めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―(清水 潔)

2015-05-04 22:19:50 | 本(まあまあ) か・さ行の作者

正直言うと 「ハズレ」もある創作の小説よりも、よっぽどこういうフィクションを好むワタクシ…。
つい先日読んだ こちら において、清水記者の鋭いながらも、被害者や事件関係者を思いやった姿勢に好感を覚え、
続いて借りてきたのが こちら

『桶川…』の時は FOCUS誌の記者だった清水さんですが、その後 FOCUSも休刊となり…
今や、日本テレビの報道局の記者&編集委員をお務めになっているとのこと。
しかし、日テレに移られてからも、清水さんの真相を追及する魂の火は 燃え続けていたようで…。

援軍も前回とはメンバーが変わり、
しかし、清水さんのそういう仕事のスタイルに協力を惜しまない面々で、
でも、なにしろ 切り込む先が 隠蔽や改ざんの国家権力で、
立ち向かう過程には、未知の真相や 取材対象者が抱くマスコミに対するシコリなど、気の遠くなるほどの障壁
や 先の見えない未来・・・
これらを背景に、わかりやすーーい 清水さんの文章で展開していきます。

今回は、菅家さんの心をも動かして、釈放の瞬間に立ち会った(偶然なる神様のいたずら ? っぽい)
サプライズもあったりと、前回(桶川)からご年齢を重ねていらっしゃるとは とても思えない
アクティブな清水さんです。
w(゜o゜)w

それにしても…
いい加減にしてもらいたい…
我々国民は、いざという時にはなんとかしてくれる、悪を成敗してくれるものと 思っているのだから。
結構、純な国民としては、不信感にかられています…(怒)

もちろん、こういう人ばかりの組織ではなく、正義感の塊! みたいな頼りになる方もいらっしゃるのでしょうが、
清水さんの著書が これだけ支持されている、その真相を素直に捉えてなんとかしてもらいたい!! です。
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遺言―桶川ストーカー殺人事件の深層(清水 潔)

2015-05-02 22:09:39 | 本(まあまあ) か・さ行の作者

そうでしたか…
平成11年の突然の衝撃・・・
もうあれから、16年も経つのですね。
当時、かなりかなり衝撃的で ストーカーの「す」の字もピンと来なかったのが、この事件を機に
ストーカーの猟奇的な恐ろしさが注目されるようになったのでしたね…。

自分自身が何度も行ったことのある あの場所で、ごく普通の女子大生のお嬢さんが殺されてしまった…
平和がウリのこの地域にして、まさかこのような全国規模のニュースが起こるとは、
そして、見慣れた建物や風景が全国ネットで報道されたりするのを見るにつけ、ただ ただ衝撃的でした。

ただ、この本 を読んで、今回 初めて知ったことや、長年来のうちに風化してしまって覚えていないこと…
などを改めて受け留めました。

この作品を書かれた清水さんが いわば、容疑者特定、犯人および関係者の洗い出しに繋げる 大変な貢献をされたこと、
ごく普通の家庭で仲の良い 猪野ファミリー に降りかかった恐怖の実態と、長い長い試練の日々…
なども知り、大変驚きました。

こんな近くに住んでいるのに、ごくごく一部の報道内容しか知らないまま、15年も経っていたなんて…。

そして、最も衝撃的で「放っておけない!」と思ったのは、管轄の上尾警察署が 猪野さんファミリーに行い
組織で隠蔽ばかりか 作為的な操作を行い、揉み消した真実。
しかも、埼玉県警など組織ぐるみで 事実を欺き、秘匿のために虚偽まででっち上げて、事件後も
猪野さんに卑劣な対応を重ねてきたこと。

“警察って ここまで腐っていたのか…(驚)”、 “清水 潔さん、よくぞ書いてくださいました!”、
という気持ちしか残っていません。

美人でやさしい詩織さん、
あんなことがなければ、ステキに年を重ねて 大好きなご両親にお孫さんを甘えさせてあげられる、
キレイなお母さんになっていたのでしょうね…。

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