「今日のお昼は焼き魚定食にするか、フライ定食にするか・・・う~ん、どっちにしようかな?」 ランチメニューを前にして、しばし悩む時があります。
些細なことかもしれませんが、二つのメニューからどちらかを選ぶこと、これもまさに「選択」なのです。
最終的に、どちらか一方を選択することになるのですが、仮に焼き魚定食を選んだとして夕方の早い時間にお腹が空くと、「やっぱり、腹持ちのするフライにすればよかったかな」と、ちょっとだけ後悔することもあります。
思えば、このように私たちは毎日実にたくさんの選択をしています。先の例のように小さい事柄であれば、どちらを選択したとしても結果にはそれほど大きな差はないでしょうが、これが人生の選択となると、事が事だけに大いに迷うことになります。
例えば、進学、就職、結婚などの人生の大きな節目における選択は、実に悩ましいものです。明らかにどちらか一方に軍配が上げられるのであれば迷う余地はないでしょうが、普通はどちらの選択肢にも一長一短があるわけで、天秤にかけても簡単には判断がつかないことは多々あります。
しかし、いつまでも悩んでいるわけにもいかないので、最終的には良かれと思う一方を選択するわけです。
私たちの人生とは、日々こうした選択の連続であり、その選択の結果がこれまでの人生そのものだとも言えると思います。
悩んだ挙句選んだ道が、必ずしも良い結果をもたらすとは限りませんが、自分で選んだ結果ですから、これは他の誰でもない自分の責任です。
本当に人生とは選択の連続だとあらためて思います。
これまでに幾度となくそういうことを考えてきましたが、最近朝よく耳にする曲がまさにこの点を表現しているのです。
「どっちにしよう今日の朝ごはん(ごはん/パン)
どっちにしよう今日の洋服(ふだん着/ちょっとおしゃれ着)
どっちにしよう今日のお供は(カフカ/太宰)
今日はどっちの道から行こう(左/右)
今日の選択は私をどこへ連れて行く?
今日の選択は私をどこへ連れて行く?
もしもあの時あっちにしたら
今頃どうなっていたんだろう?
今日の選択は私をどこへ連れて行く?
今日の選択は私をどこへ連れて行く?」
これは、NHK Eテレで月曜日から金曜日の朝6時55分から7時まで放送している0655という番組の中で流れている9月の新曲「今日の選択」で、歌はHARCOさん、出演はピースの又吉さんです。
朝から晩まで選択を重ねて一日は成り立ち、その一日の連続が人生だということをあらためて認識させてくれる曲です。まだご覧になっていない方は、ぜひ一度いかかですか。
さて、今夜の私は昭和の香りが残る洋食屋で夕食をとりました。そこで私は、ビーフシチューかチーズハンバークかどちらを食べようか?と、また小さな選択をしました。
しばし迷った結果、私はチーズハンバーグを選んだのですが、はたして運ばれてきたチーズハンバーグはあつあつでとろけるような味でした。今夜の私の選択は当たったようです。
いつもいつも、このように満足できる選択ばかりではないですが、どちらに転んでもその結果に責任をとれる自分でありたい、そんなことをハンバーグをほおばりながら考えたのでした。
(人材育成社)