女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

人をその気にさせるって・・・

2010-03-29 | インポート

 先日こんなことがあった。

 初めて採用のお手伝いをしている会社でのこと。「新卒者を採るぞ~ぉ」と決めたのは社長。幹部社員であるマネージャー達の中には、と言うより、ほとんどのマネージャーが

「なんで今の時期に?」

「なんで新卒??」

「誰が面倒みるの???」

というのがありあり状態で採用活動がスタートした。(と少なくとも私にはそのように見えた)

 説明会を経て、一次選考はグループワークで「コンサルタントとしての資質」をみようということになった。『選考』とは言うものの、ねらいは「選考=選ぶ、評価する」と言うよりは「啓蒙=会社のメンバーや仕事の内容をより深く理解しもっと好きになってもらう」こと。会場に来た時よりも、もっと会社や社員、この仕事を好きにさせて送り出すことがねらいそのためには選考に関わるスタッフの態度や人柄が問われるよということを事前のオリエンテーションでプロジェクトメンバーに伝えていた。

グループワークの初日、担当メンバーとして1人のマネージャーが会場にやってきた。その人は新卒採用に対してマネージャーの中でも最も否定的だとその表情や態度から感じていた人だった。

「うわっ、一番否定的やった人やんなんかちょっと不機嫌そうやなぁきっと社長に言われてしぶしぶきはったんやろうな

 

 セルフトーク(心の中の声)でこうつぶやき、それを払拭するために、つとめて元気よく、

中村「アイ・プラスの中村ですお久しぶりです!今日はよろしくお願いしますと挨拶して名刺を出した。

それに対して、

マネージャー「あっ、どうも  ※実際の会話はこのままではなかったけど、印象的にはこんな感じ・・・

中村のセルフトーク「やっぱり、あんまり乗り気でないまま来てはるわ

正直、やりにくさを感じて気が重くなった。しかも、名刺交換したのが受付時間のわずか10分ほど前。「スタッフの役割と言うのは・・・」とうんちくをたれている時間もない。

不安な気持ちのまま一次選考をスタートさせた

いざスタートしてみると、学生の真摯な態度とそのレベルの高さを目の当たりにし「なんとかこの学生にもっとクライアントのスタッフや業務内容をよりよく知ってもらいたい」「好きになってもらいたい

↑これを実現するために自分ができることを精一杯することに集中。やりにくさや不安な気持ちなど全くなくなった。私だけではない。その場にいたクライアント企業の社長、マネージャー達、若手社員、受付を手伝ってくれた女性社員に至るまでみんながそう感じたのではないか?そう思える一次選考だった。       

                                                           次回に続く・・・