「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オークションの「落札辞退」って簡単に出来るの?

2017年01月05日 | オーディオ談義

昨年の12月18日付で登載した「WE300B 刻印 新品元箱入り」で、稀代の名管とされる「WE300B 刻印」が「912、000円」の高値で落札されたことを記しておいた。

           

ところが、この同種の球を3年前に「990、000円」で落札された古典管の著名なコレクター「M」さん(関西在住)からこのほどメールが届いた。

「私も気になったのでウォッチ入れて成り行きを見ていました。落札は¥912000で落札者が辞退、次点の¥911000になってこの方も辞退しました。3番手の方がOKしたようで¥700000で取引となりました。

最近は新規よりも代理入札?が多いようです。今回の結果はまさにそのようで、代理入札者が落札して価格が折り合わず、辞退、辞退、と繋がって3番手に降りてきたのではないかと推測されます。

少し相場が下がってきたのでしょうか?300B刻印は良品で¥35~40万のようです。1970年代の真空管ブームに市場に出た物が所有者が所有することができなくなって再放出が始まったように思います。この機会を逃すと次(私の世代)はないのでは?と思います。ヤフオク、目が離せません。」

エッと驚いてしまった。そんなに簡単に落札後の辞退って出来るの?これではまるで無法状態になってしまいオークションの意味がない!

率直な疑問を「M」さんにぶつけてみると、次のようなメールが返ってきた。

「落札辞退はできます。ただし、<落札者都合>ですから、ヤフーオークションマスターから<非常に悪い評価>が自動的につきます。さらに<落札者都合で辞退しました>とのコメントが入ります。これが多いと今後入札しても出品者に削除される可能性が出てきます。ですから、欲しくて小遣いを工面して札を入れている真面目な人はしないでしょうね。ビジネスでやってる人はするでしょうけど…。」

段々分かってきた。オークションの履歴に傷(悪い評価)がついても一向に構わない連中が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)しているわけだ。たとえば、オークションに興味を持たない人間にヤフオクに登録させそのパスワードで代理入札して落札したものの、依頼主から「高過ぎる」という理由でOKが出なかったときにはアッサリ「辞退」となるのだろう。

何しろ100万円近い大金が動くともなると、そういうこともありなんだろうが、出品者にとっては迷惑千万な話だ。

上記の例では「912、000円 - 700、000円=212、000円」も減ってしまった。もし不満があるならもう一度オークションをやり直せばといっても、再度の出品ではもはや興ざめの状態で「冷めたスープ」みたいなものだから落札価格も下がるのは必至だ。

そこで、ささやかながら一つの提案。

オークションの参加契約を改訂して一定金額以上の入札の場合、正当な理由がない限り落札辞退者には「悪い評価」に加えて「罰金」を科すようにしたらどうだろうか。

徴収方法はいろいろあるので別途考えるとして、さしずめ落札金額に応じて辞退者から一定の金額を徴収し出品者に還元するシステムにしたら、少しはこういう事態が鎮静化するように思うがどうなんだろう。

ただし帳場に当たるヤフオク側の事務が煩雑になるが、毎日毎日「濡れ手で粟」みたいに手数料で大儲けしてドーム球場(ヤフオク・ドーム)まで作ってんだから、これくらいやってあげてもいいんじゃない(笑)。
 

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