中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

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新人が一人前になるまでの期間

2019年04月07日 | コンサルティング

「99人以下の中小企業の社員が辞めずにイキイキ働くようになる」を実現する人材育成社です。

さて、新入社員研修も終わって職場に新人さんがやって来ました。1日も早く即戦力として活躍してほしい、すべての会社の社長さんはそういう気持だと思います。

ある会社のホームページ※にビジネスパーソン300人に「(自分の経験から)新人が一人前になるまでどれくらいの期間が必要か」というアンケートを取った結果がありました。1位すなわち最も多かった回答が「3年以上 ...39.3%」でした。

えー!3年以上なんて、そんなに待てないよ。そう思われた方も多いと思います。

しかし、ここには考慮すべきポイントが2つあります。1つは、「一人前」の定義がはっきりしないこと。もうつは、「新人を育てるのは手間と時間がかかるもの」とハナから思い込んでいることです。この2つの曖昧さと思い込みが上記の結果を生んでいるといえます。

では、こうした事態を避けるにはどうしたらよいのでしょう。

まず、「一人前」とはどういう状態かをはっきりさせます。社員全員で「一人前」について話し合ってみてください。たぶん、てんでんバラバラな意見が出ることでしょう。社長さんとしては高いレベルを求めたいところでしょうけれど、そこはぐっと我慢して「これくらいできれば、付きっきりで見てなくても、まあ良いかな」くらいに設定しましょう。

そのときに大事なのは「できることを具体的にする」ことです。必ず箇条書きにしてください。何十個になっても構いません(100個でも良いです)。

そして、どのくらいできれば「一人前合格」なのか、その基準を決めます。何点以上を合格にするかは考えていただくとして、「これができなきゃ他が全部できてもダメ」というのがあれば、それもはっきりさせます。

次に、「一人前合格」に向けて、①誰が責任をもって、②いつまでに、③どういう方法で、④どのくらいのお金をかけるのかを社長さんが決めます。そして、それを実行します。定期的に進捗状況をチェックし、不足があればすぐに手を打ちます。

「3年以上などと悠長なことは言っていられない!」と思われた社長さん、ここまでやってはじめて「一人前」の社員が誕生します。きっちりやれば意外と手間と時間はかからないものです。是非実行してください。

恐ろしいのは、こうしたことを何もしなかったときのことです。その新人は3年経っても確実に半人前のままです。

もし、そこまで手が回らないということであれば、ご遠慮なく当社にお声がけください。「新人が一人前になるための仕組み作り」をよろこんでお手伝いいたします。

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