ナショナルのRJX-601は、発売当初に購入したので、もう45年ほどたっている無線機である。今は、51.0MHzの受信用に使うぐらいで活躍する場も少ないのだが、パワーダウンしている・電源が入りにくい・FM/AM切り替えSWが接触不良など数々の不具合があるので、少しは良くなればと思って修理・改造してみた。
カバーを留めている、プラスチックのナイラッチが破損して欠落している。
幸い、昔どこかのハムフェアで、偶然売っているのを見つけて買っておいたものがあったので、交換して完了。
出力は、HIで1.6W程度。(定格は3.0W)
送受信が切り替わらない場合があるので、リレー(OMRONのMH4P)の接点を磨く。リレーのカバーは、上に引っ張ると外れます。
さらに、接点復活剤をし少量添付。終段部のトランジスタ(2SC1306)同調回路の調整。
これで、出力が2.2W程度まで増加。
電源が入らないことがあるのは、スイッチ(SW)付ボリューム(10KΩAカーブ)の故障。同型をネットで探すが、入手困難のため電源スイッチを別途作ることにした。(SW付きじゃなければ、あるのですが)
このトグルスイッチは、昔SENDスイッチとして増設したものだが、これを電源SWに流用することにする。
FM/AM切り替えSWの切り替え不良については、接点復活剤で対処。
出力は既定の3Wを下回るものの、2W以上出ているのでよしとしましょう。FM/AM共に変調もかかるので、とりあえず終了。
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追記
ア〇ゾンで、SW付VRを見つけました。中国発なので、到着まで1ヶ月ほどかかります。ただし、元々のAカーブではなくBカーブです。うまく適合するか不明ですが、交換できたら別途アップします。
⇒約1ヶ月弱で注文していたVRが到着しました。早速作業にかかりましたが、元のVRに比べ軸が短いのと、シャフト部分が若干太く、RJX-601に取り付け不可でした。(無線機本体の金属加工を行えば取り付けられるが、そこまでやりたくないので中止)残念ながら、SW付きVRの交換はできませんでした。
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追記
・8Vラインの調整を行いました。電圧を図るのは8Vライン上であればどこでもいいのですが、TP5があるのでそこで測定を行いました。RJX-601は、いくつかTP(テストポイント)があり、回路図にも基盤にも書かれているので、調整・修理の時に役に立ちます。
TP5の表示は配線の下にあり、なかなか探し出すのが難しいのですが、このコイルです。
8Vライン調整用のR126は、この半固定抵抗です。
回路図(R126)
規定より、0.3~0.4V程度下がっていたので、8.0Vに調整しました。R126は、右に回すと電圧が上がり、左だと下がります。
同調回路の、L19がずれていたので、調整を行いました。
最初は、出力が1.6Wしか出ず、AMで変調をかけると出力が低下する、いわゆるマイナス変調になっていましたが、調整終了後はプラス変調になっており、音質も向上しました。出力は、定格の3W程度出ています。やはり、終段コレクタ変調のAM音はいいですね。
これで、ほぼ機能は回復しました。ファイナルの2SC1306(一度交換している)は、まだ元気なようで安心しました。
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RJX-601は、製造後40年以上たっており、各部が経年劣化を起こしています。自身での修理・調整は自己責任です。修理中に思いがけない所が壊れる場合もあり、メーカーは当時の事業部もありませんので対応してくれません。ご注意下さい。
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追記
小型のSW付きVRを秋月電子で見つけたので、通販で取り寄せました。
シャフト部分が短いのと、回転止めのツメの部分が合いません。ツメはラジオペンチで加工しようとしたら、簡単に折れてしまいました。もともとサイズが合わないので、ツメには頼らずラジペンできつく締めこむことにします。
やはりシャフトが若干短いので、つまみは奥の方までは入りません。しかし、実用上は大丈夫でしょう。
つまみを取り付けました。見た目ではVRシャフトが短いのは分かりません。
もとは、10KΩのAカーブですが、Bカーブしかなかったので音声の立ち上がり(大きさの調整)が急峻に感じます。しかし、慣れれば問題ないでしょう。
