我が家のオーディオにとって「ネットオークション」は宝の山みたいな存在になっている。
とりわけ、古典管とスピーカー・ユニットは高齢者が物故されてご家族が持て余されるせいか供給が途絶えることがない。そのうち、我が家にも同じ運命がやってくるのは間違いないので対策を練っておかねばと思うが、その時期を見測るのがメチャ難しい・・(笑)。
それはさておき、オークションの落札日といえば土曜・日曜を設定されている出品者が圧倒的に多い。やはり在宅している落札者が多ければ多いほど競争価格も吊り上がっていく可能性が高いのでその辺を狙っているのだろう~。
昨日の土曜も興味のある品物が目白押しだった。相場を忘れないようにメモしておこう。
☆ 英国 Mullard Do24
オークションの解説文がこれ~。
イギリス・MullardのDO24を2本組出品します。後期の新型直管、欧州系UF4ピン・ベース、MOVのPX25相当管として、原則そのまま差し替えが可能です。掲載写真と以下の説明文をご覧頂き、よくご検討の上、ご入札をお願い致します。
《現品の状態》
フィラメントコーティングに目立った剥離、ガラス本体とベース間に緩みはありません。当方での使用は、10時間程度です。
今回の出品に当たり、英国AVO社試験器MARKⅣでの計測結果は、以下の通り大変良好です。
①Ef(V)=3.98(AC)、Ep(V)=400、Eg(V)=-39.7、Ip(mA)=63 、冷態時のフィラメントDCRは、0.8Ω。グリッドガス電流テストは合格(Ig=1μA未満)
②Ef(V)=3.98(AC)、Ep(V)=400、Eg(V)=-39.8、Ip(mA)=63、冷態時のフィラメントDCRは、0.8Ω。グリッドガス電流テストは合格(Ig=1μA未満)
《入手の経緯》
5年程前に東京・新宿の真空管販売店で購入しました。今後は使用する見込みがなくなったので、大切に使っていただける方にお譲りしたいと思います。
真空管の場合は消耗状態によって当たりはずれが大きいので、状態、試験機器による測定結果、入手の経緯などが記載されていないと素通りすることにしているが、これは信頼できそう。
ブランドも天下の「Mullard」だし、我が家の「PX25シングル」アンプにはもってこいだけど・・、現在「PP5/400」を含めて6本あるしねえ・・、せめて6万円以下ならと入札してみたが、落札価格ははるかオーバーの「98千円」であえなく墜落でした(笑)。
それにしても、昔の話だがPX25はWE300B(アメリカ)と並び称されるほどの直熱三極管の雄だったが、今となってはお値段的には300Bにかなり水をあけられましたねえ・・、いったいなぜ?
☆ 英国dcs D/Aコンバーター「Scarlatti」
潜水艦のソナー探知をデジタル解析する仕事から進展したメーカー「dCS」(英国)だが、そのデジタル機器となると「超高級品」として知られている。
我が家にも中古で落札した「エルガー プラス」があるが20年ほど前の製品なので、日進月歩のデジタルの世界においては時代遅れは否めない・・。
dCSは製品に作曲家の名前を付けるのが好きみたいで、同上の「エルガー」「スカルラッティ」「ヴィヴァルディ」「ヴェルディ」といった機器が目白押し~。
高嶺の花なので はな から落札は諦めていて、価格がどのくらいに競り上がるか興味の焦点はそこだけ・・、で、結果は「859,041円」だった。まずまずのお値段だが、1円単位というのが面白い(笑)。
最後は・・、
☆ 英国ヴァイタボックスの「CN191」コーナーホーン
若い頃は憧れのスピーカーだったが、今ではそれほどでもない・・、しかし昔好きだった人がどういう状況なのかは大いに気になる(笑)。
業者による出品なので解説はなく、通り一遍の味も素っ気もない紹介文だった。こういう「銘品」に対して出品者の情熱とロマンが感じられないのも問題だよなあ~。
で、結論から行くと落札額は「530,008円」だった。
安ッ・・! たいへんな「お買い得」だと思う・・、少なくともデジタル機器に86万を突っ込むくらいなら絶対にスピーカーの方だと思うんだけどなあ~。
音の「入り口」と「中間増幅」そして「出口」のどれを重視するか・・、通説では「出口」がいちばん大切でそのために「入口」と「中間増幅」が存在するとされているが、これはオーディオの永遠の課題かもしれませんね。
それにしても図体が大きいし、重たいし・・、マンション・オーディオには無用の長物ということなんだろうか。
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