退院前日
中村です。
リハビリ15日目。
周りの人に支えられてリハビリメニューをこなしてきた結果、
明日退院できることになりました。
初めての手術。信頼できるドクターに全てお任せと覚悟を
決めて入院したはずだった。
しか~し、入院から手術までの血圧は、何度測ってもいつも
より30も高め内心ビビってたのかぁ…と思う。
振り返ってみるとこの間いろんなことがあった。
◇同じフロア内の夜間のコードブルー
※コードブルーとは患者の容態が急変したことを知らせる院内緊急招集コール。
⇒この日消灯前微熱があった私。看護師さんにアイスノンを持
ってきてほしいと頼んだ直後のコードブルー。廊下を慌ただ
しく走る音が聞こえる。「こんな時に私のアイスノンなんて
構ってられへんよな」と、水に浸したタオルを絞って首筋を
冷やしてうとうとしていたら、日付が変わってしばらくした
頃「遅くなってすいません…」と言いながら部屋まで届けて
くれた新米看護師さん。
「忘れないでいてくれてありがとう」
◇隣の部屋に関西の有名人入院
⇒術後1週間ぐらい経過した頃、隣の病室に関西の有名人が入室。
「どこかで聞いた声」と思っていたところ、看護師との会話でそ
の人と判明。ひっきりなしにナースコール。というか、恐らく
スライド式の扉が開いたらセンサーが感知して看護師がかけつ
ける。「〇〇したい」と要望を伝えている時もあれば、マスク
を着用せずに室外に出ようとしたり他の病室を勝手に開けよう
とする行為を諭されることもある。幾度となく繰り返されるこ
の光景。最初のうちは物珍しさもあって、「さすが、看護師さ
ん慣れてはるなぁ」とか、「今の返しナイスやなぁ」などやり
とりを楽しんでいたけど、日がたつにつれて、
「こらおっさん、ちょっとぐらい我慢せぇや(看護師さんはあ
んたの)専属ちゃうぞ」
とイラっとしてきたが、2日前に無事退院。病棟に静かな時間が
戻りました。※あと1~2日続いてたら、顔合わせたタイミング
で、文句言い倒してたかもしれない…。あぶないあぶない。
このおっちゃん、自分が好きな看護師の言うことはすんなり聞く
けどそうでない人のことは聞かない。好きな看護師は、必ずしも
若くて可愛らしい女性ではない。明るくて、ノリが良く、上から
目線で突き放した物言いをしないタイプ。
依頼事も「~して下さい」(=指示・命令表現)ではなく「~し
しましょか?」(=提案表現)。あるいは「~してくれると嬉し
いです」とIメッセージ(=主語を『I(=私)』)で伝えてい
る。
改めて思う。
人と接する仕事は、やっぱり明るくて元気相手にエネルギー与
えるタイプに限る
そして、
いくら正しいことでも「言うことを聞いて当然」というスタンス
で上からものを言われると相手は動かない。共感的に理解し「寄り
添って導く」アプローチが必要。
これら以外にも、自分自身の性分や価値観を再認識し、何より自分
が本当にたくさんの人に支えてもらって、場を与えてもらって、ス
トロークもらって存在していることを再認識することができました。
ありがとうございました。
↓ 病室にかかっている絵です。ベッドに横たわると正面にこの映像。
それも今日が見納めです。
退院されても、無理せずにしばらくは慎重にリハビリ続けてくださいますように。
はやる気持ちを押さえて、さぼらず無理せず頑張ります。