電源用にトグルSWを使っていましたが、用が無くなったのでSEND_SW(送信用SW)に戻しました。これにて、修理完了とします。使用した感じでは、すこぶる良好で、ほぼ購入時の状態に戻った感じがします。
明日は、RJX-601純正マイクについての記事です。
カバーを留めている、プラスチックのナイラッチが破損して欠落している。
幸い、昔どこかのハムフェアで、偶然売っているのを見つけて買っておいたものがあったので、交換して完了。
出力は、HIで1.6W程度。(定格は3.0W)
送受信が切り替わらない場合があるので、リレー(OMRONのMH4P)の接点を磨く。リレーのカバーは、上に引っ張ると外れます。
さらに、接点復活剤をし少量添付。終段部のトランジスタ(2SC1306)同調回路の調整。
これで、出力が2.2W程度まで増加。
電源が入らないことがあるのは、スイッチ(SW)付ボリューム(10KΩAカーブ)の故障。同型をネットで探すが、入手困難のため電源スイッチを別途作ることにした。(SW付きじゃなければ、あるのですが)
このトグルスイッチは、昔SENDスイッチとして増設したものだが、これを電源SWに流用することにする。
FM/AM切り替えSWの切り替え不良については、接点復活剤で対処。
出力は既定の3Wを下回るものの、2W以上出ているのでよしとしましょう。FM/AM共に変調もかかるので、とりあえず終了。
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追記
ア〇ゾンで、SW付VRを見つけました。中国発なので、到着まで1ヶ月ほどかかります。ただし、元々のAカーブではなくBカーブです。うまく適合するか不明ですが、交換できたら別途アップします。
⇒約1ヶ月弱で注文していたVRが到着しました。早速作業にかかりましたが、元のVRに比べ軸が短いのと、シャフト部分が若干太く、RJX-601に取り付け不可でした。(無線機本体の金属加工を行えば取り付けられるが、そこまでやりたくないので中止)残念ながら、SW付きVRの交換はできませんでした。
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追記
・8Vラインの調整を行いました。電圧を図るのは8Vライン上であればどこでもいいのですが、TP5があるのでそこで測定を行いました。RJX-601は、いくつかTP(テストポイント)があり、回路図にも基盤にも書かれているので、調整・修理の時に役に立ちます。
TP5の表示は配線の下にあり、なかなか探し出すのが難しいのですが、このコイルです。
8Vライン調整用のR126は、この半固定抵抗です。
回路図(R126)
規定より、0.3~0.4V程度下がっていたので、8.0Vに調整しました。R126は、右に回すと電圧が上がり、左だと下がります。
同調回路の、L19がずれていたので、調整を行いました。
最初は、出力が1.6Wしか出ず、AMで変調をかけると出力が低下する、いわゆるマイナス変調になっていましたが、調整終了後はプラス変調になっており、音質も向上しました。出力は、定格の3W程度出ています。やはり、終段コレクタ変調のAM音はいいですね。
これで、ほぼ機能は回復しました。ファイナルの2SC1306(一度交換している)は、まだ元気なようで安心しました。
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RJX-601は、製造後40年以上たっており、各部が経年劣化を起こしています。自身での修理・調整は自己責任です。修理中に思いがけない所が壊れる場合もあり、メーカーは当時の事業部もありませんので対応してくれません。ご注意下さい。
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追記
小型のSW付きVRを秋月電子で見つけたので、通販で取り寄せました。
シャフト部分が短いのと、回転止めのツメの部分が合いません。ツメはラジオペンチで加工しようとしたら、簡単に折れてしまいました。もともとサイズが合わないので、ツメには頼らずラジペンできつく締めこむことにします。
やはりシャフトが若干短いので、つまみは奥の方までは入りません。しかし、実用上は大丈夫でしょう。
つまみを取り付けました。見た目ではVRシャフトが短いのは分かりません。
もとは、10KΩのAカーブですが、Bカーブしかなかったので音声の立ち上がり(大きさの調整)が急峻に感じます。しかし、慣れれば問題ないでしょう。
電源用にトグルSWを使っていましたが、用が無くなったのでSEND_SW(送信用SW)に戻しました。これにて、修理完了とします。使用した感じでは、すこぶる良好で、ほぼ購入時の状態に戻った感じがします。
明日は、RJX-601純正マイクについての記事です。