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オーケストラのPASSIONS(パシオン)

2015年05月03日 | コンサルティング

5月2日、今年もまたラ・フォル・ジュルネに行ってきました。ラ・フォル・ジュルネ(La Folle Journée, LFJ)は、フランスのナントで年に一度開催されるクラシック音楽の祭典です。

日本では毎年ゴールデンウイークに、有楽町の東京国際フォーラムで催されます。クラシックのコンサートといっても堅苦しいものではなく、大きなものから小さなものまで、1時間前後の演奏がたくさん行われます。スケジュール表を片手にいくつかのホールをあちらこちら移動しながら、好きな音楽を存分に聴ける大変楽しいイベントです。

ラ・フォル・ジュルネは、そんなカジュアルな感じがするイベントではありますが、世界でも一流と呼ばれているアーチストやオーケストラが多く登場するのも大きな魅力です。

さて、今年のテーマは「PASSIONS(パシオン)恋と祈りといのちの音楽」でした。今回聴くことができたどの演奏も、PASSIONS(情熱)を感じる大変素晴らしいものでした。

オーケストラの演奏を目の当たりにしていつも思うのですが、音楽とはPASSIONSそのものだと思います。絵画や彫刻と違って、音楽自体には形がありません。味気ない表現をするならば、空気の振動です。

形の無い、一瞬で消えてしまう音だからこそ聴き手にPASSIONS(情熱)が伝わるのでしょう。

オーケストラを構成するヴァイオリンやピアノ、様々な管楽器や打楽器は、それぞれの役割に従って音を出します。その音が幾重にも影響し合ってひとつの大きな感情(PASSIONS)になるというのは、考えてみれば大変不思議なことです。

ちょっと飛躍してしまいますが、企業の文化や社風といったものも、社員一人ひとりの「音」が重なり合ってあたかも音楽のように聴こえてくるものではないでしょうか。

そう考えてみると、私たちが仕事でお邪魔する企業からは、いろいろな「音楽」が聴こえてきそうな気がします。そして、その「音楽」は確かにその企業の感情を表しているように思います。PASSIONSを感じる企業もあれば、不協和音しか聴こえない企業もあります。

もしも企業文化を変えたいと思うなら、1つ1つの演奏者に気を配るように、一人ひとりの社員に気を配らなければなりません。どんなに立派なビルや工場を持っていても、「演奏」するのは社員なのですから。

(人材育成社)

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」2015公式サイト

 


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