直木賞受賞作にて本屋大賞ノミネート作品 恩田 陸<蜜蜂と遠雷>
図書館で予約してましたが、予約順番が400番くらいで、こりゃ、死ぬまでには順番が回ってこないんじゃ?・・・・と自分で購入しました。
ちょっと不思議な<蜜蜂と遠雷>というタイトルと、蜜蜂の飛び交う草原のような装丁に惹かれて、手に取りました。
もっとも、<蜜蜂と遠雷>ではなく、<蜂蜜と遠雷>と誤って記憶していて・・・どんだけ食い意地はってるんだ、自分??。
装丁をめくると、ピアノを思わせる真っ黒い表紙が現れるのは、内容を象徴しているようです。
本作は、ピアノの国際コンクールに出場するコンテスタントたちの青春群像劇。
音楽を文章で表現するのは、とても難しい仕事だと思いますが、さすが評価の高い本作だけあって、目で読む音楽とでもいいましょうか。
コンテスタントの奏でるピアノに、鳥肌がたった、というシーンを表したページでは、読者のワタクシもぞわっとしました。
ワタクシごとき音楽の素人の耳だと、ピアノの上手ヘタなんて、全然聞き取れません。
誰が弾いてもうまく聞こえますが、音楽の神様に愛されている、とはこういうことなのかなと、それが描かれているように感じました。
タイトルの<蜜蜂と遠雷>蜜蜂については、その意味するところが直ぐに分かるのですが、遠雷については、読み飛ばしてしまったのか・・・・最後まで意味を把握出来ませんでした。
これは再読しなくてはいけませんね。