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「微(び)」と「徴(ちょう)」。
この二つは、ビミョウ(微妙)に紛らわしくて困る。・・・困るのも無理はない。当然、これらはよく似た行為を表す字なのだから。
「微」「徴」の異なる部分、「兀(こつ)」と「王」に着目する。
まず「微」の「兀」は髪を結ばず、切った髪のような人の側面形の姿で、巫祝(ふしゅく)(神に仕える人)のこと。その上の「山」は頭部に髪飾りをつけた姿。だから「微」の真ん中の字形は髪飾りをつけた巫女の側面形。
「微」の右「攵(ぼく)」は、元は「攴」。
「攴」の上の部位「ト」は木の枝、「又(ゆう)」は「手」の形で、「攴」は木の枝などを持ち、誰かを打つ形。左の「彳(ぎょうにんべん)」は十字路の左半分の形で道路のこと。
つまり「微」は道路で髪飾りをつけた巫女を木の枝などで打つ形の字。そうやって敵からの呪いを衰微させる行為。なぜ目の前の巫女を打ち、敵の呪いを衰微させるのか。現代人には分かりにくい間接的な行為だが、この行為を共感呪術と言う。敵の呪力をそぐので「かすか」などの意味がある。
「徴」のほうの「王」の字形は王様のことではなくて、「呈(てい)」の下にあるのと同じ、人が真っすぐに立つ「テイ」という字。上の「山」は、この場合は長髪(ちょうはつ)のこと。
「王」と「山」で捕らえた敵の長髪の長老のこと。その長老を打って、その呪力を刺激して、打つ者の要求することの実現を求める行為のこと。その要求実現の徴(しるし)があらわれることを「徴」と言う。
敵の長老を打つ行為は懲罰の意味もあるので、敵を懲らしめることを「懲」と言う。
もう一つ。「徽章(きしょう)」の「徽」については、「微」の省略形に「糸」を加えた字。
「微」で打つ巫女に飾りのための「糸」をつけ、巫女であることの「はたじるし」にした。後にすべての「徽章」の意味に使うようになり、「しるし」の意味になった。
11784.
<風の成り立ち <<漢字の成り立ち
この二つは、ビミョウ(微妙)に紛らわしくて困る。・・・困るのも無理はない。当然、これらはよく似た行為を表す字なのだから。
「微」「徴」の異なる部分、「兀(こつ)」と「王」に着目する。
まず「微」の「兀」は髪を結ばず、切った髪のような人の側面形の姿で、巫祝(ふしゅく)(神に仕える人)のこと。その上の「山」は頭部に髪飾りをつけた姿。だから「微」の真ん中の字形は髪飾りをつけた巫女の側面形。
「微」の右「攵(ぼく)」は、元は「攴」。
「攴」の上の部位「ト」は木の枝、「又(ゆう)」は「手」の形で、「攴」は木の枝などを持ち、誰かを打つ形。左の「彳(ぎょうにんべん)」は十字路の左半分の形で道路のこと。
つまり「微」は道路で髪飾りをつけた巫女を木の枝などで打つ形の字。そうやって敵からの呪いを衰微させる行為。なぜ目の前の巫女を打ち、敵の呪いを衰微させるのか。現代人には分かりにくい間接的な行為だが、この行為を共感呪術と言う。敵の呪力をそぐので「かすか」などの意味がある。
「徴」のほうの「王」の字形は王様のことではなくて、「呈(てい)」の下にあるのと同じ、人が真っすぐに立つ「テイ」という字。上の「山」は、この場合は長髪(ちょうはつ)のこと。
「王」と「山」で捕らえた敵の長髪の長老のこと。その長老を打って、その呪力を刺激して、打つ者の要求することの実現を求める行為のこと。その要求実現の徴(しるし)があらわれることを「徴」と言う。
敵の長老を打つ行為は懲罰の意味もあるので、敵を懲らしめることを「懲」と言う。
もう一つ。「徽章(きしょう)」の「徽」については、「微」の省略形に「糸」を加えた字。
「微」で打つ巫女に飾りのための「糸」をつけ、巫女であることの「はたじるし」にした。後にすべての「徽章」の意味に使うようになり、「しるし」の意味になった。
11784.
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