with my Cobby

趣味の写真・カメラを中心にした雑記、愛犬Cobbyとの散歩撮を中心にオールドレンズ記事もプラスしてアップしています。

Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S

2017年10月13日 | 00. 愛用カメラ機材

​以前から気になっていたレンズ、現行製品で息の長いものだがシャープな写りで人気のレンズだ。だがどういうわけか中古の数がとても多い。1万強~3万円まで星の数だ、つまり選び放題ということだ(笑)。

はじめ数の多いカメラ通販サイトのキタムラで1.3万の並品を頼んでみたのだが、これが見事にハズレ!レンズ内にゴミが多いとか曇りやスカスカのヘリコイドなどだったらまだ諦めがつくがなんと「ヘリコイドが回らない」まさにジャンク品のようなものだった。これには腹が立って直ぐに返品、理由を伝えよというメールを出したくらい頭にくる商品だった。

取扱店のずさんなチェックで申し訳ないという謝罪のメールが送られてきましたが、なんともひどい話だった。次がある時は車で15分ほどの実店舗へ配送してもらい手にとって確かめてから購入することにした。もちろん今回は返品して「キタムラからは購入せず」でした。たまたまのぞいたMapCameraさんの方に業者にて内部の清掃まで済ませた良品クラスのものがあったので1.8万ほどしたがこちらをゲットすることとした。

年季が入っている品だがさすがに点検・整備済みの品でこちらはアタリであった。ヘリコイドのグリスの効き具合も最良で新品かと思える「程良い重さ」だった。


さすがに鏡胴のテカリ具合はいぶし銀並み(笑)、絞りや距離標の刻印もハッキリしていながらいい具合のかすれ様でグッドチョイスだった。


マクロレンズと言っても『ハーフマクロ』だそうだが、55mmでハーフマクロなので寄れる標準レンズとして使い勝手はとても良い。

ただし写真のようにレンズが奥にあるからといって先日フードを付けずにコスモスを撮っていたら2枚ほど太陽を写し込んではいないのにもの凄いゴーストがでた(笑)。ただしこれも表現の一部に使えるようになればとても面白いと感じさせる写りだった。


こっちはもっと凄いぞ!(笑)。


どちらを見ても普通のゴーストらしくないですよね、凄いんだなあ(笑)。

予想できないかというとそこはα7II、EVFではちゃんと見えてました。撮ってる時は光学ファインダーのつもりでシャッターを切ってましたので、PCで見て「ああそうだEVFだったんだ」と妙に納得してしまいました^^。

その前日までD700で使っている時はかつて「Ai AF Nikkor 50mm F1.4D」で使っていた金属フード:HS-9をちゃんと付けてたんですが...


油断大敵ですね、レンズプロテクターは一切使ってないのですがやはりフードは上記の写真ような晴天時は付けたほうが『吉』という勉強をさせてもらいました(笑)。


写りの方は評判通りとてもシャープで好感が持てます、ただ使用感としてはさすがにマクロレンズでヘリコイドの回す量がとても大きいと感じました。マクロ的に使う時は微調整が楽で良いかと思いますが、スナップ・風景ではplanar T*1.4/50使い慣れた身にはちょっと邪魔くさい感じですね。

※ α7IIにて...f5.6

 

 ※ D700にて...開放f2.8


やはりハーフマクロとはいえ25cmまで寄れるのも大きいですね、50mm近辺の標準レンズは最短撮影距離が大体45~50cmが普通ですから寄れる標準レンズというのはとても使いやすいです。とはいえ風景・スナップでも気持ち良いシャープな画を描きます。

DSC_5312_hanamizuki.jpg

ピント面のハナミズキの赤い実が夕日に輝いてつやつやしている様子がとても美しいです。

DSC_5321_hair salon.jpg

日陰になった外壁の質感などもしっかり描いてくれます(ともにf/5.6)、建物や秋を感じさせる雲なども表情豊かに描いてくれますのでとても気持ち良いですね。

DSC_5336_kirari.jpg

(上下ともにf/8.0)

DSC_5333_kirari.jpg

モノクロは「形」「素材」「光」によるところが大きいのでなんとも言えませんがZeissほど積極的に使ってみようという感じではないかな、ってそれほどモノクロを意識して撮ってるわけではないのですが^^;)。

DSC_5315_car with green.jpg

こうして色々とニコンのマニュアルレンズたちを使っていると否応なしに被写界深度というのを意識するようになりますね。焦点距離の違いによるピントの厚い薄いはもちろんのことマクロレンズのピントの薄さとか、いい勉強になります。

