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江島神社の祭神

2018年05月04日 | 神奈川圏

江ノ島といえば弁天さまで有名だが、昨年 世界遺産に登録された宗像大社(沖津宮、中津宮、辺津宮)と同じ三女神を祀っていて、どうもあやふやなので、調べ直してみた。
          *①                    *①~⑩にリンク
平安時代に創られた『江島縁起』に、次のように書かれている。

昔、鎌倉の深沢には周囲40里の湖があり、そこに五頭龍が住んでいた。山を崩す、洪水を起こす、疫病をはやらせ生贄として子供まで食べていた。
欽明13年4月12日(552年)、黒雲が天を覆い、大地震が起きて高波が村を襲った。大地は10日間揺れ、揺れが収まると今度は海底が大爆発を起こし、岩を吹き飛ばし小さな島ができた。(これが江ノ島。)
そのとき、雲から美しい天女が現れた。五頭龍は天女にひとめ惚れをして、結婚を申し込んだ。しかし、天女は悪行を理由に拒否。
諦めきれない五頭龍は行いを改めることを約束し、天女も結婚を受け入れた。その後、五頭龍は日照りに雨を降らせ、台風を防ぎ、津波を押し返すなど、約束通り村を守った。しかし、その度に弱って行き、最期を悟った五頭龍は山となり村を守るようになった。
天女は江の島の弁財天として、五頭龍は江の島の向かいにある「龍口明神」に祀られた。
              *②             *③


いまの岩屋は「第一岩屋」と「第二岩屋」に分かれているが、上の写真の第一岩屋が「江島神社発祥の地」。
社伝によると欽明13年(552年)に欽明天皇の勅命で、ここに神様を勧請したのが江島神社の始まり。
岩屋(御窟)に神を祀り御窟を本宮といい、奥津宮を本宮御旅所、中津宮を上の宮、辺津宮を下の宮と呼んでいた。
御祭神に関しては「江戸時代までは宗像三女神が仏教と混ざり弁財天女とされていた」。しかし各宮の創建年代は次のように異なる。
 ⑤奥津宮(おくつのみや)・長女の多紀理比売命(たぎりひめのみこと)…本宮(御旅所)、創建年代不詳。
 ⑥   中津宮(なかつのみや)・次女の市寸島比売命(いちきしまひめのみこと)…上ノ宮、仁寿3年(853年)慈覚大師創建。
 ⑦辺津宮(へつのみや)・三女の田寸津比売命(たぎつひめのみこと)…下ノ宮、建永元年(1206年)源実朝創建。

           *⑧                *⑨
このように、江島神社は宗像三女神が仏教と混ざり、この天女が弁財天女弁天さまとされた経緯がわかった。
つまり、江島神社の祭神も宗像三女神の三人姉妹の女神さまだった。
          この宗像三女神は、スサノオとアマテラスが誓約の際に生まれた女神さまであるという。

むかしの岩屋⑩       

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12 コメント

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お早うございます (延岡の山歩人K)
2018-05-04 06:53:21
空から「江の島」は よい眺めですね

 >第一岩屋が「江島神社発祥の地」。
岩やから 眺める海岸風景
なんか 崇めたくなるような 不思議な気持ちになります

ラストの江島神社前景絵図 と
iina様の名解説で 江の島神社の事
よく理解できました
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(延岡の山歩人K) さん へ (iina)
2018-05-04 08:30:54
黑岳の頂上でご飯を食べ一服して、その後に三尖尾根を縦走でしたか。
なかなか見事なアケボノツツジとシャクナゲ、さらに「ムシカリ」の白い花でした。


> 「江島神社発祥の地」・・・なんか 崇めたくなるような 不思議な気持ちになります
「なにごとのおはしますかは知らねども  かたじけなさに涙こぼるる」
      西行になった気分ですね。

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江の島 (hide-san)
2018-05-04 11:44:10
江の島なんて観光地くらいにしか思って居ませんでしたが、
こんな歴史?があるのですね。

大変勉強になりました。
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こんにちは (楽母)
2018-05-04 13:55:58
GW前半、息子が鎌倉方面に旅行して、江島神社にも寄ってきたようです。
息子の話だといまいち様子が分からなかった「鍾乳洞みたいな洞窟みたいなw」ところがよく分かりました
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「江の島岩屋」 (みさ々)
2018-05-04 17:34:33
iinaさま
コメントありがとうございました。
先の江の島参りでは岩屋は閉鎖中だったので、肝心の本宮にはお参り出来ずでした。
GW前ニュースで「江の島岩屋」の営業を再開を知りました。

かながわの景勝50選に指定に選ばられいる「稚児ヶ淵」も伝説に叶う風景ですね。

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(hide-san) さん へ (iina)
2018-05-05 08:22:48
神社でよく見かけるクスノキは、大樹になります。しかし、クスノキの花を見たことがありません。

四条畷の戦いで小楠公こと楠木正行が、足利方の大軍と戦い敗れて自刃した地に大樹になっていました。
その奥に四條畷神社がありました。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/810733f35a51cab0b0f0abbb6672ba45

江の島には伝説があって江島神社になりました。

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(楽母) さん へ (iina)
2018-05-05 08:39:59

> GW前半、息子が鎌倉方面に旅行して、江島神社にも寄ってきたようです。
江の島の岩屋は、去年の台風で被害を受け、一時閉鎖していました。
息子さんが訪ねたなら、GWを機に公開が間に合ったようです。

いまは、伝説を忘れがちになるほど整備が行き届いだ岩屋は、すこし物足りなさもあります。

ただ、絵の島といわれるほど絶景を望めます。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/eb39d0578085267dda508102f9df6377

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(みさ々) さん へ (iina)
2018-05-05 08:58:51
(みさ々)さんは、江の島をていねいに 撮り上げていました。
江の島には、よく 富士山を眺めに行きますが、きのうは江島神社の祭神について調べ上げました。


葉山は、歌にもなるほどロマンチックな気分が漂っています。
森戸神社から江の島を望めますから、富士山も拝めると最高です。

自衛隊機に乗れて、江の島を見下ろしたことがあります。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/458266da51d043035998d9e12705ee33

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岩屋いけなかった~ (彩遊紀)
2018-05-05 20:00:07
先日はわたしのブログをみに来てくださりありがとう御座いました。
江島神社の祭神 三女神のことためになりました。
岩屋からの景色きれいですね~。
時間がなくてみることができなかったので
こんど是非リベンジしたいです。
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(彩遊紀) さん へ (iina)
2018-05-06 10:52:30
江の島は、冬に富士山を眺めに行きますが、夏もにぎやかでいいですね。
この機会に江島神社の祭神を調べ上げました。


西遊記の孫悟空ならキン斗雲に乗ってひとっ飛びですが、窓側に座れて でした。^^

空からの眺めは非日常ですから、つい見とれてしまいます。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/eec80ea758f0922feddbfaf05287830d

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