今年も4コースの内定者研修を担当し、たくさんの内定者と触れ合った。
「今時(いまどき)の子は、冷めている」
「今時(いまどき)の子は、感謝の気持ちがない」
という声をそこここで耳にするが、研修の中で実施するプレゼンテーションやディスカッションの様子を見ていると決してそうではない!と実感することも多い。
昨日もそうだった。
社員数7名というこじんまりした印刷会社から1人の内定者(男性)がプログラムに参加していた。素直で真面目だが印象的にはちょっと線が細く頼りなさげ・・・。そんな彼が、価値観の違いを体験するために実施するグループ討議で身振り手振りを交えながら熱く語る場面を目にした。
その時、私は別のグループの様子を伺っていたが、
意外な彼の姿に
「あれ~っ?何を語ってるんだろう?」
と気になってその会話を聞きに言った。
彼曰く、
「縁あって(内定をもらった)会社に出会えたことに感謝している。出会ってなければ内定をいただけなかった。だからこの縁に報いるためにも頑張って働きたい」
なかなか内定をもらえず苦労してようやく手にした「内定」。自分を必要としてくれる会社に出会えたことに感謝し頑張ろうという気持ちが「目つきから」「言葉から」「態度から」伝わってきた。
思わず鳥肌が立った。
その会社の社長や社員たちに聞かせたいと思った。
その会社にとっては初めての新卒採用。社長以下受け入れ側も不安が一杯。
とは言え、こんな清々しい気持ちで飛び込んできてくれる新卒者の気持ちに応える義務が企業側にはある。
このお互いのいい緊張関係が企業を成長させる。
頑張れ新卒者!組織の活性剤として会社に『元気』を注入してほしい