そうそうこのレンズ今回レンズのカタログ的に手持ちのレンズを片っ端から物撮りしたのですが、このレンズの写真だけ大好きなplanar T*1.4/50使いましたが、その他はほとんどこのレンズで撮影しました。ちょうどグレーカードを使いだしたタイミングだったのでplanar T*1.4/50などはびっくりするくらい素敵な写りになりましたよね。

DSC_5158_planar T-1.4-50.jpg

グレーカードのおかげでピシッと締まった「黒」がでましたのでレンズの質感もしっかり描かれている感じで見とれちゃいますね(笑)。

Sony純正人気のZonnar55mmも使ってみたいのですが、同じ55mmのこのレンズを気の済むまでしばらくは使い込んでみます...。



惨敗...那須紅葉

2017年10月12日 | 01. ドライブ・旅行記

少し前の話になりますが​10/5(木)に日帰りで那須に行ってきました。

今年の那須の紅葉はどんなものかなと関連Webを見ていたらここ近年にない綺麗な紅葉が始まっているという記事を見て「今年こそは!」と日帰りで妻とCobbyとでいつものように午前3時半頃に家を出発して那須高原に向かいました。

まだ山の上の方だけ、いわゆる紅葉でよく知られる『姥ヶ平の紅葉』である、ロープウェイから結構歩くので妻の膝が心配ではありましたが、天気も安定してそうだし妻のペースで歩けばいいやという思いでした。

いつものことながら高速はマイペースで走れて1時間ほどで佐野サービスエリアに到着。


佐野サービスエリアでCobbyの散歩中に夜が明けました。

那須IC.降りた後まずはコンビニで軽食と山歩き用の甘いものを調達し、道の駅「友愛の森」で休息を取ります。


幸か不幸かこの日の朝はとても天気がよく、明るすぎて眠れず結局そのままCobbyと早朝散歩へ。


那須ロープウェイの始業に合わせてこちらで時間調整でした。ところが8時ころロープウェイの駐車場へ行くとすでに長蛇の列、やっと入り口到着かと思えば係の人から「満車で2時間待ちです」と一言。

ガ~ン、友愛の森で時間調節なんかしなければよかった状態です(笑)。少し山を降りた大丸駐車場から歩けばすぐロープウェイには乗れますよと言われとりあえず大丸駐車場まで下りました。

 

だが山の強い風とあまりの寒さで妻が「無理」という、『待ってるから行ってくれば』と言ってくれるのだが...行程を考えると往復だけでも3時間以上かかるので妻を一人車で寂しい思いをさせるわけにはいかず、目の前まで来たけれど残念ながら姥ヶ平は今年もパス!

姥ヶ平はロープウェイ乗って山の裏側ですので見えませんが、朝日岳のこの色を見るとねえ...


まあこの綺麗な山肌を見れただけでもよしとするかと言い聞かせて、駐車場からパノラマ写真の素材を撮ってきました(笑)...Distagon T*1.4/35で撮ってますので立体感もけっこうありますよ。


しばらく大丸駐車場で強風の中展望台から景色を見たりと休憩の後、まだ9時過ぎだったが「ペニー・レイン」が開いてそうだということで向かいます。

殺生石を通過する時に茶臼岳が...


あの茶臼岳の左側の紅くなっている地帯へ行く予定でした。

さてまだまだ道は空いていてあっという間にペニーレインに到着です、うちの家族は何度か来ているみたいですが、私は初めての訪問・・・いい雰囲気のお店ですね。


ベーカリーのほうが開店しているだけかと思ったら朝食メニュー限定だがレストランもオープンしてるんですね、すでに車がたくさんとまってました、平日だというのに人気なんですね。

我々には懐かしいピースサインです...


皆さんベーカリーの方へ吸い込まれるように入っていきます、この時間から来ているのは別荘族の方たちなんでしょうかね。


とてもおしゃれ...


カフェのテラスの方は時間が早いせいか静かで誰もいません、外の定番スポットでCobbyをスナップです・・・

題して『Cobby Road』


その間妻は自宅用に人気のブルーベリーパンやラスクなどたっぷり仕入れてました、カフェで食事する気はなかったので久しぶりに妻の好きな南ヶ丘牧場へアイスクリームを食べに行きます。

こちらも空いていました、のんびり散策したりアイス食べたりおみやげ買ったりとゆっくりしてきました。


時間が早いと牛さんたちも元気です(笑)。35mmのレンズでかなり近くへいかないと大きく撮れないので柵ぎりぎりまで寄ったらこの牛さんに舐められました^^;)。

長閑でいいです...


