「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

半端ない欲望

2018年06月26日 | オーディオ談義

先日のこと、我が家の真空管の主治医「北国の真空管博士」に「いつも欲の深いことばかり頼んで申し訳ないのですが・・・」と、つい枕詞を使ってしまった。

すると「欲の深いことはいいことですよ。だってオーディオはそうじゃないと面白くないでしょう。」とのご理解ある発言に「いやあ、そう言っていただくとありがたいです。」

我が家の場合は「オーディオは 半端ない欲望の 産物と見つけたり」(笑)。

頼み事と言うのはこうである。

    

以前のブログに搭載したように「071シングル」アンプを改造してもらって前段管「6SN7GT」を「LS7」(GEC:イギリス)の取り換えた件だが、聴き込むにつれ増幅率の「μ」(ミュー)を「12前後」からもっと上げると、さらに音が良くなりそうな感じがしてきた。

そこで冒頭のように遠慮しいしい博士に相談したというわけで「LS7よりももっとμが高くてそっくり挿し換えの利く前段管はありませんかね?」

すると、1時間ほどしてからご連絡があった。

「2種類ありましたよ。テレフンケン(ドイツ)の〇〇〇とバルボ(ドイツ)の
△△△です。前者はμが16、後者はμが24です。いずれも国内のオークションで手に入れるのは至難の業です。海外のオークションで気長に探すことになりますがそれでもいいですか。」

「ハイそれで結構ですからぜひお願いします。」

とはいえ、念のため「真空管△△△」でググってみると、信じられないことに東京のショップでネット販売されていた!

お値段も手ごろそうなので博士に相談してみると「それは超安いです!冒険してみる価値はありそうですね。」

というわけで意を決して注文。スムーズに取引が済んで△△△が我が家に到着したのは一昨日の24日(日)の午前中のことだった。

さっそく「LS7」と挿し換えて試聴と相成った。もう期待で胸がはち切れんばかり(笑)。

   

左側2本がバルボの△△△で、右端の整流管は「OKーX213」(メッシュプレート)に入れ替えている。

出てきた音と言えば、これが何とも素晴らしくて思わず振るいつきたくなるような音!

いや、ホントだってば~(笑)。

ただし無情なことに左チャンネルからガサゴソとノイズが発生する!

「やっぱりねえ」と、チューブテスターで測定結果が付いていない「中古良品」の表示に対する不安が的中した(笑)。

ただし、ノイズがだんだんと小さくなっていくのはいい傾向だ。さっそく博士にご注進。

すると「△△△はバリウム昇華型フィラメントですから、そういうケースがままあります。ノイズがフィラメントに由来するものであれば段々と消えていくことでしょう。このフィラメントはとても音がいいですよ~。」

3時間ほどぶっ続けで鳴らすとノイズが消滅したのはありがたい限りだが、何せ時代物の古典管なので油断は禁物、当分の間観察が必要だろう。

それにしても、ええ音やなあ!

ミニチュア管を除いて本格的なドイツ系の真空管は初めてだが、まさかこんなに「いい球」に出会えるなんて夢にも思わなかった。

博士に感謝とともに、これは八方手を尽くしてスペアを確保しておかないと後々後悔しそうだと決意を新たにした。

したがって、無暗(むやみ)な競合を避けるために文中では真空管の型番を「△△△」と匿名にさせていただきました。どうか悪しからず~(笑)。

 

 


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