多元的全体食のすすめ(十二) 食べ物研究家 五十嵐玲二談
12. 調理器具と調味料について
料理を調理器具と調味料の二つに視点から眺めてみます。料理を何によって捉えるべきなのかはよく分かりません。対象となる料理を大きく四つに分けます。一つ目は、日本料理です。二つ目は、中華料理です。三つ目は、フランス(イタリア)料理です。四つ目は、エスニック料理(タイ、インド)とします。
日本料理の調理器具は、包丁、まな板、桶、おろし金、すり鉢、土鍋
中華料理の調理器具は、中華鍋、玉杓子、中華包丁、蒸龍、穴杓子、油入れ
フランス料理の調理器具は、オーブン、ホッパー、フライパン、石窯
エスニック料理の調理器具は、石すり鉢、石臼、タイスキ・トムヤム鍋、バティリー(伝統的インド式ナベ)、タンドール窯
日本料理の調味料は、醤油、味噌、出汁(かつお節、コンブ、煮干し)、日本酒
中華料理の調味料は、醤油、味噌、豆板醤、酢、紹興酒、スープ(鳥ガラ、帆立貝柱、ショウガ、ネギ)
フランス料理の調味料は、岩塩、コショウ、バター(オリーブ油)、トマト、赤ワイン、生クリーム
エスニック料理の調味料は、岩塩、ココナツミルク、ナンプラー、ギー、ペッパー、カレー粉(ターメリック、ウコン、カルダモン、シナモン)
代表的な日本料理 お寿司、大根の漬物、シジミの味噌汁、鰺の干物、ごはん
代表的な中華料理 チャーハン、餃子、八宝菜
代表的なフランス料理 鳥の丸焼き、ポトフ、チーズ、パン、パスタ
代表的なエスニック料理 グリーンカレー、トムヤムクン、トムカーガイ、豆と野菜のカレー、ナン
季節の素材を日本料理風に、中華料理風に、フランス料理風に、エスニック料理風にと空想を働かせながら、料理をするとさらにバリエーションとレパートリーがふえて楽しいものになると思います。
旬の様々な食材を取り入れながら、下ごしらえをして、調理器具を使って、調味料で味を整えて、栄養バランスのとれた、料理を家族そろって、大地の恵みに感謝して、美味しい料理をいただきたいものです。 (第12回)
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