Cobbyもようやく広い牧場で開放され活き活きと歩きます。


1時間半くらいのんびりさせてもらいましたかね、当初予定ではお昼ごはんをアジアン・オールド・バザールのウブドレストランで食べようかと思っていたのですがあまり量は食べられそうもなかったので野菜の美味しい「ジョセフィーヌ」さんへ向かいます。

紅葉山歩きはできませんでしたが降りてきた下は天気もよく穏やかで気温も暑くも寒くもなくちょうど良い塩梅で吹く風がとても爽やかでしたね。


こちらも平日のせいかお客は最後まで私達だけでゆったりです、それでもワンコが一緒なのでテラス席ですが(笑)。

オーダーをしてからいつものように庭でCobbyと遊びます、


ブルーベリーはそろそろ終わりなので木には実がほとんどない状態でしたが、散歩にはちょうどいい広さです。​


毎年ここでこんなポーズのCobbyを撮っている気がします(笑)、Cobbyも上機嫌です。

お初メニューをいろいろいただいてきました...


美味しいアスパラほかたっぷりの野菜サラダセットと...


アスパラとブルーベリーのピッツァに...


ブルーベリー&ヨーグルト・トーストなど。

とにかく野菜がとてもたっぷりでこれだけで満腹になりそうな量でびっくり、でも妻の方が私より先に完食しててまたまたびっくり・・・それくらい美味しいんです(笑)。

楽しみにしていた『那須のうち弁当(通称なすべん)』が天候不順のために材料が揃わないのかそれともランチのお客が少ないのか夏前からお休みしているんです、これだけは残念でした。でもトーストほか定番の『ジョセフィーヌパフェ』などは健在でしかも上記のメニューもどれもワンコイン程度で食べられます、そしてどれもとても美味しい!

最後は野菜サラダセットのヨーグルトなんですが...


今回使われていたヨーグルトは杏仁豆腐のようにゼラチンで固めたようなヨーグルトで新食感でしたねえ、いつものが食べられなかったのでお土産にでっかい瓶で買ってきました(笑)。

こちらはテラス席の横で実をつけていたプチトマト...


南ヶ丘牧場でもこちらジョセフィーヌでもこんな感じで穏やかなとっても良い天気、


テラスで横になりたいくらいでした、やはりこの歳になると寝ないでロングドライブは少しきついです。


こんな長閑な景色を見ながら昼寝はとても気持ち良いですよね・・・でも妻も心配して早めに帰ることにしました。

予定ではこのあと温泉入って一寝入りしてからのつもりだったのですが、家には二人の孫を世話してる娘達もいるのでそうそうはゆっくりしてられませんからね。

帰り際に寄ったチーズガーデン五峰館からの那須岳・・・まだ紅くなってるところが見えて後ろ髪を引かれる思いで高速に乗りました^^;)。


今度日帰りドライブする時ははゆっくり寝てから出発するように計画せねばですね・・・反省です。

でもまあ朝の6時から14時くらいまでの滞在で8時間は遊んだので日帰りドライブとしては十分ですかね、那須の紅葉はまた次の機会へ持ち越しでしたがのんびりと美味しいもの食べて楽しかったですね。


※ カメラ: α7II

   レンズ: Sony SEL2870 & Zeiss Distagon T*1.4/35



コスモスロード...まだまだOK!

2017年10月02日 | 02. カメラライフ

​10月1日前回より少しだけ天気も良かったのでCobbyを連れて再び我が地域の「コスモスロード」を歩いてみた。相変わらず前回同様風が少し強めで撮影には苦労する状況でしたが、やはり少しでも太陽が出ていると真の意味で写真が明るくなって良いですね。


ご覧の通りすべてのコスモスが風で右から左へなびいてます、そしてよく見るとこれから咲き出すツボミがたくさんあるんですよね。コース入口の立て看板に今度の土曜(10/7)からの連休がコスモス祭りですとありました。これは楽しみですね、まだまだボリュームが増してきそうです。私もたまたま日・月と連休が取れましたので天気の良い方にまた来てみますかね。連休だと午前と午後の良い光が選べるし、夕焼けがあったりするとまた良い写真が撮れますので楽しみです。

先日のオールドニッコールでけっこう写真を載せてましたので今回はSonyのキットレンズSEL2870で撮った良さ気なショットを幾つかアップしてみます。


やはりというか当然と言うかキットレンズといえどSonyカラーが出ている感じです、Nikonではちょっと出ないような「色」がありますね。


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Nikonで感じる実直な色というよりどことなくCoolなファンタジー系の色を感じます。


そこで白いコスモスをモノクロで現像してみました、花びらの質感がとても良く出ていた画だったのでその柔らかさだけを抽出してみました。

コスモスロードは全体的にこんな感じです...


