を合わせた字。
「豆」は脚の高い器で、「戲」の偏は脚の高い器の形の腰掛けに虎頭の人が座る姿。
それを後ろから「戈」で撃つ形が「戯」。これも神前で戦勝を祈る儀礼の一つで、その姿がたわむれ、からかうしぐさに似ているので「たわむれる」の意味となった。
夏目漱石「虞美人草)」の題名にある「虞」も似たような漢字。
「虞」の中の「呉」は神への祈りの祝詞を入れた器「口」(サイ)をかかげ踊る巫女さんの姿。その巫女さんが虎のかぶり物「虍」をして踊るのが「虞」。そうやって神意を「はかる」の意味となり、神意をおそれるので「おそれる」意味になった。
最後は「処」。
この旧字「處」を見ると、この「處」は「虍」と「処」を合わせた形をしているが、これは「虎」と「几(き)」を合わせた字形。
「几」は腰掛け。「虎」の格好をした人が「几」に腰掛けている姿。戦勝祈願の「劇」や「戯」の際、虎の姿の人がいかめしく腰掛けている「処」なので「ところ」「おるところ」の意味となった。
<< 号の成り立ち <
この二つの文字が似た印象を与えるのは両方に「虍(とらがしら)」の字形を含んでいるから。また「劇」の旁(つくり)の「刂(りっとう)」は刀、「戯」の旁の「戈(ほこ)」は剣(けん)に柄(え)をつけた武器。これも似ている。前回の「号」の成り立ちに、「虎」をご案内済み。
まず「劇」から説明をはじめる。
この「虍」と「豕(し)」を合わせた偏の部分は虎の頭を持つ獣の形。虎の頭のかぶり物を着けて奮迅する人のことで、その人に「刂」(刀)で立ち向かう様子を文字にしたもの。
古代中国では、戦う前に神前で虎の姿で暴れる者を刀で討伐する儀式が行われた。戦争の勝利を祈る儀式で、虎姿の人の動きや討伐する動作が劇(はげ)しいので「はげしい」の意味になった。
次は「戯」。その旧字「戲」は「虍」「豆」「戈」を合わせた字。
「豆」は脚の高い器で、「戲」の偏は脚の高い器の形の腰掛けに虎頭の人が座る姿。
それを後ろから「戈」で撃つ形が「戯」。これも神前で戦勝を祈る儀礼の一つで、その姿がたわむれ、からかうしぐさに似ているので「たわむれる」の意味となった。
夏目漱石「虞美人草)」の題名にある「虞」も似たような漢字。
「虞」の中の「呉」は神への祈りの祝詞を入れた器「口」(サイ)をかかげ踊る巫女さんの姿。その巫女さんが虎のかぶり物「虍」をして踊るのが「虞」。そうやって神意を「はかる」の意味となり、神意をおそれるので「おそれる」意味になった。
最後は「処」。
この旧字「處」を見ると、この「處」は「虍」と「処」を合わせた形をしているが、これは「虎」と「几(き)」を合わせた字形。
「几」は腰掛け。「虎」の格好をした人が「几」に腰掛けている姿。戦勝祈願の「劇」や「戯」の際、虎の姿の人がいかめしく腰掛けている「処」なので「ところ」「おるところ」の意味となった。
<< 号の成り立ち <
「猛虎」の意は、「強く勢いのある虎」ですが、最近では勢いに乗った阪神タイガースの報道で接する言葉になった気がします。
「醵 キョ」が、「酉(酒席)+豦(あわさる)」の会意形声なんて感じもるのですね。φ(..)メモメモ
酒席の宴会で両者がお金を合わせて飲むこと。すなわち、「わりかん」すること。
「漢字の成り立ち」をこんなに集めました。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/564f92db3baf3e5a4e4ac684c1cc7db0
(石沢誠司)さんの当該ブログ記事のアドレスをコメント上(iina)に置きました。
漢字の成り立ちは、ためになります。
こんな
「赤は黒」というのもありました。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/42e71571e67352eae2b22645baf2696c
「タカへの個人的な日記-goo版」のブログなのに、(モンク)さんが運営しているのは謎でした。
(モンク)さんの当該ブログ記事のアドレスをコメント上(iina)に置きました。
どこぞでみかけた「志」を、「思い決めた 目的や目標」に「心を刺す」からだの説明は、頓智のようでした。
また、こんなのもあります。
「 辛の字に 一 を足すと幸に 」
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/a2bc884217febadf268ca5eac77d999c
(tyako)さんの当該ブログ記事のアドレスをコメント上(iina)に置きました。