ある会社で年2回社員の面談をさせてもらっている。半年振りに顔を合わせるとそれぞれの変化が見られて興味深い。
「ちょっと太りました?」「わかります?8キロ太りました・・・」
「あれぇ~目腫れてません?」「毎回言われますけど、もともと『こ・ん・な・目』なんです」
「なんか、憑き物がとれたような顔してますね?」「そうですか!この半年『ありがとう』という言葉をつとめて投げかけるようにしました」
「顔色悪いですね・・・」「ちょっと最近眠れなくて・・・」
などのやり取りの中で半年間の変化やメンタルヘルス上の問題、社内の問題点などを聞き取って問題解決に向けたアドバイスをするのが私の役割。
そんな中で「適材適所」について考えさせられることも多い。この会社は県内に2つの工場があり扱っているモノも工場内の雰囲気も違う。業務スキルが高く親分肌的な面を持っているんだけど工場内で浮いた存在になりつつあった人が、もう一つの工場に異動することによって、「周りから必要とされ自分の居場所を見つけ」活き活きとした表情を取り戻したり、かと思えばマネジメントは得意じゃないが人柄がいいので、部下に「あの人が言うんだったらやらなあかん!」「あの人に『休日でてきてくれ!』て言われたらなんとしてでも出てこよう!」と思わせるタイプの管理者が、工場全体のマネジメントを任されたために本来の良さを失い、「厳しく接しなければならない」と気負いすぎて部下に過度のプレッシャーをかけ、またそのことを気に病んで自分の心のバランスをくずしたり・・・。
メンバーそれぞれの持ち味を最大限に活かして最高のパフォーマンスを発揮すること。
これが組織における最大のテーマだということを実感させられる。