< Today's Photo and Word >
もう終わりだと思うのも、 さあ始まりだと思うのも、 どちらも自分だ フェデリコ・フェリーニ(イタリアの映画監督) |
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きのう「Super-Takumar 55mm」についての第一印象など記したのですが、α7IIで撮った素の画像を見てみなくては話しにならないんじゃないかと思い、ほぼ撮って出しの画像を何枚かこれから出してみたいと思います。
一つ前の記事の写真と比べてみても面白いかと思います・・・自分としては「いけないなあ」と思うところが一つ、どのレンズで撮った画像も現像時に一つのイメージに近づけようとしてしまうことなんです・・・それは「Zeiss」ですね。たしかに私的に<planar T*1.4/50>が文字通り『標準』となるレンズとなっているんですね。
ですからLightroomにて「触り過ぎ」になったりする傾向がありそうです、まあ一つの基本となる現像時のフローの中から出てきているのであればそこにはレンズの違いが出てきて当然だといえるのですが・・・。Zeissのイメージからかけ離れているとボツにしてしまうところがありそうです(笑)。それの繰り返しの中からレンズ個体のいわゆる個性が自分なりに掴めてくることはあるですがねえ、今のところこうした手順でレンズの個性を掴むしかないかなとも思っているんです・・・やはり『基準』て大切だと思うんですよね。
そんなわけで滅多にすることはないのですが、Super-Takumarのいわゆる撮って出し画像を見てみたいと思います...
その気になった動機とも言える一枚ですが、どこかノスタルジックですよねえ。色がそう感じさせるのかもですね、それになんとなく「褪せた」感触もありますよね。α7IIで撮ってるのに「オールドレンズ」ということを否応なしに感じさせてくれる一枚かなという変に説得力のある画像かな...。
片やこれですよ!線の太さをこれでもかと感じさせるに十分な画ですよね。加えて「モノクロでもいけそう」とも感じさせてくれました。
かといえば近場の写真となると...
半順光で色・質感に加え立体感もしっかりと出たとてもシャープな画像なんですよね。これを見る限りオールドレンズと感じることはないですよね。前述したようにたしかに線は太かったりするんですが、繊細な描写もしながら『芯がある』写りでびっくりするようなところがあるんですよね。
絞りを開けて思いっきり近づいて(最短撮影距離で)撮るとほんわり柔らかな描写になります...
これもまたいいんですよねえ(笑)。
その場の光と空気を如実に反映できるレンズと言っていいのでしょうか?...まさに七変化です。
例のトリウムガラスの特質で時間の経過によって写真のようにレンズが黄色く見えますよね(光は昼白色でグレーカードを使って色合わせはしてあります)。このレンズに付いた「色」が色調に関係しているのは明らかですよね、薄黄色のフィルターを付けているようなものですから。
こうした傾向を掴んだ上で雰囲気重視のテーマ写真を撮ってみたいですね。
3~4千円の投資でこんなに楽しいレンズ遊びができるとは思っても見ませんでした、「オールドレンズ」恐るべしですね(笑)。もちろん繊細な描写や芯をしっかりと具現してくれるという意味で土台で支えるα7IIも忘れてはいけないんでしょうが・・・、まさに楽しい一本です。
※ すべての画像は本文にあるようにLightroomにてレンズプロフィールを当てただけの画像です。レンズには保護フィルターなどの類は(フードもまだないので:笑)付けていません...レンズプロフィールも当てないほうが良かったかなと書き終わって思っています。
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