ちょっとボケてわかりづらいですが(笑)、ボリュームはすでに十分といったところです。

(上の写真で分かる通り特に緑など色味は好みですが、これだけ背景がボケているのに手前のコスモスの立体感がいまひとつですね・・・この辺がさすがの「Zeiss」と大きな違いだと思います)

この日はよく顔を出してくれる太陽のお陰でいろんなアングルで撮ることができましたね、色の出方も気持ち良いです。


川を背景にしてみるとまた違った雰囲気で良いです...


​※やはりこの上下2枚もせっかくのアングル・背景にしては立体感に乏しいですね、この辺がこのレンズの限界かもしれません。


明るいとホント気持ちよく撮影できます(笑)、前回と全然違います。


コスモス一輪一輪の輝きが素晴らしかったです。


白いコスモスなどは光り輝いているが如しでしたね^^。


今回もとても聞き分けよく撮影を待ってくれたCobby君です、すれ違うおばさまたちから何回も「ご主人を待って偉いわねえ」と言われてました^^。


彼は私の写真の本気度の違いが分かるのかリードを引くだけでおすわりして「待ちの態勢」に入ってくれます、うれしいですね。

帰るころはさすがに陽が隠れだして光量不足気味、...


空はまだ明るいのですが、コスモスたちが陰ってきてしまいました…残念。


次の日曜はこの隙間がなくなるくらいのボリュームになっていることを願って家路につきました、

二日間ぜひとも天気が良くなって欲しいものです。


 ※ カメラ : α7II

    レンズ : Sony SEL2870



Nikkor-O・C Auto 35mm F2

2017年10月01日 | 00. 愛用カメラ機材

​「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」絞りによる画のバラエティを楽しむレンズ。

 

これはまさに掘り出し物だった。

最初は[レンズ内ゴミあり]だしヘリコイドもアレっと思ったくらい軽め。しかし使っていくうちに変幻自在の写りにどんどんのめり込んでいくような面白いレンズでした。​

初のオールドレンズでありF2とそこそこ明るい、開放での周辺減光などを楽しめればいいかなと言うくらいで使い始めた。

ところがどっこいf/4.0くらいに多少絞ってもピント域からアウトフォーカスになるボケ始めの近辺でさえモノの姿が消えそうなくらいなボケ方をすることがある、とても被写界深度を意識させてくれるレンズなのである。

ちなみに型番のO・CのCは当然コーティング、分からなかったのは「O」だった。ところが品川のニコンミュージアムに行ってその答えが分かった、レンズ構成のことをアルファベットで表しているんだそうだ。肝心のOは8枚構成ということで疑問点解消でした。

開放の柔らかさはplanar T*1.4/50との勝負にも負けてない感じだ...(少しトリミングしてある)

DSC01948_kominka.jpg

かといってこちらも開放で撮ったものだがどうだろう...

DSC01954_kominka.jpg 

難波田城公園の古民家内部、こういう場面では「絞り開放」とは思えないほどシャープに解像してくれるので驚きだ(α7IIにて)。ピント面の古いミシンの質感は素晴らしい!かといって奥のちゃぶ台いから植木まで消え入るほどボケは大きくない・・・不思議なレンズだ(笑)。

被写体の遠・近(ピント位置)で随分とボケ方に違いが出るレンズということなんでしょうね、

今風のレンズと違いシャープネスについては概ね『そこそこ』レベルかもしれないが悪くはない。そしてオールドレンズで撮りたくなるような被写体ではそれなりに雰囲気を出してくれるところがまた可愛い。(これまた開放)

DSC01953_kominka.jpg

また何気ない草などの質感を時々ゾクッとするような表現をしてくれるのにも驚かされる。


雨粒の残った草の質感は水物を魅力的に描くZeiss に近いものがある(笑)。そしてLightroomに取り込んでの現像作業ではイメージを膨らませてくれるようなソースを提供してくれるのです。


Ai改造済みレンズなのでD700でも普通に使えるのですが、このレンズは見っけもんでした。使えば使うほど魅力を発見するような楽しいレンズです。


(これが初代α7での絞りf/2.8での近接撮影、後ろがすぐさま消えだしてます^^)

今どきの高性能な大きい・重いレンズと違いそれほどシャープな画ではないですが、そうしたウィークポイントは光の使い方次第でいくらでもカバーできそうな魅力を持ったレンズです。ただしα7IIではそれほどシャッター切った時に振動がないので分かりませんが、D700に付けているとあの『カシャン!』という大きなシャッター音とともに支えている左手にレンズの揺れを感じます。思わずブレてるかなと思ってモニターで確認すると「ブレてない」ってな感じのビックリセーフなレンズです(笑)。

45年くらい前の代物でだいぶくたびれてきたレンズなんだろうと思いますが、大事に長く使っていきたい一本となりそうです。