またもや雨、もう限界・・・、今日は北本へ行こう。
いい加減うんざりだ、この時期に休日3回連続で寒い雨。
昨日の天気予報で、奥多摩方面朝6時から9時くらいが雨であとは雲マークだった。
「もう行ってしまえ」とも思ったが、15㎞ハイキングの足元が悪いのでは楽しさ半減。
まして気温が6度までしか上がらないときた、もう諦めモード。
しかたなく朝7時ころから(自分で)サンドイッチを作って北本自然観察公園へ向かう。
一応レインブーツに履き替えて、入口に向かうとセンター前のサクラがピークは過ぎているが、
まだまだ素晴らしい景色を披露してくれている、
さすがにこれだけ寒いと人影がほとんどない・・・(笑)、
静かな園内を宝物を探すようにゆっくりと歩き出す。
3月までの茶色の景色とは打って変わって緑が濃い。
そちこちにきれいに色づいた草花も目を楽しませてくれる。
これは「ムラサキケマン」という花・・・だと思う。
エドヒガンザクラのある木道からは湿地の中央にぽつんとスイセン(ロマンス)が見える、
緑の中にとても素敵なアクセントだ。
そしてみごとな枝ぶりのエドヒガンザクラまで来ると見事に葉桜。
双眼鏡で見渡したが、低い位置にようやく最後の一輪と思われる花を発見、感動もの。
これで私はこのエドヒガンザクラの最初の一輪(3/18)と最後の一輪を確認した人となった。
妙な感動を胸に、園内散策を続ける。
こちらはナズナの花のようだが、はっきりとはしなかった。
ほんと草花には弱い自分だが、鳥と一緒に少しずつ覚えてみようと思う。
こちらはヤマブキだろう、とてもきれいな黄色が雨に濡れた緑の中よく映えていた。
すぐそばにしっとりと濡れた紫色のきれいな花も発見、
帰ってから調べてみたが「オオアラセイトウ」という花のようだが・・・。
前回咲き始めていた菜の花もきれいに揃ってきている。
あたり一面を黄色に染めてとてもきれいだ。
この白い花はいろいろ調べてもわからなかった・・・残念。
草花を楽しみながら散策していたものの、今回見られた鳥の数はとても少なかった、
だが驚いたのはなんといっても「ウグイス」がこれでもかというくらい見られたこと。
まずはエドヒガンを見た帰り道藪の中を2羽のウグイスが追いかけっこ、
そしてセンター横でこのウグイスとご対面。
少し遠かったが、双眼鏡ではっきり確認できた。
正面からの姿はとてもかわいい、細い長めの足がなんとも云えない・・・。
そしておもむろに胸を膨らませ、ホーホケキョと始まったところ。
一番のハイライトがここ15番標識がある道を少し入った(登った)場所。
いきなり頭の上で大きな声のさえずりが聞こえビックリ。
ふと見上げると頭の上にいる、ウグイスがフンをしたらひっかかるくらいの位置だ(笑)。
そんなウグイスを間近で見ていたら、少し先の地面で餌を探していたアオジが寄ってきた。
まさに私の足元まで!
この写真は直立不動の体勢で(笑)、真下を撮ったもの。
アオジもウグイスの鳴き声のする真上を一生懸命探している様子。
私をまったくの無視である、このアオジの横50センチに私の足があるのだ。
このアオジと一緒に間近で聞いたウグイスのさえずりがこちら・・・、
音を撮りながら目視で探したら姿が見えたので、カメラに切り替え慌てて撮ったのがこちら。
手前の木にピントが合ってしまったが、羽根の触感や色合いがしっかり見られる、感動!
ほんとに近かったのだ・・・。
合計で3ヶ所・4羽のウグイスをこの目で確認できたのには大興奮だった。
あの足元まで寄ってきたアオジにもずいぶんと驚かされたが・・・。
時間も12時半を過ぎたころ、雨が降ってきたのでセンターへ戻り帰宅前の休憩をとる。
訪問客もほとんどない状況だったので、先日(3/29)桐生自然観察の森駐車場でみた
茶色の不思議な鳥の写真をインフォメーションで見てもらった。
さすがに詳しい係の人は撮った場所と大きさなどから「ガビチョウ」の変種かと一発回答。
そして図鑑をひろげ確認作業だ・・・、その結果「カオジロガビチョウ」とのこと。
喉のつかえが取れたようで、スッキリした。
分布が群馬県のみ、飼っていたものを放したのが繁殖したらしい。
在来種に敵対するということで、駆除の仕方(置き網)なども指定されていた。
今日は収穫も多く楽しい(探鳥)散策となった。
雨の日は鳥たちが近いというのは本当のようだ、
帰り際、1羽のシジュウカラがどこからとも鳴く私の目の前の枝に飛んできて、
こちらに向かってポーズ!&さえずり(この写真アオジと同じくノー・トリミング)。
アオジ、ウグイス、シジュウカラとうれしい「近さ」の一日だった。