自分の中では、実に久々の桐野作品となったのは こちら (書評)。
おっと…
ドラマ にもなったのですね。(驚)
あらすじをざっと見たところでは、原作とは 変えてあるようですね。
(確かに…
TVドラマだと、まとめるのが… 難しそうな作品だと思われます…)
途中は、かなり楽しませてもらったんです。
話の展開が それはそれはおもしろくて、次々と予測不能なことが巻き起こるし、
さすが直木賞作家(!)と、その巧みなシチュエーションと成り行きに引き込まれてしまいました。
ごく平凡な主婦の家出紀行と これに伴う家族のてんやわんや…
(今どきのムスコくん達は、別に… と 母親がいなくなっても関与せず・・という感じでしたが)
プラス、朋美自身のトラブルだらけの家出紀行…
というのが表面的なところです。
ワタシが不服に思ったのは、朋美が出会った悪者たち、
これがいずれも中途半端に終わってしまい、(結局 あの演出って…、なんだったんだろ… ?!)と
後味の悪さを引きずったまま、結局 尻切れトンボで 次のトラブル発生という感じで、
何一つ解決していない点ですね。
健太のカノジョも スッキリしない形で次の子になっちゃったり、
バーのママ(千春)の件も、何か問題発生(?)を匂わしたまま、結局そのまま触れられず…
だし。
万事、こんな感じ-------(苛)
やはり、「倍返し」ではないけれど、
宙ぶらりんのまま 悪者達が消えたまま… というのは、かなり気分が悪いもので…(苛)
何らかの形で ケリを着けてもらいたかったですな。