グレーカードと言っても怪しいという「判定」のことではない、もちろんカメラ・写真の話である(笑)。
今までホワイトバランスには気を遣っていたつもりだったのだが、現像段階でいまひとつシャキッとせず苦労することがけっこうあったので「プロが使うんだろう」と敬遠していたグレーカードを仕入れてみました。
「銀一シルクグレーカード ver.2」というものです。(商品詳細はこちらで)
その筋では有名なものらしくホワイトバランスを調べているとあちこちでこのカードのことが「おすすめ」で出てきました、2千円くらいですね。ちょっと高い気がするが勉強のつもりでポイント使って楽天市場で購入。A4サイズで大きいです、小さくカットして使うこともできるので持ち運びに困ることはないですね。
さて使用感であるが・・・「ビックリ」である(笑)。
ここ何日か手持ちのレンズをカタログのように撮影していて、ライティング・三脚・レリーズ・背景と「物撮り」の練習のつもりできっちり準備して撮っていたのだが先述したように現像段階で躓くことが多かった、要は「色」である。クールにまたは温かみのある感じにアレンジするのはそれほど手間ではないが、大元である見たとおりの色が今一歩出てこないのである。
D700にてこのカードを使いホワイトバランスのプリセットで設定をしてから撮影に望んだのだ、α7IIのEVFではないからファインダー越しにはなんの変化も見られないが撮影後Lightroomに取り込んでからが驚きの連続である。第一に背景に使っている布の色からしっかりと「黒」が出ており、まさに存在感を増した見慣れた 「planar T* 1.4/50」 が目の前に現れたのである。
ここで比較してみましょう…カードを使う以前に撮った中で一番と思ったものがこれ、
一目瞭然ですね。(※撮影距離が違いますがどちらもD700にAi Micro-Nikkor 55mm F2.8Sを使い同じ環境で撮影したものです、注目点は『色』です)
ホワイトバランスがしっかりしているとこれだけ「気持ち良い写真」となるんですね。まさに『驚き桃の木山椒の木』です(笑)。試しにこのホワイトバランスの設定値のままスピードライトにディフューザーを取り付けて手持ちで真上から同期させて撮ったのが下の写真です。
(マニュアル露出:f/4, 1/125秒, ISO200, フラッシュ使用)
これまた渋い色合いで好みですねえ、Lightroomで各パラメーターを一生懸命操作してもまだまだ未熟なせいかこういうバランスの色合いは出ませんでした。
<Vantherra.com>伴さんのお陰で露出(EVの理解)・ピント(被写界深度)の大切さを実感し、彼のHPの花の写真で「おおッ」と思った白い花が白い花として映し出されていることを見るにつけ若干迷路にハマったが、伴さんの言う「ホワイトバランスの大切さ」を今回思い知らされた結果となりました。ホント2千円でとてもいい勉強になりましたねえ。
よく聞くプロとアマチュアの差というのは『めんどくさがらない事』だというらしいのですが、まさにこれもそうした事例でしたね。いい写真を撮りたいのであれば手間を惜しむなということですね。
そしてグレーカード一枚セットするだけであとは露出がしっかりできていたためLightroomに取り込んでからが驚くくらい調整が不要でした、これにも大変驚きましたね・・・まさに急がば回れとはこの事。D700という古い機種なのでWBが多少暴れる傾向があることもあるが、カメラのSS・絞り・感度そしてWBをしっかりコントロールしてやれば思い描いた画が撮れるという実感を得られた気がします。
益々わが愛機「D700」が可愛くなってきました^^。
※ カメラ:D700
レンズ:Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S
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