「99人以下の中小企業の社員が辞めずにイキイキ働くようになる」を実現する人材育成社です。
さて、4月は思いのほか新入社員が辞めていく月です。実際、連休明けに会社に来なくなる新人は(多くはないですが)確実にいます。もし、あなたの会社でそういうことが起こったら、私はこう申し上げます。
「残念でしたが、不幸中の幸いでしたね。」
厚生労働省の「(学歴別)卒業後3年以内の離職率の推移」でご存知の方も多いと思いますが、新人の3割は3年以内に会社を辞めます。中小企業では4割近く、それも業種によっては5割近くになります。これは「最近の若者の特徴」ではなく、30年前から変わることのない数字です。しかも「離職率の推移」を見ると、会社を辞めるタイミングは1年目が一番多くなっています。
「辞めるなら早く辞めてもらうべき」私はそう思います。理由は、人材育成には時間とコストがかかるからです。損失は少ないに越したことはありません。言い方は悪いかもしれませんが「損切り」は早めにすべきです。
「何を言うんだ!せっかく苦労して採用した新人をそう簡単に辞めさせるわけにはいかない!」とお怒りの社長さんもいらっしゃることでしょう。
その気持ちがあるなら、社長さんから新人に次のことをしっかり伝えましょう。
(1)君を育成するために、今後こうしていくつもりだ(計画があれば示します)
(2)もし迷いがあるなら、親をはじめ責任ある立場の人に相談してみてくれ
(3)それでも辞めたいという気持ちがあるなら早めに言ってほしい
1人の人間を社員として受け入れることは、会社にっとて重大な意思決定の1つなのだということを是非わからせてください。
その上で「この会社で頑張ります!」という答えが返ってきらた、その新人は期待できます。
社長と新人が正面切って真摯に向き合うことができる、それが中小企業のとても大きな強みです。