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「ちょっと高いが、かなりおいしい」

2013年06月26日 | コンサルティング

「もっちり濃い甘さ、ちょっと高いが、かなりおいしい」

最近テレビのCMでよく耳にする、ドールバナナのキャッチフレーズです。

このバナナ、「極選バナナ」というのだそうです。同社のHPによると、世界中の様々な品種のバナナの中から糖度・香り・サイズ・栄養成分・収穫効率等を基準に選定を行っているのだそうです。

その数、なんと100種以上。毎日様々なバナナに囲まれながら、よりおいしいバナナをお届けするために研究しているとのことです。

「極選バナナ」もこうした品種選定、栽培地の選定、テスト栽培など様々な段階を経て、ようやく生まれた味なのですね。

 ところで、先日の「オノマトペ」のブログ

http://blog.goo.ne.jp/jinzaiikuseisha/e/af936063e5618e80cb6ee7d786521d71

で紹介したように、食品に「もっちり」とつけると売れ行きがアップするのだそうです。確かに、「もっちり、濃い甘さ」という表現、その感触と味がイメージできるような気がします。その味を味わえるのであれば、ちょっと高くても買いたい気持ちになりますね。

バナナに限ったことではないですが、たとえ価格が高くても、それに見合うだけの十分な対価が得られるのであれば、価値を感じられるものだと思います。

何かを買おうとする時、価格と価値を天秤にかけて判断し、買った後に予想通りの価値が感じられれば「買ってよかった」と満足が得られると思いますが、その判断がなかなか難しいものですね。

 この意味で、研修もまた価格と価値のバランスが難しいものの一つだと思います。提案時、お客様に研修というソフトの価値をどれくらいきちんとイメージしていただけかによるところも大きいです。また研修を受けても必ずしもすぐに効果が得られるわけではないケースもあり、成果を定量化することが難しい場合もあるからです。

すると、すぐに成果が顕在化できるものでないなら、費用は安ければ安い方がいいと考えるお客様もいらっしゃいますし、研修会社や講師の中にも「安くしますよ」と、昔のバナナのたたき売りのような方法で研修を売る人もいます。

 価格と価値のバランスにはいろいろな考え方がありますから、決して安いことが悪いということではありませんが、内容を無視した意味のない価格競争には走りたくないと思うのです。

 当社では、今後もお客様のニーズを的確に把握し、調査と分析により研修プログラムのカスタマイズをしっかり行うことを通じて、あの会社の研修は「ちょっと高い? だけど、それだけの価値がある。」といわれるような研修を提供していきたいとあらためて思いました。

(人材育成社)


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