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緑色の効果

2015年03月18日 | コンサルティング

「緑・緑・緑」!

四方八方どこを見ても、緑色やシャムロック(英: shamrock、クローバーをはじめとして、葉が3枚に分かれている草の総称)を身に付けた人でいっぱい!

昨日、3月17日はアイルランド最大の祝日である「セント・パトリックス・デー」でした。

アイルランドにキリスト教を広めた聖人、「聖パトリック」の命日で、世界中に移住した同国の人たちがそれぞれの地に集まり、各々が緑色のものを身に付けてお祝いをする習慣があるとのことです。なぜ緑色なのかというと、アイルランドの国の花がシャムロックで、この葉の色なのだそうです。

私も一足早く10日ほど前、知り合いに誘われて横須賀市内で行われた「セント・パトリックス・デー」のパレードを見学する機会を得ました。

パレードは約40分にわたって行われましたが、バグパイプやブラスバンドの演奏、様々なボランティアなどの行進もあって、とても見ごたえのある華やかなものとなり、楽しい時間を過ごしました。

そして、この行進に彩りを添えていたのが冒頭に触れた緑色です。パレードで行進している人々はもちろんのこと、パレードを見学する子ども達も緑色のシャムロックの飾りの付いたカチューシャやメガネをしていましたし、大人達もそれぞれ緑色のジャケットや帽子などをかぶっていましたので、あたり一面鮮やかな緑色であふれていました。

当日は冬に逆戻りしたような寒い天気でしたが、パレードが行われていた40分間は新緑の季節を感じさせるくらいに眩しい色合いとなり、季節が一つ先に動いたようにも感じられました。

さて、この緑という色、皆さんは好きな色でしょうか?緑色には、緊張をほぐしリラックス効果や癒し効果があると言われています。目が疲れた時に遠くの緑を眺めると良いと言われているのも頷けますね。

そう言えば、テレビなどでよく見ますが、外科医の手術着は緑色が多いそうです。医師は普段は白衣を着ているわけですが、手術の時に緑の手術着を着る理由は、緑色が赤色と補色の関係にあるからなのだそうです。

どういうことかというと、手術の時は長時間にわたり内臓や血液などの赤色を見続けることになりますが、その状態で白いものを見ると緑色に見えてしまう錯覚を起こしやすいために、補色の関係にある緑色の手術着を着ることで、目の錯覚を起こさせないようにしているとのことです。

また、野球やサッカーなどの競技は緑の芝生の上で行いますし、さらに言えば、ビリヤードの台も緑色です。これらは緑の持つリラックス効果を意識したことによります。

室内に観葉植物を置くと気持ちが落ち着くように感じるのも、自然のなせることなのだと思います。忙しくて余裕のなくなっている職場であれば、観葉植物を意識的に置くのも意味があるということですね。

さて、後一月ほどすると、いよいよ新緑の季節がやってきます。気持ちが自然にうきうきしてきますが、やはり自然がもたらす緑は人の気持ちを前向きにするような効果があるように感じます。

新緑の季節がますます楽しみです。

(人材育成社)